映画 イチケイのカラスのレビュー・感想・評価
全64件中、1~20件目を表示
豪華キャストで送る学園祭の演劇
キャストが豪華だったから映画、て感じだったけど、
内容は大したことなかったし、
かなり胸くそだったな
豪華キャスト使ってこれはお金持ちの御遊び
簡単に人の命奪ったり、
重病そうでもう先長くないみたいな描写しておいて
謎に回復して外でスポーツできるようになってたり、
無駄なダンス、クソみたいな恋愛描写、
感情論ありきの進行
誰も犠牲者が出ない、
犠牲者が出たとしても
それは事実を知って納得した上でのこと、
ならまだわかるが、
こんな頭悪い隠蔽で
犠牲になるリスク負わされるなんて最悪がすぎる
こういうことは
世の中にごまんとあるのかもしれなくて
こういうバカみたいな感情論で動く人間たちによって
それらは進行している、というのも
ある意味リアルなのかもしれないけど、
作品としてわざわざ取り上げるなら
もっと人間の感情の動きや深いところを描くなりが
できたんじゃないかと思う
作品としては普通にひどかったし
もっといくらでも面白くできただろうに
もったいないな、と思うけど、
お金と力があると面白くなくても
こうやって人を集めて大きな作品を作れるのだからすごい
<ネタバレ>
これまで工場で使われてきた薬品が
国の規定で環境汚染物質とされ
本社からは2年以内に代用品を探し、
それができなければ工場は閉鎖と伝達された
その町は工場とともに発展してきており
多くの町民が工場で働くことで生計を立てている
ここで工場が潰れてしまっては
町民が路頭に迷ってしまう
そのため本社には
環境汚染物質を辞めた形で虚偽報告を行い
表面上は何も問題がないかのようにしていくことが
その町育ちの幼馴染たち
工場長、工場の顧問弁護士、工場の産業医、
船長、町役場職員の中で取り決められた
工場の汚染物質は船に乗せて不法投棄されていたが
ある運行時にそれが漏れ出し、
船員が中毒に陥り死亡
操縦されなくなった船は衝突事故を起こし沈没
最終的に沈没原因は公となったものの、
その船では国家機密の新型ミサイル開発を行なわれていたため、
防衛大臣が筆頭となりその事実を隠すべく、
航海記録は紛失したことにし、
船員の運行に問題があったこととし幕引きさようとしていたことが
映画冒頭の船長婦人が殺傷事件を起こすところに繋がる
あぁ、プラチナデーターの脚本家かぁ
原作未読、ドラマ版未視聴。と言うか、原作漫画が有るのも、ドラマが有った事も知らず、Amazonプライムの画面で、竹野内豊の裁判ものかぁと言う情報だけで視聴。なので、開始数分で、黒木華と竹野内豊一行が会った時の反応が「ん?」と思ってスマホでググったらドラマが有っての劇場版と知る。フジテレビって、たいしてヒットしてないドラマを最初から決めてたのか劇場版まで作るの好きだなぁ。シャーロックとか。
HEATは流石にコケすぎたので諦めたけど、いい加減劇場版有りきの作り方止めれば良いのに。
でっ、本作。ドラマ版見て無くても、まぁ支障は無い。小日向文世さんとの関係性がイマイチ分からんとかは有るけど。
冒頭、田中みな実が揉めてバックから包丁が落ちて逮捕・・・・これって、最初から殺すなり怪我させるのを前提。普通に揉めている内に相手に怪我させたじゃアカンのかなぁ。と全体的に、雑だなぁと言う作り。なるほどプラチナデーターの脚本家かぁと納得。それなのに、イージスの事故と、公害問題を一緒に進行するから・・・・
加害者と言うか、隠蔽に走った住人側が上から目線なのが・・・焦点をぶれさせるかなぁ。
人として面白味のある男、変わり種ではあるが法の前に真っ直ぐ向き合う姿勢が好感!
やっと今週も終わった~の安堵感。
ご褒美に「イチケイのカラス」 を早速鑑賞です。
この作品ですが、TVドラマも毎度見てまして
多分映画化するやろうと思ってました。
観た感想:ちいかわ風に言うと、
これってぇ~地域ぐるみ犯罪ってぇ、ことぉ~
(。´・ω・)?
