「【”ディズニーMeets インディー・ジョーンズ&ジュール・ヴェルヌの名作SF。"今作は、三世代に亙る父と息子の確執と団結を描いた冒険ファンタジーである。奇想天外な物語設定も面白き作品である。】」ストレンジ・ワールド もうひとつの世界 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ディズニーMeets インディー・ジョーンズ&ジュール・ヴェルヌの名作SF。"今作は、三世代に亙る父と息子の確執と団結を描いた冒険ファンタジーである。奇想天外な物語設定も面白き作品である。】
■舞台は、高い山々に囲まれたアヴァロニア。誰も、山の向こうに行った者はいない。
冒険家、イェイガー・クレイドは息子のサーチャーとカリストや仲間と共に厳しき雪山の道を進む。
途中、サーチャーは緑の丸い種子を持った植物を発見するが、イェイガーは”山の向こうに行く”と言い、独り山道を進む。
25年の時が流れ、サーチャーが見つけた植物は”パンド”と呼ばれ、貧しかったアヴァロニアの燃料として、国を豊かにしていた。
サーチャーは農家として、”パンド”を栽培する日々。
だが、ある日、黒く変色した”パンド”が見つかり、サーチャーや大統領になったカリストたちと原因を調べる旅に出る。
だが、飛行機内には、こっそりとサーチャーの息子、イーサンも乗っていて・・。
◆感想
・作品全体のスケール感と後半び明らかになる奇想天外な設定が素晴しい。
ー 自分達が住んでいる所が、総てではないんだぞ!-
・イェイガーと、サーチャーとイーサンの父と息子の確執と、それを乗り越え、滅びの前兆が見えた世界を協力して救う姿も、心に響く。
・アヴァロニアの地下世界の摩訶不思議なる風景や、青いグネグネしたグミのようなスプラットや、赤い飛行物体(後半、抗体だと分かる)歩く巨大岩などの描写は、正にストレンジワールドである。
その中を、クレイド一家(サーチャーの妻、メリディアンは操縦士)は、世界を守るために突き進む。
■そして、地下世界を抜け出た所の眼前には、大海原が・・。
唖然とするサーチャーとイーサン。
巨大な眼が彼らを見ている。
アヴァロニアは巨大生物の上にチョコンと立つ都市であり、彼らが旅した地下世界と思っていたのは巨大生物の内臓だった事が分かるシーンは、驚いたなあ。
信じないイェイガーを連れ、再び巨大生物の外へ出る二人。
そして、イェイガーがサーチャーに言った言葉。
ー こんな世界を見せられたら、父と息子の確執なんて、吹っ飛ぶよね。-
<今作は、異世界の中で、家族と仲間を信じる大切さと、自分達が住んでいる所が世界の中心ではないというメッセージを発する作品である。
ラストの、地球を俯瞰した海の中に、アヴァロニアを含めた巨大生物の島が鮮やかに描かれているシーンは、忘れ難い作品である。>