プリジョネイロのレビュー・感想・評価
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貧困…
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都会で稼ごうと家族に見送られ、ブラジルの農村から出てきた青年マテウス。同郷仲間や他の土地からも出てきた若者たちと一緒にバスに乗って着いた先は強制労働所だった。朝から晩まで一日働いても、それまでの準備費、支度金を差し引かれ、未払いのまま、劣悪な環境。逃げ出そうにも雇い主ルカの銃で脅され、鍵で閉じ込められ、逃げても警察までグル。。近所も皆ルカの仲間。嫌々ルカに従ううちに、徐々に認められ、共に外出するようになり、やがては仲間たちを仕切るように命じられる。初めはルカと交渉して仲間と逃げ出せるようにする考えだったが、ルカやその家族と話すうちに、ルカ自身も貧しい環境ながら、悪事を働き、家族のために大金を稼ぐようになったことを知る。ラストは家族と仲間どちらを取るのか、、悪いこととわかっていても、仲間を捨て去り、ルカと共に生きていく、残酷な決断をする。何とも救いのない、やるせない気持ちになるが、貧困からくるリアルがそこにある。
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