グッドバイ、バッドマガジンズのレビュー・感想・評価
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作業では味気ない
成人雑誌がコンビニから姿を消した2018年に成人雑誌の編集局に配属された女性と局員達の話。
憧れだった女性誌の出版社に就職が決まったものの、いざ入ってみたら配送は成人誌だは、憧れの雑誌の廃刊が知らされるはという中で、何がエロいかも解らない主人公が成長していくストーリー。
編集長のエピソードを聞いての「うわーっ」というリアクションに、こちらこそ「うわーっ」と感じた最初だったけれど、いくらなんでも急成長!?w
コミカルな要素も織り込みつつの進行だし、取り扱っている内容はエロ雑誌だけど、映画としてはいたってマジメに衰退していく業界に身を投じることになったことや、自分が持ち合わせていない感性と向き合いぶつかっていく展開。
SEXシーンもあるけれどエロいという程の描写も映像もありません。
同じ業界で働いている人や、旧態依然の男職場で働く女性とかにはハマる部分も結構あるのかも知れないなとは思ったし、何も理解できない訳ではないけれど、オッサンにはこれといって刺さるものはなく、可もなく不可もなくだった。
ブラックが昇華して笑えるエロになった(でも真面目)
2022年10月28日(金)テアトル新宿にて初日舞台挨拶付上映を鑑賞。
前日には満席になっていた様です。
男女比は半々位、年齢層も様々で、若い女性も多かったです。
成人誌制作のリアルな裏側を性別年齢が様々な沢山の人達と一緒に観るというのは、不思議な体験ですがいいものですね。
性教育は必要だし、もっと明るく楽しくオープンに話せた方が健やかだと思っているので。
出版業界、成人誌を取り巻く環境の変化、ブラックな職場環境、夫婦関係、エロとは何か、何故セックスをするのか。
エロいけど笑えるし、色々考えさせられました。
監督やプロデューサーの経験が大いに反映されているとのこと。
ブラックな経験が、こんな良い作品に昇華されて良かったなと思いました。
メンタルやられちゃう人もそりゃいるでしょう。でも潰れないで、健全さを保って新しい何かを生み出した皆さんに乾杯です。
舞台挨拶での役者さん達のやり取りも和やかで良かったです。
労働環境、セクハラパワハラが問題になって久しい映画業界ですから、観ている方も救われる思いです。
主演の杏花さんは物事に真摯に向き合っている方なのだなぁと思いました。
姿勢がピンとしていて美しかったのは、バレエをやっていたからなのですね。
彼女はこの映画のどっしりとした柱になっている気がしました。
他の役者さん達も皆さん味があってどのシーンも楽しかった!
セットの作り込み、音楽も印象に残りました。
1週間の限定上映でしたが、上映館が広がればますます話題になることでしょう。
時代を記録する歴史的価値を持って長く観られる作品になるのでは。
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