正月映画の重い大作を連続観た後、
(アバタ-、ラーゲリ、Drコト-、すずめ、スラムダンク等)
七草粥の如く、心に優しく思考を元に戻したい人には
お勧めかな。
(*´ω`*)
イチケイとは東京地方裁判所第3支部第1刑事部の略称の様です。
法廷物ですが、HEROとは違って
判決下す判事側からの視点での話で ちょいと変わっていて
オモシロい。
裁判話って案外好かれなくて(特に裁判官席の人達)
中々理解がされてないのが現実かなと思うわぁ。
判決下す側は 人間身あるのか、ロボットマシンか~って
思うこと多いんだけども。(; ・`д・´)
この作品に出てくる 入間みちお、坂間千鶴を通して
法律って実際どうなん?
その真の役目や関わりを少しでも感じれたらとは思う。
(やっぱ無理か~ぁ (´д`)・・・)
こんな砕けたヤツ(裁判長)居るんか~
(;・∀・)(・∀・) と
生の現場関係者からは声がでそうなのだが、
こう言う作品が出てくるくらい 理解難なんだと
受け止めてはどうか。
でなきゃ 裁判員制度なんか生まれないでしょ。
話展開は、
毎度おなじみの
みちおと千鶴の掛け合いコンビのハチャメチャで
進みます。ほぼこの人達の漫才コントですね。
(それは言い過ぎでしょ (*´ω`*) )
岡山県瀬戸内へと別々に異動していた彼等。
地元企業 運搬船の起こしたイージス艦衝突沈没事故。
この事件を巡って、この地元を支配し有数のグル-プ企業の
顔を暴く。
この街全体が、街の雇用を支える企業が起こす公害に悩み
体を冒されて~ 誰も訴えることが出来ない魔のジレンマから
脱することが出来ず、声も上げられない~
コレをいかに 真実と向き合い晒して行くか・・・
話展開ですね。
いつもなら 職権を発動します~ の名文句で
事件を裁判所主体で色々調べるのに、
民事訴訟では発動せず
坂間千鶴が 汚染証拠発見に穴掘り。
孤軍奮闘で頑張るが
”みちお~ みちお~許さん”の連呼が楽しめたかな。
あと、借家の家燃やされて
行くところないけど、月本の誘いには乗らず
みちお宅へ・・・
みちおと玄関先の攻防やり取りが笑えた。
やっぱり二人仲イイんじゃん。
二人横に寝ながら
法の意味する解釈を語る所が
まあ映画ドラマらしいかなと思うね。
真実を探っていくと 誰もが法的に犯罪加担してて
誰もその間違い指摘が出来ない状態って、
ここの事実だけが 妙にあるあるそんな事ってと
思いましたね。
ここだけの話じゃなさそう、怪しい金の動き。
東北の原発事故処理関係とか、
これってそうなのかも的な・・・。 "(-""-)"
やばそうなのでこの辺でw。
気軽に楽しみたい方は
劇場へどうぞ。
映画人としてやってはいけないこと
安●政権にべったりだったフジサンケイグループがよりによって政府の隠蔽を批判する映画を作るとは・・・と半信半疑で観てみたら、まさかの「死亡した貨物船船長の妻による”イージス艦と貨物船の衝突の原因を政府が隠蔽している”との訴えは事実無根だった」という結末。
これは明らかに、公文書の改ざんを強いられ自死した近畿財務局職員・赤木俊夫さんの奥さんによる懸命の訴えを、あたかも言いがかりであるかのように貶めています。
いやぁ・・・恥ずかしくないんですかね。戦時下でもないのにこんな卑劣なプロパガンダに映画を利用して。もちろん戦時下ならいいという訳ではありませんが。フジサンケイグループにせよ、製作委員会のメンバーにせよ、プロデューサーや監督、脚本にせよ、よく恥ずかし気もなくこんなプロパガンダ映画を作れるものです。映画人としての矜持はどこへやら。全く嘆かわしい限りです。
竹ノ内豊や黒木華をはじめとするキャスト陣も「へぇー、こういうことに加担する人達だったんだ」とすっかり見方が変わってしまいました。大変残念です。
まるで八つ墓村のような不気味さ・・・
味方だと思っていた周りの人達が全員敵で、部屋を放火されたり、
知合いの弁護士が殺されたり。
裁判でもアナタが来なければ、この町は壊れなかったと恨み言を言われ、
仲良いフリしてずっとそう思ってたんだ・・・という人の怖さがあった。
閉鎖的なコミュニティはよそ者には分からない事情がありそう。
そして裁判終わった途端、首謀者の一人が偉そうに坂間弁護士になんか言ってたが、
お前が言うなと呆れてしまった。
感動したり、涙流せる、いい話では決してないと思う。
国家権力との戦い……?
