エゴイストのレビュー・感想・評価
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宮沢氷魚2回目のゲイ映画鑑賞
坊主好きなら袈裟まで好き。
BLとエゴの要素がメッチャ濃い目だけど自分がイメージしていたのと全く違ってとても素晴らしい邦画。 本年度ベスト!!
予告編のBL度が濃かったので全く観る気も無かったけど何気に高評価なので鑑賞を決意(笑)
メッチャ素敵な作品に出会えて満足度は超高め!
鈴木亮平さん演じる出版社で働く高収入のゲイの浩輔。
宮沢氷魚さんが演じるのは母一人に育てられ、母を養う為にジムのトレーナーとして働く龍太。
龍太が浩輔のパーソナルトレーナーとしてトレーニングする中、二人の間にある思いが芽生える展開。
龍太が生活の為に色んな仕事をする中、浩輔がお金や物で龍太を支援すると同時に龍太の母へも気を遣う感じが、まさにエゴイスト。
途中から龍太の母と浩輔の二人のシーンが多くなる展開は予想も出来なかった。
浩輔のエゴが龍太から母親に切り替わる感じなんだけど、これはエゴではなく愛と言った感じ。
愛とエゴに違いがあるのか?
気になる感じ。
鈴木亮平さんの演技がとにかく素晴らしい。
出だしからゲイの雰囲気が全開(笑)
個人的に主演男優賞を差し上げたい位の演技。
宮沢氷魚さんも同様に素晴らしい。
龍太の母を演じた阿川佐和子さんも良い。特に後半、浩輔との会話ややり取りが自然過ぎて素晴らしい。
本作は観る予定が全く無く、前情報は一切無く観たのも良かったかも!
もっと早く観ていればと反省。
隣に座っていた同年代の男性。
鑑賞中に大笑いしたり大泣きしたり。
かなり心が揺さ振られていた感じ(笑)
自分はそこまで表には出さなかったけど気持ちは同じでした( ´∀`)
観ることでタイトルの意味が変わってくる
屈強な見た目とその中に隠れた脆さを持つ浩輔と若く透明感に溢れた龍太、二人の満ち足りた時間を描く前半、そこだけで終わってくれても良かったが、辛い展開が続く後半。救いがないように見えるがラストで良かったと思えるからさすが。
浩輔の自己犠牲が過ぎるなと感じてしまう献身は前半では愛情、後半ではどこか利己的に感じた。だけど後半でタイトルの意味が分かってくるから良い。
エゴの中には愛することが含まれているんだなぁ。
今作はドキュメンタリータッチのカメラワークで描かれる。
二人のSEXシーンはかなり生々しく、綺麗な体と美しさが印象的。
ゲイ友との会話が面白いが、その中にいるとちょっとだけ鈴木亮平は浮いてるなと感じてしまった。
愛の本質を投げかけた作品
鈴木亮平と宮沢氷魚という組み合わせで、これは観なければ!って感じたのを覚えています。
少し切ない男性同士のラブストーリー。
ではなく、様々な形を包む、愛の本質を投げかけた作品でした。
「his」でも見せた宮沢氷魚の美しさは変わらず、今作でもその澄んだ仕草は愛おしさを含んでました。
そして、それをねじ伏せるでもない絶妙な芝居を見せる鈴木亮平ですね。いや、本当すごいです。
今回もそのアプローチが凄くて実に自然。ゲイそのまんまでした。
それと全く期待してなかった阿川佐和子、思いの外自然で良かったですね。
音楽が寄り添うようで自然。変に盛り上げる事もなく、二人を邪魔しないのが凄く良かったです。
カメラが独特で寄りばかりなんですが、これも何だか二人それぞれの視点のように見えました。
不安定な、先のわからない二人そのもののような。情熱的で今だけを必死に生きている感じとでも言うのでしょうか。
少し可笑しかったのが二人が一緒に映っている時です。
鈴木亮平はかなり落としていますが、それでも隠せない肉体が目について目について…。
トレーナーとトレーニー、ネコとタチ、どちらも逆では?と何度も観ていて微笑んでましたw
最初は同性愛者との恋愛、そして疑似家族としての家族愛。
初めは金で繋ぎ止めてしまうエゴでも、ちゃんと相手は受け止めていてくれていた優しさ。
形は様々でも、どれも愛の本質は変わらないんですね。
そして孤独だった浩輔も、ふと気がつくと愛に包まれていました。
静かでとても優しい物語でした。
いろいろ考えさせれる内容の映画でした。 阿川佐和子さんがよかった。...
