「この世界は正しさで出来ていない」わたしの見ている世界が全て サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
この世界は正しさで出来ていない
2023年劇場鑑賞26本目 優秀作 72点
期待を胸に足を運んで、鑑賞時は今ひとつな感触だったけど、次第にじんわりよかったなぁと思えてきた作品
やっぱり印象的なのは主演の森田想の役柄というか、目つきと口元の表情が頭硬そうな視野の狭い、自身に疑いを持たないキャラクターを見事に演じていました
短い上映時間の中で、小さいけど人間関係の革新に迫るようなテーマとその成長を描けていて、充実感があります
わたくしも4.5年前までは今作の主人公の様な理屈っぽく合理的な正論至上主義な考えで、今もまだどちらかというとそうなのかもしれないけど、ここ数年で話を聞くこともそうだし、その内容の意図と相手にとってどんなボールをどのコースでどんなスピードで返すのが適切なのかよく考えて、逆にこちらからの言葉を発するのに一層時間がかかるまで個人的変化がありました
人は感情で動くものだし、何を言うかより、誰がどんな言い方で言うかの方が受け手にとって重要で、そういった日々の振る舞いが回り回って、きっとなりたい理想の自分に返ってくるのではないのかなと思います
是非
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