「枯れゆく大地が人々から奪っていくもの」渇きと偽り ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
枯れゆく大地が人々から奪っていくもの
オーストラリアの田舎町。連邦警察官のアーロンは、親友ルークの無理心中事件の葬儀に出席するために故郷に戻って来た。干ばつで広大な農場は枯草ばかり。町民はどこかよそよそしい。しかしルークの両親は、事件に納得がいかないので調べて欲しいと言う。アーロンはまじめな新人警官とともに調査をすることになり、故郷とずっと関係を断っていた理由である昔の事件とも向き合わざるを得なくなる・・・
雨が1年近くも降らないなんて自分には想像もつかないです。農業は大打撃、かなり危機的状況です。しかしあまり緊迫感を感じないのは、もはや諦めムードなのか、補償金も出て、苦しいながらもなんとかやっているからか、厳しい現実から目を背けている様にも見えます。
死んだ少女はとても美しい。昔は水があった所も完全に乾ききって、ひび割れた大地は、涙も、嘘や後悔の記憶も呑み込んで、いや吸い込んで、なお干からびています。
惜しかったのは、雨がずっと降っていなくてこの町はどうなってしまうのかという不安が、人々にどう影響しているのかの描写が足りない事です。たぶん気温も高いんでしょうが、ハエの羽音がしたくらいで暑そうなそぶりも無いので、一体何℃位なんだろうと思いました。もっと、喉がひりひりするような感じがあれば良かったです。回想部分は美しいんですが、ちょっと重点を置き過ぎかな。
わざわざお気遣いコメントありがとうございました😊😊😊。誤解です。「そっけないコメント」で誤解を生んだなら申し訳ないです。🙇♂️、よろしかったらご覧ください。でもこういう作品がお客さんがあまり入らないのは、ゲームや配信、その他の影響大で、ちと悲しかったです。ありがとうございました。🙇♂️またよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございました。
ひび割れた大地は涙も、嘘や後悔の記憶も吸い込んで、なお干からびている、まさにタイトルの渇きが意味するところですね。
たしかに人々の不安が伝わってくれば良かったと思います。以前はあんなに緑美しい場所だったんですから。