ドラマは欠かさず観ていました。
映画もとても気になっていたのですが、
結局、テレビ放送を、かなり遅れて観賞しました。
予告編からは、タイトルのような
「国家権力に立ち向かう入間みちお」みたいな雰囲気を醸し出していましたが、
内容は違っていました。
でも、全体的には面白かったです。
いろいろ考えさせられました。
地方のちいさな町に大きな工場ができれば、
それに伴う仕事も増え、潤っていたのでしょう。
それが、本社の方針が変わり、閉鎖の危機。
こういう考えに至る可能性もあるのかもしれません。
国も企業も、小さな町は切り捨ててもいいと思っているとしか
思えません。
以前みた「ヴィレッジ」という映画にも通じるものがありました。
「シン・ゴジラ」の記者の会話にもありました。
国はGDPの高い都市から、守っていくと。
日本中の国民同じように幸せになりたいと思っています。
でも現実は厳しいのかもしれません。
今、書き込みながら思いましたが、
国への問題定義してるから、
ある意味、
やっぱり入間みちおや坂間千鶴さんは戦っているのかもしれません。
また、千鶴さんは月本弁護士に恋しちゃってましたよね。
あのあたりも切なかったです。
黒木華さんや、吉田羊さんの演技
好きです。
序破急
竹野内豊さん演じる入間みちおのキャラクターが良かった。
庵野監督と宮藤官九郎監督も出演していたし、どう収束させるのかワクワクした。
結局、フタを開けてみれば皆いい人で世界は美しい。スケールを抑え、権力に抗わない内容。
BGMが大袈裟なのと、終盤の黒木華さんの長尺の泣きのシーンに置いてけぼりをくらった。演技は素晴らしい。
向井理さん演じる防衛大臣は、全然黒幕ではなくガンダムに出てきそうな単純にカッコいい人だった。
そういう悪い人がいない作品も良いといえば良いけど衝撃がなくて残念。
国家権力に⁈
TVドラマ時代から好きな作品。職権発動します!のセリフとともに毎回ワクワクさせられます。
今回は国家権力を相手にいつもの展開。さすが映画版とかなり期待したけど、なんだか拍子抜け。ストリート自体に不満は無いけど、イチケイのカラスらしさが足りないような、結局相手は国家権力じゃないし…
誰がために正義はあるか
判事と若手弁護士が刑事事件の捜査に乗り出す。
弁護士役黒木華の落ち着いた演技は見応えあり。竹野内豊との掛け合いもフフッとなる。
熱血あふれる弁護士が奮闘すればするほど、街の崩壊を招く━━。
正義は誰のためにあり、誰が受益するのか。
がむしゃらに突き進むフレッシャーズ労働世代に対し、広い視野で世間を眺めなさいとのメッセージに感じた。
シリアスなテーマをコミカル演出
水俣病のような工場排水の公害問題を追った社会派ドラマなのに、無駄なセリフに不自然な涙や笑いを塗せてエンターテインメント化を図ろうとした演出はまさにフジテレビらしいがふざけすぎ。庵野監督友情出演らしいが本筋とは無関係な居眠り裁判官役、なんじゃこりゃ。
公害問題と言えば悪役は利益優先の工場側と決まっているが本作では地元の住民が隠蔽の張本人という、なんとも後味の悪い設定。
竹野内豊と斎藤工に似たような髭をつけたメークのせいでどっちがどっちか紛らわしい、前半は国家権力に逆らったせいで裁判官から弁護士に転向かと錯覚した、なぜ似せる必要があったのでしょう。
前半で謎をばらまいて後半で伏線回収というのはサスペンス物の王道だが無駄に長い印象、おふざけなしのリアルな演出で観てみたかった。
町はどうなるのさ
ラストスパート周辺がどうしても違和感…
町ぐるみの不正を暴いてその後 住民は職にあぶれ、ほとんどの人が廃業に追い込まれるんでしょ?
