映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)のレビュー・感想・評価
全144件中、61~80件目を表示
全体主義のアレゴリー。最後に勝つのは、個人の意思と友情。
自分の意思と引き換えに、用意するプログラムをこなすことによって、誰でもパーフェクトかつ幸せになれるというユートピア。
大人にとっては、このユートピアは、共産主義やファシズムなどの全体主義を想起させるものに違いない。
作中、ジャイアン、スネ夫、しずかは、その全体主義の歯車となり、つまり、このユートピアが理想とするような善人となり、のび太にも優しく接するようになる。
一見、善かれと思うところだか、自分の意思を喪失してしまった、ユートピアの従順な下僕である。
のび太は、洗脳の効き目が効かないので、そうしたジャイアンたちの変わりように危機感を抱く。
もしかしたら、ユートピアの住人にとってはそれが一番よいのかもしれない、しかし、のび太、ドラえもんは、このユートピアの欺瞞に対して、戦いを挑む。
ジャイアン、スネ夫、しずかも友情を起に意思を取り戻し、一緒に戦うことに。
最終的に、このユートピアは消滅し、その首謀者は逮捕される。
言わば、民主主義的な価値観の勝利で幕が降りる。
拮抗し合っていたテーゼとアンチテーゼだが、最終的に、全体に従属し善人・幸福・パーフェクトになるよりも、個人の主体性や様々な人間の多様性、そちらの方が尊くあるべきだというメッセージが打ち出される。
子供向けの映画であるが、寓話的要素があり、大人も楽しめる映画だった。
ドラえもんの映画にしては珍しいと思った。
大人向けのテーマを子供向けの映画に落とし込むことは難しいと思えるところ、製作者側はそれをうまくやってのけ成功させたように思える。
大人も子供も楽しめる!
すごく良かった!
友達と友達の子どもの5人で行きましたが、元気をもらえたし、途中泣けてきました。。子ども達も見入っていたようで鑑賞後はしばらく映画の話題で盛り上がってました。
すごく良かったけど、もう少し長くてもいいなぁ。。
大人向けで退屈
原点回帰
物語が始まってしばらくして気づいた。
あれ、絵柄が昔のドラえもん!?
モブキャラの鼻の表現とかそのほかにもいろんな所で昔のドラえもんを感じさせてくる。
一瞬周年記念作品だっけとか考えてしまった。
現在はレギュラー放送のドラえもんは卒業してしまった為現在の絵柄はわからないのだが、昔子供の頃にDVDで見た大山版ドラえもんを思い出してエモくなった
お話も昔のドラえもんにもこんな展開あったなぁって感じで素晴らしかった。
ただ、だからこそだろうか。
「宝島」や「奇跡の島」ほどのオリジナリティは不思議と感じられなかった。
とはいえ、ドラえもんの完全オリジナル映画としては紛れもなく当たりの部類であるとは思う。
殊に終盤。
ラスボスのフリー・・もとい、レイ博士と対峙するクライマックスは圧巻。
一見欠陥に見える部分も大事で、欠陥や不自由な所があるからこそ生きるということは面白いというドラえもんという作品の根底にあると思われる人間讃歌的なテーマが感じられたのは良かった。
正直、ドラえもんとのび太の対峙の部分とかもうちょっと盛り上げれたのでは(泣いたのは泣いたんだけど)と思わない事もないが全体的にみて原典へのリスペクトも感じられた良作だと思う。
そして何より声優さんの演技が素晴らしい。
のび太が三賢人に操られた時の変心ぶりを声だけで魅せた大原さんには鳥肌がたったし、ラスボス御用達の中尾さんも少ない出番で虐められてきた者の底知れない恨みを感じさせて震える。
三賢人の無機質な恐ろしさといい、声優さんの演技でだいぶキャラの魅力がプラスされていてキャスティングが素晴らしいなと感じた。
あと、当て書きなのかなという感じはするものの山里さんがゲストタレント声優とは思えない出来。
古沢さんには是非一度ドラえもんのリバイバル映画も書いてみてほしい。
僕たち猫型ロボットは誰かの命令を聞くためにいるんじゃない!
