クレイジークルーズのレビュー・感想・評価
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宮崎あおいのファッションが可愛い
初々しい
いろいろ盛りだくさん
クリスティ風の古典推理小説的舞台と素人がやむにやまれず即席の探偵業をやるプロットを現代的な風物にのせてコミカルに描いている。
坂元裕二を見ていると「日常生活で面白いと思った現象を全部書き留めているのではないか」という細部が幾つもあって感心させられる。
実直な庶民感覚もあり──
「この世でもっとも愚かな人間、それは店員さんに偉そうな人です。」
──は、しびれるセリフだった。まったくそのとおりだ。
伏線を散りばめまくってそれがひとつひとつ回収されていく様は見事というほかなく、鑑みてこうやって仔細に人物や現象を積み重ねる脚本を書く脚本家は他国にも類例が思い当たらない。
器用なだけでなくじんわりとエモーショナルなところもありで、まったくのところ、だてにカンヌ脚本賞を獲ったわけじゃなかった。
俳優では岡部たかしが気になったのと潤浩という子役が光っていた。
潤浩はゆんほというのだそうだ。すでに有名子役なのかもしれない。潤浩くんが演じる家政婦の息子が本作のキーパーソンになっていて、コメディで進行しつつヒューマニズムを魅せる片側もありで、かさねがさね感心させられる脚本だった。
さまざまなエレメントが交通渋滞して拍子抜けするところはあるものの、客船周りの拓けた眺望がつくる撮影も明媚で、なにより日本映画の嫌味がなくネットフリックスの一夜を過不足なく満たすさわやかなコメディだった。
──
メディアの持ち上げ度によって名実が成り立つのが日本。
たとえば三谷幸喜はよく持ち上げられる。だけど三谷幸喜ってそんなに面白い?面白くないとは言わないが、個人的にそれほどじゃない。
それに比べて板元裕二は面白いわりにメディアの持ち上げ度はほとんどない。
三谷幸喜はたまさか引き合いにしただけで罪はなく、言いたいのはマスコミがさかんに持ち上げているクリエイターやアーチストがほんとにいいのかという話。有名無実なやつが君臨している現象って結構あるよねという話。
だから、じぶんの内なる評価がメディアの持ち上げ度によって形成されたものなのか、じぶんが自力で発掘したものなのか、いちど検証してみるのがいい。
──
余談だが、かれらが活躍していることに文句はない。
しかしなぜ日本映画にはかならず安田顕と岡山天音が出てくるのか。
なぜ日本の映画(やテレビ)の助演俳優は集中稼働になるのか。
日本にはテレビや映画に出たがっている役者がいないのか。
韓国にも「この人よく見るなあ」と思わせる中堅助演俳優がいる。
だけど韓国はそういう中堅助演俳優が山ほどいる。
が、日本には安田顕しかいない。
なぜ新しい俳優にやらせないのか。
見知った顔しか認めないのは多様性の問題でもある。個人的には見たことのない俳優が映画やテレビに出てほしい。日本の人口が高齢者でどん詰まりになっている現象と、有名俳優だけで構成され刷新交替がなくどん詰まりになっていく業界の現象がかぶっていると思った。
30点
豪華客席で起きる
豪華客席で起きた殺人事件からそれぞれの人間模様を描いた作品。
それぞれのキャラクターが際立っていた。
ストーリーとしては、恋人に浮気をされた主人公とそれを追って乗り込んだ女性との恋愛を描いた作品。
恋愛の形ってこういう始まりもありかなと思える作品でした。
キャストがいいからストーリーには、そこまで着目していなかったけど、もう少しミステリー要素があっても面白いと思ってしまった。
この作品は、それよりも男女の形の変わった恋愛を描いた部分に力を入れていたのかなと思いました
お家でゆるく楽しむのが丁度いい🎵
途中から流し見
ロマンスラブコメ
気になって集中できなかった
主人公とヒロインの彼女彼氏が温泉不倫旅行し、二人でそれを阻止しようとする場面や仕返ししようとする場面があります。
そしてヒロインは正義感があり真面目な性格で様々な問題を起こす人達に一言もの申す場面が多いです。
しかし宮崎あおいは温泉不倫をリアルにやった人だし、ブーメランじゃ…って思ってしまって全く集中できませんでした。
もっと役に合った真面目な人の配役で観たかったです。