その補償やその後の人生が気になる
住人全員の弁護を受け持ったところで個人の少しの足しにしかならへんやん
映画だからなんとなくハッピーな方向性やけど、
現実なら千鶴 一生誰かに恨まれるエンドやろ
まぁ入間や千鶴ならその後の住民の再起に最後まで力を入れてくれそうではあるけど、特にそんな描写はないしな
田舎の閉塞感から生じるほころび。
岡山の田舎の一大企業の環境破壊と、田舎での生活を守る人たちの複雑な思いを軸に裁判を通してそれが明らかになっていく。
田舎で大きな企業があると、そこで問題になったことはうやむやにやってしまうことがある。そこに関わっている人たちや家族の生活、それによって潤っている町。
その闇にメスを入れるとしたら、その先のことを考えていかないといけない。
まぁ2時間ドラマでもいいかな。
船の衝突と大臣のくだりがかすむのはなぜだろう。
型破りな
ドラマを観たことが無かったので、キャラクターやどういう設定とかも知らなくても楽しめました。
弁護士と裁判官が事件の真相に迫るという物語。
本来なら裁判官というものは、検察と弁護士と間で事件の立件を基に判決を下すというのが一般的である。
この物語は、裁判官が「職権を発動します!」と言い実際に事件が起きた現場の調査に乗り出します。
今までに見たことない裁判官のストーリーだなと思いました。
キャラクターの部分は、映画だけを観てしまう人だとなんとも物足りなさを感じるので是非ドラマも観た方がいいのかもしれないです。
物語は、岡山を舞台に二つの事件が絡み合い大きな国家をも関係する事件に発展する事になる。
それぞれの役所の展開もよくて、キャラクターの描写がもう少しあると感情的に入り込めると感じました。
いい意味で裏切られまくる
え?実はコイツ裏切り⁈
な展開も多々でいい意味で裏切られまくる。
それぞれの正義があって罪を犯してしまう。
事件詰め込み過ぎな映画も多いけど、いい具合にそれぞれが繋がってて面白いとおもいました。
ドラマの時からヒーロー感が否めなかったけど。
ヒーロー×女神の教室×うちの弁護士は手がかかると合作でドラマやってくれないかなぁ。笑
リアリティゼロ。
早送りして観た。国の為に戦うのは理解出来るが、故郷を守るために犯罪に加担する、という思考回路には付いていけず、リアリティが全く感じられない。テレビドラマの映画化で成功することは滅多にない(コンフィデンスマンは例外か?)が、これもそうだった。家内と娘は映画館で観たようだが、今年のワースト候補らしい。
誰が言ったか知らないが
本当の意味の悪人は一人も出てこない,というところがミソで,「良かれと思って」「〇〇のためを思って」地獄への道をせっせと舗装する人達の悲劇。
善意・忠誠心・愛着というものがつくづく取り扱い注意の危険物なのだと思い知らされる。
誰か烏の雌雄を知らんや
聞き慣れない“イチケイ”とは、東京地方裁判所第3支部第1刑事部の略。そこに属する裁判官たちの話。
同名コミックを基に、フジテレビで2021年に放送されたTVドラマ。見てはいないが、やってた事は何となく覚えている。
大抵裁判モノは弁護士や検事が主人公が多いが、本作は刑事裁判官。これは民放ドラマでは初だという。
確かに裁判官主人公ってあまり思い当たらない。何か目新しいものを期待。
イチケイに赴任してきた特例判事補の千鶴。真面目で堅物でエリート志向。
型破りな裁判官として知られるみちお。中卒で弁護士出身。謎や不可解な事は裁判官でありながら現場に赴き、徹底的に調べる。“職権発動”が伝家の宝刀。
そんなみちおに振り回されながらも、一つ一つ事件に向き合い、千鶴も成長…。
というのが、TVドラマの大まかな概要。
ちなみに原作では脇役のみちおを主役に据え、男性だった千鶴のキャラ設定は女性に変えられているという。
