渇きと偽りのレビュー・感想・評価
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見応え充分、続編が楽しみ。
一年近く雨の降っていないオーストラリアの田舎町を舞台に、現在と過去の二つの事件が交錯して、、、。
良くできたミステリー(原作)を、奇を衒うことなく映像化すれば良い作品になることを証明してくれた作品。
こういったテイストの作品が好きなので、とても見応えがあった。
原作は英国推理作家協会賞受賞のジェイン・ハーパーのデビュー作The Dry。邦題「渇きと偽り」がいい。内容、雰囲気をイメージさせてくれる。さすが早川書房。
それに比べて、予告やポスター、チラシなどに使われている全く伝わらないコピー「至高のクライムサスペンス」が、足を引っ張っているのか、観客3人だった。残念。
エリー役の女の子をはじめ、過去パートの若者4人が輝いていた。
続編が製作中とのことで、すごく楽しみだけど公開されるかどうか心配。是非とも公開してほしい。
エンディングに流れる「under the milkyway」が切なく哀しい。ずっと耳に残っているが、有名な曲だったんですね。
嫌な部分をぎゅっと煮詰めた
重厚なミステリー&サスペンス。
伏線の張り方も、視線のそらし方(ミスディレクション)も上手い。
私にはすごく面白かったし、めちゃくちゃ見応えあるけど、興行的には難しそうな地味で渋い映画でした。
田舎町の偏見に満ちた閉鎖性、温暖化・旱魃による農業の衰退、DVアル中ジジイの殺意など、今のオーストラリア(の辺鄙な衰退地域)にあるダメな部分をぎゅーーーっと煮詰めたような内容。
シドニーや、キャンベラ、メルボルン、ブリスベンなどの都市部や、農地でも未だ水が潤沢な地域には関係がないだろうけれども、日本同様に「田舎」ってところによっては病んでる場合もあるのかな、と考えさせられました(日本は都会もなかなか病んでますが)。
少し変わった内容だけど推理ものとしてはおすすめ
今年291本目(合計566本目/今月(2022年10月度)5本目)。
今日はこちらなどをチョイスしました。
原作の小説があるそうですが、知らなくても映画の展開が丁寧なのでかなり見やすいほうになります。また推理物なので、誰が犯人だの何だの書き始めるとどうであろうがネタバレであり、それらは全部カットします。
舞台が「極端に雨の降らないオーストラリアの内陸?の土地のある集落」という事情で、日本でもときどき「雨が降らなくて取水制限」ということはあっても、映画内で扱われているような(もっとも合成CGだとは思いますが)極端な状況にはならないし、ここはオーストラリアなどをはじめ起きうる土地ならでは、というところではないかな、と思います(その点で、やや地理的に美しく、オーストラリアへの旅行といえばシドニーだのメルボルンだのというのが多いなかで、こうした「地味な」場所を扱ったのは良かったかな、というところです)。
推理ものなので最後は個人(視聴者)との勝負になりますが、他の方も書かれている通り、やや推理にあたって不親切かなぁ…という点はあっても、一応「そんなどこにも書いていないことを言われても困る」ような状況にはなっていないので(どうしても海外作品なので翻訳字幕を介しても、ある程度文化を求められるなど違う点は多いです)、そこは判断はわかれそうですが、かといって「極端に変」でもないし「少しひねればわかるかな?」くらいの難易度に収まっています(なお、推理ものによせた関係で、(日本でいう)刑法や刑事訴訟法といった法律ワードは飛んでこないです)。
採点にあたっては特に差し引く要素がないのでフルスコアにしています。
それにしても、エリックバナ、素敵でした。
原題がしっくりくる
渇ききった地で起きる上質なサスペンス
ミステリー映画はあまり好みではない。が、いい作品だった。
緊張感が持続する117分
観終えた感想は「いやぁ~騙された!」でした(良い意味で)
のっけから重苦しい雰囲気でストーリーが展開されるのですが、わが国でも古くから続く集落などに見られる排他的な雰囲気、住んでいる誰もが知っているのに大っぴらには声を上げない出来事、それがオーストラリアの街で繰り広げられて行き、20年前の事件と絡め、映し出される人物それぞれが犯人では?と思い込まされる。まさに制作サイドの意図する方向へ意識が傾き始めます。
