「ドンデン返し」ザリガニの鳴くところ 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)
ドンデン返し
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ずいぶん前に、ドンデン返しの映画ということで楽しみにして鑑賞。自然描写のきれいな映画だった。で、チェイスの死因がドンデン返しかぁ、それなら少し物足りなかったと思ってたけれど、日数が経ってくると、違うのではないかという考えが……。なので、今更のレビュー。
カイヤの好きだった相手はテイトではなくチェイスだったという、しかも相思相愛でしたという映画ではないかと今は感じる。
チェイスも親絡み家絡みで別の相手と結婚したが、本当に好きだったのはカイヤではなかったか。金持ちのチェイスは何でも買えるはずなのに、肌身放さず持ってたのは海岸でカイヤが拾った貝殻でできたネックレス。チェイスにとってカイヤは単なるセックス目的じゃなかったのではないか。
そのネックレス、見つかれば不利な証拠になるのに最後まで隠し持っていたカイヤ。学校には行けず、一般人の常識よりも自然から生き方を学んだカイヤは、カマキリや湿地のホタルはお互いが好きで交尾した後にメスがオスを殺してしまう、という自然界の掟を実践したんじゃないのか。だから、カイヤはチェイスを恨みからではなく、自然に倣って殺したのではないのかな。テイトもネックレスを見つけた瞬間、殺人のことより、カイヤが好きだったのは自分でなかったことを知ったのではないか。そういうドンデン返しの映画だったのではないの?
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