エゴイストのレビュー・感想・評価
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ここ数年でみたベスト心が思春期ムービー
久々に心からキュンとした。
龍太はちょっと可愛すぎる。あの可愛さと純真さはずるい。まさに天使!
氷魚くんの色素が薄いってのもあるけど、目が吸い込まれるように美しくて瞬きできん。
あんな笑顔とハニカミを見せられたら誰だって好きになるわ。
ここ数年で観た恋愛もののどれよりも心が思春期になったわよ。
浩輔の乙女心としか言いようのないドキドキをとてもリアルに感じてしまった。
間違いなく、あの時間私は龍太にラブ心ずっきゅん丸だったわね!!!
そして誰かのために何かをしたいと思うのは愛なのかエゴなのか。
これ私最近ゆる推し活していてすごく思う。
熱烈に推しに恋してしまってる人って、エゴの塊にしか見えない時ある。
好きだからこんなこと言うんだよ!って脅しでしかないと思うの。。
浩輔のはそれからみたら可愛いもんだし、愛の範疇だと思うけど、どうだろう。
とにかく自分が持ってるものであげられるものならなんでもあげたい浩輔の愛はエゴなの愛なの?
妙子への愛もどちらにとったらいいのかわからなくなってくるこの愛の複雑さよ。(私は愛だと受け取ったんだな。)
なんか初めての感覚だったのは、カメラが浩輔の心情に合わせて目線が上下するので、浩輔に入り込んでしまった。
氷魚くんの天使っぷりはいうまでもなく、鈴木亮平さんのナチュラルな演技もすごかった。
イイ。
すごくよかった。
映画観ながら、これもういちど観たいと思ったのは本当に久しぶり。
超おすすめです、みんな観て!
愛情とエゴを真正面から描く
11月1日東京国際映画祭にて鑑賞。
何度も何度も涙が溢れてしまう心の深いところを抉ってくる凄まじい作品だった。
この作品は前半と後半で全く色を変えており、一度に2本の映画を観たような感覚を抱いた。
前半は鈴木亮平と宮沢氷魚のゲイカップルが愛を育てる姿を丁寧に丁寧に描いていて観る人を2人に寄り添わせ、一喜一憂する王道の恋愛映画の要素を含んでいて、
後半は主人公が恋人の母の登場による母子の愛に物語がシフトしていき、話の展開が素晴らしく、目が離せなかった。
鈴木亮平の演技は言うまでもなく素晴らしく、コウスケが抱く一つ一つの感情の機微も繊細に捉えていた。特にリュウタを見る愛おしさそのものの瞳は美しかった。
また本作で強烈なインパクトを残した宮沢氷魚の演技も凄まじかった。無邪気で健気だがどこか儚い青年リュウタが持つ愛情から心の闇まで余すことなく表現していた。
リュウタの母を演じた阿川佐和子も素晴らしかった。リュウタを通してコウスケと交流し、じっくり深い関係を築きコウスケを受け入れる姿に涙が止まらなくなった。
本作で特に印象的だったのはコウスケとリュウタの母の金銭のシビアなやり取りだった。自分の愛、エゴを貫くコウスケの気持ちを素直には受け取れないリュウタの母どちらの気持ちも痛いほどわかってしまい、観ているだけで切なくなってしまった。
観終わった後、自分の感情がぐちゃぐちゃになるほど揺さぶられた。恋愛面での愛情、親子間の愛情そのどれもが個人から相手へ伝わるものだからエゴになり得るという難しいテーマを正々堂々描き切った作品だと思った。
今年観た中で1番良かった。
来年2月もう1度鑑賞したい。
締め方が素晴らしかったです
2022東京国際映画祭
ゲイという要素が前面に出ていて、男性同士のセックス描写も激しいです。なので拒絶する場合もあるとは思いました。
個人的には、性的な表現と筋トレの表現がうまいこと絡み合っていて、肉体的・身体的美しさを表していたのかなぁなどと肯定的に捉えることができましたが─。
鈴木亮平を筆頭に出演陣みんなのパフォーマンスが素晴らしかったです。また、それらを引き出すような映像や絵つなぎも秀逸でした。
正直、あらすじとこのタイトルからして全く見る気がしなかったです。
いざ見出しても、タイトル通りの、なかなかいけ好かないストーリーに引いた気持ちになりそうに・・・それをくい止めてくれたのは、何といっても出演者の演技だったように思います。面白かったし、強烈でした。
そして何よりもこの映画のラストが最高です。俳優の演技、描写、編集、そしてこの題名・・・エンドロールの流れる決まった音楽とともに、素晴らしい映画に感涙。
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