ジリジリ・モヤモヤしている時間がラスト間際に一気に急展開!え?犯人はあの人?でもそれでは過去の事件との繋がりは?頭を悩ませているとエンディング直前で伏線回収。
よく練りこまれた物語だと感服しました。
エリック・バナの影を帯びた表情にも引き込まれました。
それにしてもほぼ1年間雨が降らないなんて、農業従事者にとっては死活問題、その土地ならではの問題点も生かされていました、お勧めしたい一作です。
原題はThe Dry
少し時間できたので、高評価レビュー多いから見てみた。アメリカもそうだけどオーストラリアの干ばつ、山火事問題もこんな映画出来ちゃうくらい深刻だ。クライマックスのハイスピード必死具合も納得です。
子供の頃過ごした街で過去と現在起きた事件を並行して解明していく話。まあ小さな街の話しだから二つの事件が絡んでいるというよりは、関係者が同じで、更に重要人物が死んじゃった所から話が始まる訳です。
複雑に絡むと言うより、別な案件を同時にトレースするから分かりづらいだけかな。
名前や愛称が覚えられず、少し前半戸惑いました。
過疎って程ではないけど、この干ばつの為に街を離れる人も増えるのでしょう。
豊かな水を湛えた川や湖と若かったころの甘酸っぱい思い出と、カラカラに乾いた皆んなの心と川底の対比が切ないです、景色がなんとも悲しい。
どうやって若い頃の森や川を撮ったんだろ?、、
水入れて撮ったんだろうか、、CGか別場所ロケかな、、エンドロール真剣に見とけば良かった。
なんかあっさりしてないか?
ベストセラー小説を映画化したクライムサスペンス。というフレーズとこの手の映画は、レヴューをチラチラ見ないとネタバレしてしまうと思い、★の数をチェックしてたらやたら星数が多いようなので、鑑賞。
………。
うーむ。過去と現在の2つの事件。どちらも発生時のシーンは謎に包まれてまた、小出しにする過去の事件は、なおさら判りにくい。がそれはそれで良いのかもだが。
で、なんか唐突に現在の事件の犯人が分かり、過去の事件も、まあよくある動機からの犯人登場で、2つの事件をバラバラにしたら、日本の1時間のテレビドラマみたいな展開ではないのか。
期待し過ぎたか……。
田舎ならありえる!
エリックバナが好きで鑑賞。ミュンヘン、ハンナ、ラッキーユーなんかいいよね。
貫禄でてきました。
訳ありで故郷に20年振りに帰ってきた。
昔の友人の家族殺して自殺したのを、両親が
疑い連邦捜査官になったバナに真相を
彼にも、過去に秘密が
しかし、田舎はすぐに拡まる。
難解で眠気に襲われるかも。
ラストは、びっくりした。
どうするんだろうか?
とてもよかった
田舎町の雰囲気がとても悪い。それほど感動する場面や展開もなくてちょっと退屈したけど、しっかりとした作りで面白い。みんなやたらとお酒を飲むけどタバコを吸う人はいない。オーストラリアの田舎も嫌煙が行き届いているようだ。
何が渇きなのか?
主人公が、あまり捜査をしない。
懐古ばかりする
すると、視聴者が勝ってに推理し始める。
視聴者が勝ってにミスリード
渇きとは、視聴者にヒントを与えない事。なのかな?
知らんけど
オーストラリアには検死とか無いのか?
ネバーセイ・ネバーアゲイン
オーストラリア映画。もの凄い掘り出し物もあるけれど(「プリデスティネーション」オススメ)、社会通念みたいなものがちょっと違い過ぎて受け入れられないモノも多い印象。まぁ、国外作品なんてそんなものでしょうし、それも体験のひとつとして楽しんではいるんですけどね。コレは掘り出し物でございました。
ほぼほぼ一年雨の降っていない人の心も含めたガサガサ感は、(導入は良かったが)結果的には少し物足りなかったか。それでも「ツイン・ピークス」を思い出しちゃう様な閉鎖的な田舎街のクセモノ達と、そもそもクセだらけの主人公の渇いていく様はビリビリときました。「沈黙のパレード」をドライにした感じとでも言えば伝わりやすいでしょうかね。自分はコチラの方が好みでした。
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