「最初の30分ぐらいが最恐」呪詛 @Fxxk4everさんの映画レビュー(感想・評価)
最初の30分ぐらいが最恐
冒頭から、ホラーの連続。
見るのをやめようかと思ったほど。
アジア系ホラー。
スタッフがカメラを回すのを、ドキュメンタリーのように鑑賞する。ブレアウィッチのような、あれ。
モキュメンタリー。
ところが、狭い空間で進むストーリーもあり、上手に三人称にできていない。現実的にスタッフならあり得ないような近い距離感。一人称のような視点になって、没入して鑑賞していたのに急に我にかえる。
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主人公の女性ルオナンは、
田舎の少数派民族が行う儀式に参加して、入ってはいけない地下道に興味本意で入って祟りを受けてしまう。
6年後、産まれた娘にも災厄が降りかかり。
ルオナン「どうして寝れないの?」
娘「上に悪者がいるもの」
ルオナン「どこ?」
娘「もうちょっと上」
ルオナン「じゃあ、手を掴んでおいだしてあげる」
ルオナン「そうすれば、寝れるでしょ」
娘「わかった」
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おままごとで架空の人物を設定したら、本当にご本人さんが登場したパターン。
ここまでは、普通の怖いだけのホラー。
ここからが隠し味。
途中から仮面ライダーショーのような展開になる。
三人称カメラで見ている私たちが、応援する展開。
「がんばれ。呪詛に負けるな」
というような意味の呪文をルオナンが唱えるのと一緒に心の中で唱えたくなるような流れに。
そうして私たち観客と一緒に呪文を唱えて祟りを乗り切っていく。三人称視点ならではの展開。
ところが最後にどんでん返し。
どうやら呪詛は解くことができないらしい。
ルオナンは最後に「皆、唱えてくれましたか?」
とカメラ目線で聞いてくる。
本当は、言ってはいけない呪文だった。
「私たちも一緒に祟りを受けます。災厄を分かち合います」と唱えていた。
祟りを肩代わりしてもらい、自分達に降りかかる呪詛を薄めていく目的で、映画の冒頭から第三者として参加させられていた。
いっぱい唱えちゃったよー