バーニング・シーのレビュー・感想・評価
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ノルウェーは海洋国家
水中ドローンを開発してるソフィアと同僚のアルトゥル、ドローンはまるでウミヘビの様にくねくね。撮影用かとおもったらノルウェーに本社を置くEelume社が実際に作ったドローンだそうです、沈んだ救命艇を救うとか、もっと活躍するかと思ったが地滑りを起こしている海底調査程度でしたね。
北海の海底油田は膨大な採掘量、採掘中の掘削リグが倒壊、救助に向かった石油会社のマネージャー、スティアは抗弁を手動で閉じようと地下に降りるがリグが崩壊、恋人でもあるスティアを救おうとソフィアと同僚のアルトゥルがリグに向かいます。
政府の対策本部では原油流出の被害予測がノルゥエーの西海岸全体10万平方キロを汚染、水辺が元に戻るには100年はかかるとのこと、そこで原油の爆弾投下による焼却という非常手段。燃え盛る原油が迫る中ソフィアたちは救命艇での脱出をはかりますが切り離しに失敗、アルトゥルは自らを犠牲にしてソフィアとスティアを助けます、実に心が痛みました。
ちょっと社会派ドラマ風のセリフ、石油業界の緊急管理者であるウィリアム・リーは「海底崩壊の原因は不明ですが50年にわたる、ガスや海底油田の採掘が穴だらけにした影響したかも」と、また終盤では「我々はノルウェーは石油国家だと思っていた、しかし、我々は実際には海洋国家なのです」と意味深な自然への回顧でしたね。
殺してはいけないキャラがいます
海底油田基地に巻き込まれた恋人を救うために奮闘する主人公の活躍を描く物語。
ノルウェー産のパニック映画です。
北海油田を持つノルウェーらしい映画ですね。ハリウッド程ではありませんが、大可掛かりなセットとCGで迫力十分な災害を魅せてくれています。
この映画の良いところは、所謂「悪者」「愚か者」がいないところでしょう。事故を受けて直ぐに対処する上層部。それでも広がる被害、ギリギリの判断。主人公の恋人の窮地も、ヒーロー談でもなければ酷い被害者でもなく、仕方がないもの。パニック物ですが、嫌な気分にならずに観ることが出来ました。
それだけに、最後に主人公の助手が犠牲になったことが残念。後日談等での悲しみが描かれていればまだ納得出来るのですが、それもなし。この扱いではキャラを消去しただけのような扱いでガッカリしました。
私的評価は普通にしました。
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