「お父さんの最後の選択は?」ビースト talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
お父さんの最後の選択は?
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CGなのか、VFXなのか…。
素人の私には判然としませんが、いずれにしても映像技術を駆使して、実写だったら俳優さんが危険で、とてもとても撮影なんかできないようなシーンがスクリーンに登場するようになったのは、映画ファンとしては、嬉しい限りです。
そして本作は、その特徴を活かし、ハラハラ・ドキドキの連続で、とてもとても怖い映画に仕上がっていることも、他のレビュアー諸兄・諸姉が指摘するとおりで、いまさら評論子が書き加えるようなコメントも、ありません。
ただ、一つだけ気になったのは…。
最後のさいごにお父さんが、廃校(?)の一室に娘たちを残したときに、自分は素手でライオンに立ち向かおうとしたことでした。
いうまでもなく、危機管理(サバイバル)の鉄則は、ゲガをしないことです。
命にも関わりますし、第一、ケガをしてしまったら(自分も)動けなくなるので。
(まして設定では、お父さんは医師でしたから、自分がケガをしてしまったら、他者の手当もできなくなる)
牙も爪もない身の人間が、ナイフ一本でライオンと渡り合おうというのは、いくら娘たちからライオンを遠ざけるためであったとしても、手段・方法として常軌を逸した「無茶」とも言えるのではないかと思いました。
娘たちと一緒に立て籠もって、救助を待っのが至当だったでしょう。
ただ、最後にクライマックスが必要だったのでしょう。映画作品としては。
ですから、上記のような「無粋なツッコミ」を差し引いたとしても、十二分に楽しめる作品であったことは、いい添えておきたいと思います。
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