「この作品…。見られる方によっては採点があれそう(配点で内容がわかりうるのでネタバレ扱い)。」ストレンジ・ワールド もうひとつの世界 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
この作品…。見られる方によっては採点があれそう(配点で内容がわかりうるのでネタバレ扱い)。
今年341本目(合計616本目/今月(2022年11月度)28本目)。
いつも書いてある通り、海外作品(ディズニー)なので一定程度の品質は確保されているのですが、「日本語版おしつけ状態」は何とかしてほしいです…(大阪市でさえ、吹き替え版24に対して字幕版1とか比率がおかしい)。
さて、まぁそれはともかくとして。
この映画のタイトルや予告編などなどを考えると、タイトルは「ストレンジ・ワールド」つまり「奇妙な世界」ですから、タイトル名や予告などをあわせてみれば「冒険もの」ということは容易につくし、ディズニー映画であっても冒険ものは扱いますから、その範囲なのかな…ということになります。
一方で、今ではよく「ポリティカル・コレクトレス」(少数派などに配慮して言い換えたりする政策の一つ)、日本語では「政治的妥当性(を果たしているか)」といった論点で勝たれれることもありますが…。その観点は、確かに「大人向けの(R18向けの、を意味しない)」映画ではそういう議論はあってよいと思うしどんどんすべきだと思います。
ただこの映画はディズニー映画です。上記のように「普通にダンジョンを探索して何とかモンスターを倒す」というストーリーにもできたのに、シナリオで別に同趣旨(環境を守りましょう、という趣旨のルールのボードゲーム)のものをするシーンも多く出ることから「環境への配慮」というワードは一つ入ってきます(アメリカでは、日本でいう将棋などと同じように、ボードゲーム・カードゲームは家族でよく遊びます)。
そして、この映画の主人公は「農家とその子」ということですから…。ストーリーの展開がある程度読めてしまいます。
まぁそれだけならまだ「多少ひねってきたな」だし、いわゆるポリコレでもないのですが、映画の最初、主人公がお買い物をに行くシーンがありますが、そこで車いすの人が出てくるシーンがあります(何も話さないし、3秒くらいで消える。この方は映画に一切かかわってこない)。この方、何のために出てきたのでしょうか…。
ほか、登場人物などは「ある程度」固定された枠もありますが、いわゆる「ポリコレ」を意識しているのか、男女・人種問題等でいろいろと「なるほどね」という部分ですが、車いすのお客さんは…。出てきたのも謎です(映画内には一切ストーリーにも関係しない)。
確かに大きな企業として、いわゆる「ポリコレ論」が言われる中でいろいろ苦労はされたと思うのですが、本作品はそもそも低学年の子向けのアニメです。その中でポリコレ論というのは理解はしても「肝心の当事者が」誰も理解できないのではないのか…というところです(3秒くらいしかでない、「タイヤみたいなものがでたのは何?」とかと聞かれうる)。
公式の立場も理解はできるのですが、ストーリーの展開は大半「生物(せいぶつ)」の話になっているため、理解するのはさすがにそこそこの知識が必要です。逆にまぁ何かで撃ち合えばすぐ終わるんですが…。
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(減点0.3/評価が難しい、内容が混乱)
上記のように、いわゆる「ポリティカルコレクトレス」論が背景にあるのは事実です。ただし、また一方で、「映像にうっている「だけ」の車いすの人「だけ」の方がいたりするのもまた事実です。
結局、ポリティカルコレクトレスを実践したらしたで、よくわからない内容(上記の点や、「生物」(せいぶつ)の知識が求められる展開になるなど)になってしまった…その代表例じゃないかな…と思います。
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