ストーリーや舞台は結構好きでした。
豪華な出演者。
脚本家の名前で集客(?)出来るのはかなりすごいのだ
Netflixは次々にオリジナルを出して契約者を増やす作戦を成功させている訳です。
映画館に行かずに自分の家でお手軽に作品を楽しむサブスク。
私などはまさにそういう枠なのですが。
中には全6話〜みたいに映画の尺じゃ足りない内容を
そしてテレビドラマには出せないものを
やって頂けるのもあって ありがたい。
浦沢直樹のPLUTOなどは映画ではあり得ない分量を余す所なく見せてくれたし、少し前の佐藤健と満島ひかりのファーストラブ、松坂桃李と仲里依紗の離婚しようよ なども成功している。
バカリズム脚本の殺意の道程などは 映画でかいつまんで見るより遥かに見応えがあるので、この方式はレンタルビデオよりさらに手軽なレジャーとなっている。
この作品の話をすると、ストーリーは甚だ娯楽向きのイージーサスペンス。
「カンヌ映画祭に出たい」という役者に「映画はTOHOシネマズで見ればいいじゃない」
「おもしろい漫画原作でつまらない作品作ってる」
「いい作品じゃなくてお金になる作品を作るのよ」
こういうセリフをバンバン言わせるところは小気味いい。
でも、いい作品を監督主導でとこだわると 食べていけないくらいお金になりませんからね。
坂元さんはその辺りの皮肉も込めていたのだろうか。
だとしても殺人事件。
解決しないで終わりは ない。
その辺りの決着の付け方はさすがとしか言いようがない。
あっという間の二時間
「執事とかバトラーとかの職業の人は日頃、内に溜めているものがあると思っていて、そういう人の物語を書いてみたかった」
と、メインキャストのおふたりとの対談で坂元裕二さんが仰られていたのを拝見しました。
坂元さんらしい名言もしっかりと散りばめられていて、とても楽しくあっという間の二時間でした。
『この世で最も愚かな人間、それは"店員さんに偉そうにする人"です。』
『お客様は神様です。なら、神様らしく振る舞ったらどうでしょうか?』
など、我慢をして働いたことのある人なら首を縦に振りたくなるセリフも笑。
メインキャストに吉沢亮さんと宮崎あおいさんというビッグネームでありながら、お二人ともオーラを消してその役柄そのものの人間に見えるあたりはさすがの一言でした。
そしていわゆる脇役の菊地凛子さんは存在感をばっちり残し、凛子さんにしかできない表現力でした☺️
前髪のカールを小まめに直したりする細かいしぐさもおもしろく、
"J J J J" はジェスチャー込みで大好きなシーンになりました笑
展開が早いのでさくっと見られると思います。
他の方のレビューを見て思うことを最後に。
坂元裕二、とすら書けない人が坂元裕二を語ってる?…と🙄
ちなみに坂元さんはあてがきをされることで有名なので、キャスティングもされていると思います。
楽しかった、それなりに
豪華客船クルーズで思い浮かべるのは、ダイヤモンドプリンセス号で起こった新型コロナウイルスの集団感染。閉鎖された空間の怖さを感じた覚えがある。考えてみると、容易に引き返す事ができずに途中下船も難しい。ミステリーの舞台にはもってこいの場所だ。
本作は、坂元裕二さんの脚本だから観ようと思った映画。出演者が想ったよりも豪華で驚いたが、それよりも永山絢斗が出ていることに驚いてしまった。Netflixだとこういうことができるからありがたい。
二人の男女がお互いの恋人の浮気旅行を阻止するために協力するって流れと殺人事件が絡み合う、妙な映画だった。ラブコメとしてならそれなりに面白いが、ミステリーとしてはあまりオススメできない。最後に笑って踊ってる場合か?と思ってしまった。元々ミステリーとして撮られた映画ではないからそれでいいのかもしれないけど。気楽な気持ちで観ないと失望する可能性は大。坂元裕二さん脚本と考えるともう少し期待してしまうのも正直な感想だ。
観終わった後に、ダイヤモンドプリンセス号の集団感染を想像すると、あんな空間で集団感染なんておぞましいと思ってしまう。しかも新型コロナウイルスの情報量がほとんどない状況だったし。
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