恋愛とは、人生とは、を考えさせられる
同性愛者が周りにいないと思ってる人が多いと思っています。実際にも周りがそうだと言う人も少ないと思います。私は友人と映画を見に行き、最初はBLが好きだったので見に行きたい気持ちであり、友人はBLが嫌いな訳じゃないですが、普段から見るような人でもなかったのですが、全体的に通して、気に入ったと言っていました。個人的に宮沢氷魚さんが役者として好きであり、友人は鈴木亮平さんが好きだったのでお互いの好きな役者さんの演技を見ながら、人生について、役者について見ることが出来ました。男同士の濡場シーンは嫌煙する人が多いと思いますが、それもひとつの愛情表現で後半につれて、異性同性関係なく一人の人間を愛する恋模様が細かく表現されていて、異性愛中心で広げられる世界でもこういうひとつの世界もあるんだよというのが伝わる気持ちがあります。これからの人生誰を愛して、否定や反論されてもその人のことを愛していける私でありたいなと思いました。
あくまでも「家族」「愛」がテーマ
「ゲイ」や「同性愛」を全面的に推しているかと言われたらそうでもなく、映画の後半は「家族」や「愛」にフォーカスが当てられているように感じた。
前半こそ映倫の年齢区分に当てはまるような肌色のシーンが多め。主演の鈴木亮平は当事者と思わせるほどの演技力に感嘆。宮沢氷魚も役に自然と溶け込んでおり、違和感なく観ることができた。
どことなく、韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』にも似ているようにも思えた。
地方から上京し自由に暮らす浩輔と、母を支える龍太には経済的に格差があった。また、龍太が浩輔に「会わない」と言い放った後のシーンでは、深夜の仕事に就く龍太の姿と、突然出ていかれ困惑する浩輔に、寒暖色の差があった。都会のきらびやかな感じと、実家や田舎特有の暗さや静けさなど、こういった「差」をまざまざと見せつけることで、経済的価値感や恋愛的な感情をよりリアルに引き立てている。
愛の形は人それぞれ。まさにこれに尽きると思う。
相手を求めること、見返りを求めず人に尽くすこと…
これを単に愛と表現しても良いのだろうか。
色々と考えさせられた作品であった。
ドキュメンタリー映画を観ているかのような感覚。 一人の人間の人生が...
鈴木亮平、良い
あったかくて優しくて、すこし悲しい
ゲイのカップルの話というより、普通にラブストーリーです。
お互いを思いやる優しさが、あったかいです。
大切な人は、異性でなくてもいい。その言葉に愛があります。
日頃テレビは見ないのです。
なので、鈴木亮平さん…前回スクリーンで見たのは虎狼の血LEVEL2でした。
あまりのギャップに唖然。
宮沢氷魚さんの、白い美しい背中、ピンク色のくちびる、ポッと染まるほっぺた
この人たちは演技なの?地なの?と思ってしまうほどでした。
役者の力
ちょっと丁寧過ぎるって言うか...
