エゴイストのレビュー・感想・評価
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エゴイスト
映画の予告編を目にした瞬間から下心だけを持って映画館に向かいました。
目の動き、手の動き、呼吸 首の角度 血管
言葉にならない感情の表現がまさに今目の前で起きているドキュメントを見ているようでした。
温かい眼差しや気持ちが滲み出ていて
相手の思いを汲み取る場面がたくさんあり
今の自分にとても必要な気付きでした。
好きなシーンをひとつご紹介させてください。
ニヤニヤしっぱなしで観劇中、玄関のシーンで氷魚さんを見送った後、亮平さんが照れながらニコってするシーン。私もずっと同じ顔してたとハッとしました。映画を観ている途中でふと我に返り自分と重なったのは、あまりにもリアルで現実と錯覚したから。あの場に立ち合って照れた感情が溢れたのです素敵なシーンでした。
とても深い映画で心に温もりがじんわり浸透し目にはじわじわと涙が溢れじんわりたっぷり潤いエンドロールが流れた瞬間に今まであたためていた感情とあたたかい心が沁みて涙が滲み出るような包まれるような愛がありました。
人と出逢い、心を通わせて自分が救われていく。とてもあたたかい気持ちで満たされました。舞台挨拶での監督の
「映像にない部分を想像して受け取って欲しい」と語られた言葉が今、味が濃くなって
鑑賞後、会う人に映画の話ばかりしています。公開後3回は映画館に足を運べそうです。
大画面で観るからこそ分かる表情
大音量で聴くからこそ分かる呼吸
映画館で映画を観て自分と対話する時間とっても大事な時間だと思いました。
あたたかい映画をありがとうございました。
エゴイスト 映画エゴイスト
東京国際映画祭で鑑賞した時の余韻も未だ残ってる状態で試写会(1月)に参加しました。
静かなのにしなやか、強さも感じ、未来への希望につながる本当に良い作品です。
人が人を懸命に愛する『人間讃歌』の物語に感じます。
画がとても綺麗で、自然光の中で魅せる優しいトーンの浩輔と龍太は本当に美しく、
ドキュメンタリータッチの手ぶれ感(ふわふわと揺れる)も心地よいのです。『エゴイスト』の世界にいつのまにか引き込まれました。
そこにいるのは鈴木亮平さんでも宮沢氷魚さんでもなく浩輔と龍太。
そして、松永大司監督の『描く人への敬意』も伝わります。
素敵な作品に出会えたことに感謝しています。
そしてこの作品はぜひ、
劇場で見ることをおすすめします。
大きな美しい画に包み込まれてほしい。
不穏で神秘的
ここ数年でみたベスト心が思春期ムービー
久々に心からキュンとした。
龍太はちょっと可愛すぎる。あの可愛さと純真さはずるい。まさに天使!
氷魚くんの色素が薄いってのもあるけど、目が吸い込まれるように美しくて瞬きできん。
あんな笑顔とハニカミを見せられたら誰だって好きになるわ。
ここ数年で観た恋愛もののどれよりも心が思春期になったわよ。
浩輔の乙女心としか言いようのないドキドキをとてもリアルに感じてしまった。
間違いなく、あの時間私は龍太にラブ心ずっきゅん丸だったわね!!!
そして誰かのために何かをしたいと思うのは愛なのかエゴなのか。
これ私最近ゆる推し活していてすごく思う。
熱烈に推しに恋してしまってる人って、エゴの塊にしか見えない時ある。
好きだからこんなこと言うんだよ!って脅しでしかないと思うの。。
浩輔のはそれからみたら可愛いもんだし、愛の範疇だと思うけど、どうだろう。
とにかく自分が持ってるものであげられるものならなんでもあげたい浩輔の愛はエゴなの愛なの?
妙子への愛もどちらにとったらいいのかわからなくなってくるこの愛の複雑さよ。(私は愛だと受け取ったんだな。)
なんか初めての感覚だったのは、カメラが浩輔の心情に合わせて目線が上下するので、浩輔に入り込んでしまった。
氷魚くんの天使っぷりはいうまでもなく、鈴木亮平さんのナチュラルな演技もすごかった。
イイ。
すごくよかった。
映画観ながら、これもういちど観たいと思ったのは本当に久しぶり。
超おすすめです、みんな観て!
愛情とエゴを真正面から描く
11月1日東京国際映画祭にて鑑賞。
何度も何度も涙が溢れてしまう心の深いところを抉ってくる凄まじい作品だった。
この作品は前半と後半で全く色を変えており、一度に2本の映画を観たような感覚を抱いた。
前半は鈴木亮平と宮沢氷魚のゲイカップルが愛を育てる姿を丁寧に丁寧に描いていて観る人を2人に寄り添わせ、一喜一憂する王道の恋愛映画の要素を含んでいて、
後半は主人公が恋人の母の登場による母子の愛に物語がシフトしていき、話の展開が素晴らしく、目が離せなかった。
鈴木亮平の演技は言うまでもなく素晴らしく、コウスケが抱く一つ一つの感情の機微も繊細に捉えていた。特にリュウタを見る愛おしさそのものの瞳は美しかった。
また本作で強烈なインパクトを残した宮沢氷魚の演技も凄まじかった。無邪気で健気だがどこか儚い青年リュウタが持つ愛情から心の闇まで余すことなく表現していた。
リュウタの母を演じた阿川佐和子も素晴らしかった。リュウタを通してコウスケと交流し、じっくり深い関係を築きコウスケを受け入れる姿に涙が止まらなくなった。
本作で特に印象的だったのはコウスケとリュウタの母の金銭のシビアなやり取りだった。自分の愛、エゴを貫くコウスケの気持ちを素直には受け取れないリュウタの母どちらの気持ちも痛いほどわかってしまい、観ているだけで切なくなってしまった。
観終わった後、自分の感情がぐちゃぐちゃになるほど揺さぶられた。恋愛面での愛情、親子間の愛情そのどれもが個人から相手へ伝わるものだからエゴになり得るという難しいテーマを正々堂々描き切った作品だと思った。
今年観た中で1番良かった。
来年2月もう1度鑑賞したい。
締め方が素晴らしかったです
2022東京国際映画祭
ゲイという要素が前面に出ていて、男性同士のセックス描写も激しいです。なので拒絶する場合もあるとは思いました。
個人的には、性的な表現と筋トレの表現がうまいこと絡み合っていて、肉体的・身体的美しさを表していたのかなぁなどと肯定的に捉えることができましたが─。
鈴木亮平を筆頭に出演陣みんなのパフォーマンスが素晴らしかったです。また、それらを引き出すような映像や絵つなぎも秀逸でした。
正直、あらすじとこのタイトルからして全く見る気がしなかったです。
いざ見出しても、タイトル通りの、なかなかいけ好かないストーリーに引いた気持ちになりそうに・・・それをくい止めてくれたのは、何といっても出演者の演技だったように思います。面白かったし、強烈でした。
そして何よりもこの映画のラストが最高です。俳優の演技、描写、編集、そしてこの題名・・・エンドロールの流れる決まった音楽とともに、素晴らしい映画に感涙。
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