映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)のレビュー・感想・評価
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指折りの傑作
息子の映画館デビューは大成功。
真剣な眼差しでドラえもんたちと一緒に笑って、一緒に冒険して。
ちりばめられた布石をしっかり使って、世相も反映しつつ感情を揺り動かすクライマックス。子ども向けながら映画作品としてとても高品質だったと思う。
友達を想う気持ちの大切さ、そしてどんな欠点があったとしても一人ひとりが大切な個性を持っているということ。
親としては春に小学校進学を控える息子と重ねてしまって、涙なしでは見ていられなかった。
シリーズのなかでもテーマ性の強い作品だったと思うし、大人の鑑賞にも十分なものを提供してくれる一本だった。
ソーニャ魅力的すぎる
人間の不完全さを肯定する話は他にもたくさんあるものの、ドラえもんの世界を通すことで改めて「自分のダメなところを受け入れる、互いに認め合う」大切さが自分の中に落とし込まれる感覚でした。
前半で落とされた伏線がわかりやすくキレイに回収されていくのも気持ちよかったです。
ソーニャがずっとかっこよくてかわいくて目が離せなかったです。躊躇いなく自分を犠牲にする儚さも含めて魅力的すぎました。
円盤出たらエンディング部分を擦りまくると思います。
ジャイアンが良い子で何が悪い?
空に三日月型の島を見つけたのび太は、ドラえもんたちと飛行船でその島を目指した。着いた場所は、誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園パラダピアだった。そこで何もかも完璧なパーフェクトネコ型ロボットのソーニャと出会い、仲良くなった。しかし、その楽園は住人に考える事をやめさせ、従わせようとする狙いがあった。さてどうなる、という話。
ストーリーは面白かったし、絵も綺麗だし、良かったと思う。
ソーニャの永瀬廉も自然で良かった。
ジャイアンやスネ夫が良い子になって不満?というのび太の心境はイマイチわからなかった。危害を加えてこないなら良いと思うが。
そんな感想。
自分は自分。唯一無二の存在。
今年もこの季節がやってきた。映画ドラえもん。2006年の声優交代の時から、毎年欠かさず見てきたが、今年は特にクオリティが高い作品だった。この映画を通して、伝えたい事が分かりやすく、綺麗にまとまった作品だなと感じた。恐らく、この映画で伝えたかった事とは、自分は唯一無二の存在で、それこそが大事。つまり、みんな違ってみんないいを表しているのだろうと思った。私は、確かにそうだなと思った。完璧を目指すのではなく、他人に合わせてばっかでもない、自分を確立させて生きていく。ということは、とても大事だと考えているので、このメッセージには共感した。世は協調性がないだのと、周りに合わせることも重要みたいな風潮があるが、私はそうは考えない。"空気を読む"という事は、重要だと思うが、自分の意見を曲げてまで、他人に合わせる必要はないと思う。自分がそう思ったのなら、それをすればいいと思うし、無理に他人と同じ事をする必要はない。そんな私の考えを、具現化して映画に昇華してくれた古沢良太さんは、本当に凄いと思う。では、どうして☆4.5なのか、という事だが、少しだけ改善点があると感じた。それは、他の人もレビューしていたが、悪役の博士のストーリーをもうちょっと欲しかったという部分だ。博士の部分が少なすぎて、あまり共感が出来なかった為、最後のしずかちゃんの「博士も可哀想」という発言も、ん?となってしまった。私は、小説版も読んでいた為、博士の過去は分かっていたので、共感出来たが、映画だけを見た人は、あまり思い入れることも難しいと思う。そして、最後の終わり方も賛否両論あると思う。なぜなら、終わり方がアニメと似ているからだ。私は、アニメも大好きなので、いいなと思ったが、映画とアニメを別に考えてる人からしたら、映画らしくない、なんか締まらない、と思ってしまうのも仕方がないかなと思う。でも、全体を通してみれば、ものすごく完成度の高い作品で、ゲストの御二方も声優と遜色ないくらい馴染んでいたので、凄いなと思った。とにかく、今春、めちゃくちゃおすすめの作品ですので、是非、一度映画館でご覧になってはいかがでしょうか。
ありのままの〜♪
テーマ的には好き。
洗脳で作られたパーフェクトさより、一人一人の個性や感情を大切にし、そのままの自分の肯定ってあたり。
人類補完計画の否定というか。
