グッドバイ、バッドマガジンズ

劇場公開日:

グッドバイ、バッドマガジンズ

解説

男性向け成人雑誌を作る人々の奮闘を描いたドラマ。

志望していた女性誌とは正反対の男性向け成人雑誌の編集に配属されてしまった女性。ひと癖もふた癖もある編集者やライター、営業担当者たちに囲まれながら一人前の編集者として成長していくが、物語は思わぬ方向へと転がっていく。性的メディアに従事する多くの関係者に取材を行い、電子出版の台頭による出版不況、東京オリンピック開催決定に伴うコンビニエンスストアからの成人雑誌撤去、新型コロナウイルス感染拡大の影響など、激動の時代を生きる人々の苦悩と葛藤を描き出す。

「小説の神様 君としか描けない物語」の杏花が主演を務め、「学校裏サイト」のヤマダユウスケ、セクシー女優の架乃ゆらが共演。監督は「新橋探偵物語」の横山翔一。

2022年製作/102分/PG12/日本
配給:日活
劇場公開日:2023年1月20日

その他の公開日:2022年10月28日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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(C)ふくよか舎/ピークサイド

映画レビュー

3.0エロ本より愛をこめて

2024年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

知的

横山翔一監督作品脚本作品初鑑賞
脚本は他に『スマグラー おまえの未来を運べ』の山本健介と当作品プロデューサーの宮嶋信光

カルチャー雑誌編集希望の新人編集者がエロ本の編集に配属されてしまった話

ありがちな話
今はなき英知出版の『ビデオボーイ』にも若い女性編集員がいた記憶が
スポーツ新聞のアダルト面も女性が担当していたりすることもままある

エロ本にDVDのおまけがついたあたりから本そのものがつまらなくなった記憶がある
あの頃から既に出版不況だったのかな

コンビニからエロ本がなくなったらしいが今ではそれらしきものが置いているがあれはなんだろうか

安野モヨコ原作菅野美穂主演の『働きマン』のような話ではない

エロ話でどれだけ笑えるかどれだけ楽しめるかそこがこの作品の生命線といえよう
箸が転がってもおかしい中高生ならウケるだろう
半世紀くらい生きてると感受性が低くなったせいか全然笑えない
それならば文学的見地からアプローチ
SEX SEX SEXうるせーよ

カトウシンスケなどごく一部以外見慣れない出演陣

PG12のため視覚的にはさほどエロくはない

岩井七世演じる向井の妻が包丁を持って騎乗位はじめるシーンが印象的

配役
新人編集者の森詩織に杏花
元スチールカメラマンの編集者の向井英にヤマダユウスケ
若手編集者の酒本信満に西洋亮
成人誌を扱う第3編集局局長の河田に山岸拓生
出版社営業部の渡奴誠二に菊池豪
営業部を見下す編集部員の羽賀大に西尾友樹
羽賀の部下の編集部員の杉戸にタカハシシンノスケ
羽賀の部下の編集部員の八剱に長野こうへい
中途採用された髭モジャ新人編集部員の戸塚陽に善積元
営業本部長の黒岩に山口大地
会社で寝袋を持ち込み泊まっている編集部員の宮沢健一に木村知貴
サブカル誌副編集長から異動してきた編集部員の徳山道夫に大迫茂生
女性向け成人誌発行を夢見る編集部員の澤木はるかに春日井静香
詩織の大学の先輩で編集部員の伊勢崎義一郎にカトウシンスケ
出版社社長にグレート義太夫
元AV女優の作家のあさひなハルに架乃ゆら
向井の妻で元モデルの向井愛子に岩井七世
海外向けに日本の今を紹介するYouTuberにジューン・ラブジョイ
地方在住の老人にあらい汎
AVメーカー・プロデューサーの中津川に草野康太
AV監督に尾倉ケント
メイクに秋乃ゆに
AV女優のマヤに真矢みつき
第二編集部BL班の松田に中島愛子
中華料理屋の娘にきみと歩実

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野川新栄

3.0お仕事映画なのだろうが

2023年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

やることの意味など問わない
生殖本能などと言っても、一人でいたくないことの確認と言っても虚しい
ただやるのだ

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すぅ

3.5情熱と哀愁

2023年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

 2018年、愛読していたカルチャー誌の出版社に就職した詩織だったが、配属されたのは成人雑誌の編集部。戸惑う彼女だったが、先輩らの指導のもと一人前に成長していく。しかしオリンピックを機に、成人雑誌の主戦場だった大手コンビニは、取り扱いをやめたため。
 ぼかしだらけの編集部内に笑えますが、裸はほとんど出てきません。成人雑誌と言えども売れる紙面を作ろうという情熱と、普通の雑誌以上に生き残りが大変になってきた哀愁がひしひしと伝わります。

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sironabe

4.0エロ雑誌版の「ハケンアニメ」説もある、お仕事ムービー

2023年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

たしかに主演の杏花と吉岡里帆が重なる部分がある。
ともかく頑張り屋。
倒れるまで仕事に打ち込む。
私は結構、仕事に根性ある人とか頑張れる人を尊敬してるし、
自分もそうありたいと思っているので、森詩織(杏花)の頑張りには
共感した。

3局部門に分かれている総合出版社に入社した森詩織は、
なんと3局の「エロ雑誌(男性向け成人雑誌)」の配属になってしまう。
持ち前のやる気で、半年後には別人のように、卑猥なタイトルを
機関銃のように口から連射する怪しい迫力の耳年増だ。
しかし、2019年。
東京オリンピックの開催が決まった東京は、オリンピックを見に来る
外国人観光客がコンビニのエロ雑誌を見たら
「恥だ!!」
と、コンビニ各社がまず封を付けた。
そして自粛となり次々と本のコーナーからエロ雑誌は消えていくのだった。

出版社業界の不況とも関わりがあり、世の中の流れに抗えない宿命とも
言えますね。
ただBLコミックは人気でよく売れてるし、
グラビアアイドルの写真集とかも結構売れてる。
森詩織の出版社がどうして雑誌の出版方針を根本的に
見直したりしないのかが、不思議だったし疑問に思った。
(廃止を視野に入れてたんだろうね)

それにしても森詩織ちゃんの「エロ本愛」は何なんだろうね。
若い身空、可愛い女の子なら、毎週デートに明け暮れるとか、
旅行、ファッション、グルメ、英語、映画、コスメ・・・
あらゆる部門の出版物があるのに、
よりによって
「エロ本、エロ雑誌!?」
よっぽど内なる欲求と言うか、エロに開花したのかな?
それも実践ではなくて、「書く方向・・・」
書きたい人だったんだろうね。

この映画、若い可愛い女の子が主役なのが「ツボ」
エロ雑誌の衰退していく悲哀が、胸を打つ異色作でした。
それにしてもアイデア次第で面白い映画が撮れるのですね。
まったくもって日本の映画はガラパゴス化が凄い。

この映画、裸及びエロ描写は一切ありません。
そこも英断だと思った。

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琥珀糖
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