スケールの大きさやワクワク感は少し薄いかも
これまでの映画ドラえもんと比べると、少し物足りない部分はありました。
未知との遭遇→悪役や脅威の登場→ピンチになる→大逆転 というのが、多くの映画ドラえもんが踏襲するパターンかと思いますが、今回は若干、ワクワク、ハラハラや爽快感に乏しかったかもしれません。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、今回のテーマは『自分らしく生きる』ということでしょうから、その点では現代にふさわしいのかもしれませんね。
以前との比べ
永く愛される作品には理由がある
なかなかの名作でした!
楽しかったです!
過去作リメイクじゃない長編映画
祭日も、水曜日のレディースデイも避けたというのに満席。
レディースデイ避けたからか、余計に子どもだけの小学生グループがいっぱい。
と言って、別に騒ぐでも泣き喚くでもなくみんなお利口に見てましたし、こちらも子ども連れなので些細な物音にも気をつかう感じがなくてポップコーンもぽりぽり食べられました。
ただ 開始時間を10分間違えてしまって
はじめの数分を見逃す失態。
席に着くにあたっても近隣の方にご迷惑お掛けし誠に申し訳ない有り様でございました。
六歳とドラえもん。
普通のことです。
でも ちょっと難しくないかなあ。
と思い、終わってから聞いたら
「かんどーーー」と言ってて
どのあたりが?と聞くと
「自分だけが死んじゃうとかってところ」
と言っておりました。
争いもなくイジメも意地悪もない。
乱暴もなく 様々な不都合を排除した世界。
太陽や自然をサスティナブルに利用し
平和で、空腹も貧困もない。
何がいけないの?
というくらい完璧な世界。
でも 人はこの完璧 という事に対して
不自由と不自然と閉塞感を抱く。
だって みんなが同じなら
突出する才能もないわけで、
素晴らしい絵を描く人も 運動機能に優れるスーパースターもいない。
ただいま列島はWBCで大盛り上がり中なんだけれど
こういう感動的な思いもないでしょうね。
突き詰めて言えば
「ほら 人間って そういう生き物なんですよ」
なんだと思う。
平和のために 世界中が武器を捨てる。
核廃絶。
これがいかに 人間本来の性質に合致してないかがわかる。
人は 皆が同じではない事を容認して生きて行きたいのだ。
そうなれば争いは必然 起こるのだが。
そこを話し合いだけで解決したいと言うわけだが
人間(世界)は、そこまで成熟していない。
理想論を掲げ
世界の平和を訴える大人
沖縄に座り込む人たちに
これを見てどう思うかを聞いてみたいと
私は思った。
もちろん 子どもたちはこんな風には思わないでしょう。
「みんなが同じになっちゃうのはちょっと変って事よね
その人がその人じゃなくなっちゃう感じする?」
と私が六歳に言うと
「そうそう そうおもったけど
なんていえばいいかがわからなかった」
と言っていた。
感想を具体的に言葉にすると言う事は難しい。
でも そういう事によって自分の感情を次第にコントロール出来るようになるのかもしれない。
過去に行く時
のび太が空に三日月形の島を見たことから、過去の新聞記事を見て確認しに行く。昔の人が見たという不確かな記事を確認しに行かずに、まずは、のび太が少し前に見た時間に遡って確認すればいいことだと思い、最初からモヤモヤしました。内容は感動しましたが。
友達はいいもんだ
映画ドラえもん最高傑作
結構よかった
かなりよかった。思いがけずジーンと来ました
テーマがとてもよいですね。
予備知識が無いまま子供と観に行きましたが
感動しました。
泣いている人もちらほらでしたよ。
争いも競争もない皆がパーフェクトで幸せ(?)な世界とは
つまり「心を無くさないと成し得ない世界」とも言えるのかもしれませんね。
エンディング曲Nijiuのparadiseも映画のテーマ
そのままでとてもよかったのですが、
曲の入り方が無理やり切り替えた感じで、もう少し世界観をつなげてスムーズに入って行けたら
更に良かったと思いました。
全144件中、61~80件目を表示