一方では、『アナと雪の女王』のように、ありのままで努力せず、他人と協調もしないのはいかがなものよ? と思わなくもないが、操り人形よりはいいという点は賛同。
ただ、表現がストレートすぎ。
説教くさい気がした。
あと、古沢良太氏のシナリオって、私と相性悪いのかもなぁ。
「実は〇〇だったのだー」とやられると、心が冷えていくんだけども。
『コンフィデンスマンJP』だと「そうだったのか」となるけど、あのシリーズ以外のドラマや、特にアニメーションだと後から設定を説明されちゃうのが、典型的「後出しジャンケンのセリフだけの伏線なしな駄脚本」に感じちゃうんですよね。
同じ回で観ていた幼児や小学生が「面白かった」と讃えていたから、こっちの感覚が古い、今に合わないのかもしれませんが。
トマスモアを読む出木杉くん
ぞっとする違和感を織り交ぜ、不穏な展開を予感させる雰囲気で物語が進んでいく。
初めからわかりやすく善と悪という感じではなく、少し大人向けだが、友情とハラハラがふんだんに詰め込まれているため、子供も十分楽しめる。中学生あたりで見るのが一番面白いかな。
伏線のフリ方と落とし方も上手で、エンタメとしてとても優れた映画。
ただ、ディズニーの某ロボット映画なんかもそうだが、側がなくなったけど、メモリーが残るというオチは、子供が見たときに、はたしてめでたしめでたしで納得するのか、すっきり同一性を受け入れることができるのかが疑問だった。
以上が感想。リーガルハイからファンなので、古沢さんには頑張ってほしい。
ハンバーグは取らないのね
「レジェンド&バタフライ」でボロボロだった古沢良太。汚名返上は本作に懸かっている!状態だったんですが、やってくれました。歴代ドラえもん映画、最高傑作ではないでしょうか。ドラえもんの良さをこれ以上なく引き出し、古沢節で想像もしない感動を与える。すごいぞ、この映画...。
いい意味で映画っぽくないスタート。既に好印象。
映画ドラえもんの苦手なところって、絵が激変してしまうところだったんですが、本作ではそれがない。いつも通りのドラえもん。だから、すんなり受け入れられたし、その〈いつもの〉は後々ストーリーにも活かされていく。特別感は出す必要なし。これが本当のドラえもん。序盤から期待が高まります。
ストーリーの膨らませ方の上手さは流石、古沢良太脚本といったところ。物語は決して順調に進んでいかず、ファンタジーだけどリアリティがある展開に。周りとは違う孤独感。信じてくれない悔しさを抱えるのび太。本作、のび太についてすごく丁寧に描いており、〈パーフェクト〉ではない彼が持つ夢、望むものは何なのかが明確にされているため、今までの何十倍も感情移入しやすくなっています。初期の頃を思い出させるドラえもんとの絡みも面白く、古沢さんのドラえもんへの愛が伝わってきました。
前半は、「小学生だよね?」「本名は剛田武だろ?」などとツッコミどころがありながらも、「廊下はとこでも走っちゃいけない」「ハンバーグは取らないのね」などと小ネタも充実しており、笑えるパートも多い。後半は一転、大人向けなシリアスな雰囲気が漂い始めます。夢が詰まった理想郷(ユートピア)を舞台にした物語ではあるけれど、後半を見るとかなり大人向け。かなり深いテーマへと足を進めていきます。
緊張感と重厚感で胸がいっぱいになりながら、ラスト30分は鳥肌の押収で、言葉では表現しがたい素晴らしい進展に涙がこぼれそうになる。今回のドラえもんは、友情だけじゃない。至極の愛の物語でもある。集大成と言われるべきストーリーで、ドラえもん良いとこ尽くしの作品。ネタバレになるので多くは語れないが、とにかくこれ以上の傑作を今後生み出すことは出来ないだろう、と胸を張って言えるほど、本作はすごい。
理想郷という舞台でここまで大きくできるとは。圧巻の一言である。ラストの伏線回収にはビックリさせられるし、思わぬ勇気と希望が心の中に満ち溢れるし、何よりドラえもんってここまで面白くできるんだってことに、衝撃を受けるばかりであった。あんなラスト、感動しないわけが無い。セリフがカッコよすぎる。秀逸すぎる。「...だけど!」人間とは、面白い生き物だなとつくづく思うよ。
他にも、永瀬廉は声優としてやっていけるくらい上手かったし、エンドロールにまで感動してしまった。最後の最後まで抜かりなく最高。NiziUの主題歌も美しかった。入場者特典の冊子も面白い。ああ、なんていい映画なんだ。
何度も言うように、胸を刺す素晴らしい言葉がこの映画には沢山詰まっています。ノートに書き留めたいくらい。お子さんと...と言うよりも、大人の方に見てほしい。ドラえもんの枠組みを超えた、最高の人間ドラマ。今、この世の中に必要な映画。本当にいい脚本でした。ありがとう!古沢さん!