文学的でロマンチック。ビターでドキュメンタリーテイスト。ただのBLものだと思って見たら、全然違いました。こんなに考えさせられる物語だとは。「窮鼠はチーズの夢を見る」が少し懐かしい。
鈴木亮平と宮沢氷魚という、魅惑的な2人。
美しい体つきと振る舞いに思わず見とれてしまい、作品に没入出来ます。「孤狼の血 LEVEL2」のイメージが強すぎていたのだけど、完全に別人。カメレオン俳優とはまさに彼のこと。熱唱シーンなんて、鳥肌モノでした。宮沢氷魚は、これまで「なんか惜しいな...」という役ばかりでしたが、今回は彼の魅力を最高に引き出した役どころですごく良かったです。優しく包み込むような言葉遣いに惚れてしまう。2人とも超がつくほどハマり役でした。
ドキュメンタリー映画を見ているようなリアリティのあるカメラワークで、いい意味で作られた感じがしません。ごく自然で、身近。今までのBL映画にない手法であるから、ここまでの高い評価を得ているのだと思います。決して特別な2人の物語ではなく、どこにでもいる2人の物語。1つのエピソードの描きがこれ以上なく丁寧で、その時々の感情が真に伝わります。丁寧過ぎるがあまり、後半は間延びしているように、長いように感じてしまいましたが、それもまた見たらわかるいい演出かと。
時の流れを伝えるという難しい表現を、この丁寧さでとても上手く描写されています。当時と今。楽しい日々と寂しい日々。前半と後半で対になるような作りで、観客に色々なことを訴えかけてきます。ネタバレになるので多くは語れませんが、この映画を見る方はセリフの一つ一つに注目して欲しい。「すいません」「ごめんなさい」「ありがとうございます」は特に。
序盤の展開は少し急で「うっ、」と身構えてしまい、そこに関しては「窮鼠はチーズの夢を見る」の方が優れているかな〜と。でも、どちらの作品もそれぞれいい所があり、本作はより真正面に描いているような気がしました。何が正解なんだろう、何が間違っていたんだろう。少しばかり、自分の行動に変化が起きそう、そんな映画でした。ぜひ、劇場で。
血のつながりとは
いい意味で予想を裏切られた。話題先行になっている内容がテーマではなく色んな意味で生きずらい日本の社会の在り方とか人間の内面が描かれていたと思う。
血のつながりとは生物的な親子関係もしくはその連鎖で結ばれる関係を言うけれど、家族というものは血族関係で繋がるものだけではなく、血のつながりはなくとも、一つ屋根の下にともに暮らし助け合うそんな関係性も家族と言えるのではないか。血縁とか性別とか記号のようなものとわたしは考えている。一人の人間としてその人を愛すというのはとても素敵なことで、性別だけでそれを否定する権利は誰にもないと思うし、作中に出てくる「ごめんなさい」なんて言葉は必要ない。それがインタラクティブな愛であればなおのこと。
愛とお金が切り離せない世の中、仕方がないことだが悲しいことだと思ってしまう。
劇中でゲイ仲間のみなさんがたのしそうにWの悲劇について語り合ったり、ユーモアいっぱいにお互いを罵る場面では会話がセンスの塊だなって声に出して笑った。
いい意味で自由に何かに縛られず、誰かを否定せずに生きていける社会になればいいなと願わせてくれる作品でした
ひとりの男の愛
テレビのインタビューで
鈴木亮平が、この映画は脚本らしいものがほとんどなくて
話の方向性だけが決まっていて会話はアドリブ
だから役に入り込むのがすごく大変だった
と話していてきになったので鑑賞しました。
いやー、
この監督、カメラワークも独特で
ほぼ、役者の上半身や顔のアップばかりで
背景をほとんどみせない。
龍太の部屋を掃除しましょう!
って襖を開けても全く部屋は映らず
窓を開ける浩輔の背中のみ
道を歩いて涙を堪えつつ
自販機のドリンクを買うシーンでも自販機の影すら映らず
小銭やドリンクが出てくる音のみで自販機とわかるレベル
浩輔の部屋も必要最低限しか映りません。
監督の『人間の感情』にとことんフォーカスしたやり方なのでしょうか。
これは好みの分かれるところでしょうが
私はもっと全体を俯瞰でみたかったな
しかし結果的には浩輔に感情移入して3回も泣いてしまったので監督の勝ちですねぇ
鈴木亮平の演技は完璧
登場シーンの後ろ姿の首の傾げ方が
もう一瞬でゲイでした。
宮沢氷魚はパーソナルトレーナーにしては貧弱すぎるだろ!っと強く言いたいが
後半の展開を考えるとひ弱さも必要だったのかなぁ
彼の透明感と天使の笑顔を見ると他の役者さんは考えられませんが。
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