この劇場版はその後。みちおがイチケイを去って2年後。
異動先の岡山で、ある傷害事件を担当。岡山近海でイージス艦と貨物船が衝突。貨物船は沈没し、船長は死亡した。彼の妻が防衛大臣を切り付けたのだ。
その妻の傷害裁判の場で、夫は殺されたと訴える。そこに何か疑惑を感じたみちおは、職権発動して事の真相を調べようとするが…。
千鶴は他職経験として弁護士をしていた。奇遇にもみちおの異動先の隣町で。その日尾美町で、千鶴もある裁判を担当していた。
町を支える工場のトラックから荷物が落ち、老女の運転する車に事故を誘発。通称“大桃ころりん騒動”。
調べていく内に工場の不審な点が幾つも浮かび上がり…。
一見全く無関心の事件。
…に非ず。
やがて徐々に関わりを見せ、国家を巻き込む大きな事件へ…。
型破りな裁判官は型破りな検事の『HERO』を彷彿。
ユーモア交え軽快テンポのリーガル・エンターテイメントは『リーガル ハイ』風。
監督は『コンフィデンスマンJP』が評判の田中亮。
フジドラマのエンタメ要素を詰め込み。
竹野内豊と黒木華のW主演。
二人共シリアス役のイメージ強いが、珍しいコミカルな役柄。
型破りで風変わり。マイペースで人を食った性格ながら憎めない。竹野内豊がハマっている。
真面目一筋だが、それが逆にユーモア誘う。奮闘や成長や魅力も。黒木華の好演。
二人のバディ感、正義や信念。
この劇場版の新キャラ。
千鶴と新バディを組む斎藤工演じる人権派の弁護士。法の不完全さを問い、千鶴と衝突する。そんな彼に思わぬ悲劇が…。
町の工場の産業医役の吉田羊、若き防衛大臣役の向井理らも何か秘密を抱え…。
TVドラマも見ずほとんど初見者として見たが、すんなり見れる作風。
お堅そうな法絡みの題材も分かり易く作られている。
型破りな裁判官の設定は現実だったらナシだろう。それを出来るのも創作ドラマだからであり、それが面白味。
でもちょっとリアリティーに欠けたものを感じた。ただ単にエンタメとして見るなら面白いが、知られざる法の世界を描いた目から鱗の作品を期待すると少々インパクトに欠ける。
話も展開も要素も結構ベタだ。
事件の背後に工場や国の隠蔽絡む。
もしこれだけだったら、物足りなかった。散々見た事ある展開や話の焼き直し。
ちょっと新味ある展開。隠蔽に加担していたのは、他にもいた…。
町にとって工場はなくてはならい要だった。
大勢がそこで働き、恩恵を受けていた。
工場が町を支え、住人たちは町を心から愛していた。
町を守っていく。
そんな工場から環境汚染。汚染された土を貨物船で運んでいた。
それが知れたら工場は廃業。町も衰退する。
それだけは絶対にあってはならない。
町の為に…。町民たちも工場の皆も貨物船船長も、この隠蔽に加担していたのだ…。
その郷土愛は尊いが、それがかえって判断を誤ってしまった。
工場はすでに“病”に冒されていた。町も病んでいた。住人たちもその病に…。
町や工場が危うくなるくらいなら、治療など要らない。
本当にそうか…?
町を本当に愛するなら、今こそ治療する時。
事件は発端であり、町民たちの欲する本心でもあった…。
沈没事故の真相は…
汚染土で貨物船の乗員は体調不良を起こし、航路を外れ、イージス艦と衝突。
そのイージス艦には極秘で防衛大臣も乗り込み、ある国家機密に関与。それが知れたら…。
双方知られてならない秘密を乗せ、事故に。
これは不運か、それとも招いた自業自得か…?
真実を掘り起こす事で失われるもの、悲しいものもあれば、救いになるもの、新たに開けるものもある。
それに向き合い、判決を下さらなければならない裁判官。
時に酷でもあり、道しるべに…。
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