ユートピア…
実にタイムリーな内容で。みんなが優しい人になればまさにユートピア、なんか納得されそうになるけど喜怒哀楽があっての人間と。後半はちょっとウルっときてしまった。のび太のくせに、といつもの定番のセリフやシーンをみせながらもやっぱり毎回良い作品。また次回が楽しみ。
黒幕にもっと魅了があったらパーフェクト
今回の舞台は住めば誰でもパーフェクトになれる、空の楽園パラダピア。
劇場版ドラえもんは空、山奥、海底、宇宙、過去から未来までもうありとあらゆる場所に行き尽くしてしまっていて、今や舞台設定はどうしても過去作の焼き直しになりがちですが、今回は上手いこと過去作の間隙をぬった、あまり焼き直し感のない舞台になっています。
また今回はちょっとだけミステリーっぽい要素もあって、なかなか先が読みにくく、展開が面白かったです。
後半はどうしてもありがちな話にはなってしまっていましたが、ドラえもん世界ならではの伏線もあり、これまたなかなか楽しめました。
あとはやっぱり黒幕ですねぇ…これがもう少し深みがあればなぁ…
とはいえゲスト声優も違和感なかったし、かなりの当たり作品でした。
ここ10年くらいの中では最高かも!
めちゃくちゃ良かった!!ドラえもんの映画でこんなに泣いたの初めてかも。と思ってたらエンドロールでまた号泣。ソーニャのキャラが良すぎる。冒頭の「虫」や天気雨、リサイクルの袋等、丁寧な伏線や仕掛けもあってとても良い出来。終わり方も素晴らしい。映画オタク目線でも好き。良い意味で、これまでの「お子様路線」を脱却した感じ?大人も子供も楽しめると思う。
テーマや「悪モノ」も精神性や宗教的なものであり、小さい子にはちょっと理解が難しいかなとも思うけど、子どもってちゃんと自分がわかる部分で解釈して楽しむからけっこう大丈夫なんだよね。
ソーニャの声が人気アイドルの永瀬廉てことをあまり意識しないようにして観てたんですが、ソーニャにとても合ってた。ロボットゆえの高性能だけどピュア、少年みのある声。しっかり緩急ついてたし、上手くやっていたと思う。
ドラえもんやのび太のおかげでソーニャが心や意思を取り戻す過程も丁寧だし、自分だけで空へ上がるシーンには素直に泣けた。
でもちゃんと生きてました、という展開も王道だけど良い。エンドロールがとにかく泣かせる。元の自分、本当の自分、自由な自分、トモダチになれる自分を手に入れたソーニャ。もうパラダピアの服を着ていないのも象徴的。
あの子どもたちは、のび太そっくりのメガネをかけていたし、セワシくんの子どもか孫かな?そう思うと胸熱ですね。
強制的に友だちを逃して自分が犠牲になる展開、メモリーが残っていたので再生できるというオチはベイマックス風味がありましたね。影響されてるのかな?
ただ、ドラえもんの映画に毎回ある、唐突に子どもらしからぬ良いことを言う「雰囲気台詞」は今回もちょっと気になり。しずかちゃんの「博士もかわいそうな人だったのかもね」とか、最後ののび太の「もともと素晴らしかったんだもん」とかですが…でも全体が素晴らしかったのでOKです!!
自分自身を認めることの大切さ🫢
誰しもが理想の自分をもっているけど
それを求めすぎるのではなく
ダメダメな自分も1つの良さなのだと
考えさせられる作品でした。
さらに自分だけでなく他の人のダメだけどいい所とかを
認め合うことや友達の大切さがよく伝わる
いい映画でした。
思わず涙を流してしまうシーンもあり感動しました。
大人も子供も楽しめると思います!
ステキな映画でした
最初はTVのドラえもん観てるような気持ちでしたが、パラダピアに行ったあたりから映画っぽくなってきた。誰が敵?誰が味方?って気持ちソワソワしましたが、じんわりと感情を揺さぶられる内容でした。
永瀬廉くんの声本当にステキでした。
久々にドラえもんの映画見ましたが、大満足です。
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