スーパー30 アーナンド先生の教室のレビュー・感想・評価
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あらゆる手段を使って無料塾へと向かう姿に涙
論文を書いてケンブリッジ大学に入学が決まるもイギリスへの渡航費が工面できずに断念。
塾の人気講師になるも、貧しい子たちが貧しいままの人生を送らざるを得ない事に疑問を抱き、私財を投げうって貧しい子たちに無料で勉強を教える塾を開校する。
まず、貧しい子たちがあらゆる手段を使って無料塾へと向かう姿に涙。
ただ教科書で勉強するのでは無く、普段のあらゆる疑問を勉強につなげていく姿に涙。
受験発表に涙ですよ。
他人事ではない
めちゃくちゃ大事な話をやってるのに、主人公と彼女の間の男尊女卑的なところは置き去りだったり、予備校経営があまりにもいきあたりばったりだったり、最大の課題の経費調達問題が解決されないままだったり、粗とか穴は多い映画だった。
けど視点を生徒たちに移すと、能力を持ちながら選択肢もなく親と同じ職業で這いずって生きてゆくのか、海外に飛躍してカーストを抜け出すのか、というインド特有(とまでは言わなくても根強い) の痛切で切実な選択が、そしておそらく唯一の脱出法が可能になるかという信じたい奇蹟が、きっと彼らにはカンタダの目の前に降りてきた蜘蛛の糸のように見えたんだろうなと思うとやり切れない。
彼らはどんな想いでノーノーと叫び続けたのか。
それを思うと、こども食堂に来る子供たちのことまで考えてしまう。けして『サードワールド』の話ではないのだ…
教育は人生を切り開く武器になる。貧しい子ども達が逆境を乗り越える姿を描いたインド版ドラゴン桜。
教育と格差社会は関連性がある。
古くから階級制度が根付いているインド社会だとなおさらだ。
生まれた瞬間から人生の可能性が決められてしまい、どんなに努力をしようと生まれた地域や家の影響から逃れるのはとても困難だ。
そんなインド社会で貧しい子ども達に無償で教育を施した実在の塾講師をモデルにした作品が「スーパー30 アーナンド先生の教室」だ。
話のあらすじとしては、ドラゴン桜にかなり似ていた。
しかし、そこは魑魅魍魎が渦巻くインド社会。
ドラゴン桜が生ぬるく見えるほど勉強以外の障害が多かったように感じます。
まず、敵対する塾経営者の執拗な妨害行為。
アーナンド先生の塾の電気を止めたり、アーナンド先生にイタズラをされたと訴える女性を送り込んできたり、果ては暗殺者を雇ってアーナンド先生を襲わせたりする。
教育理念どころか道徳心すらない外道ぶりに開いた口が塞がらなかったです。
あとは、教育に理解のなさ過ぎるインドの文部科学大臣みたいな人も衝撃的でした。
一国の大臣がまさか子どもの皆○しを命令するとは完全に予想外でした。
ある程度は脚色なのかなって思ってたんですけど、ラストで近年までアーナンド先生が襲撃されてたってテロップが出ていてインドどんだけ魔境なんだよって思いました。
長すぎ
事実の映画化という事で胸熱になるだろうと思い、鑑賞。
しかし、インド映画らしさを出すためなのかミュージカルシーンも多く冗長(インターミッションという表示もあったので、本来はもっと長かったのか)。
ただ、実際にこんな教育者がいたのはびっくり
ただ、生徒が大学へ行った後の授業料は気になる。
かの『スクールウォーズ』のような物語
かの『スクールウォーズ』のような物語、どこまで実話?と訝しくてWikiったところおおよそ真実。
ケンブリッジ大学に入学を獲得するも貧しくイギリスへの渡航費も払えないのと父の死で断念する。
その青年期の無念を指導者として私塾を開設。学びたくてもお金がない優秀な逸材を発掘、私財を投げ打って無償で寝食の面倒も見て独自のユニークな指導法で名門『インド工科大学』に次々送り出すスーパーティーチャー、その合格率がなんと88%。
インド映画らしい少しくどいミュージカルは苦笑ものだけど胸熱の名言が随所に炸裂する物語は心を熱くする、お薦めです。
たまたま時間が空いたので観たのですが、面白かった!5回くらい涙して...
たまたま時間が空いたので観たのですが、面白かった!5回くらい涙してしまいました。インド映画とはいえ、歌と踊りはそんなに多くなく、実話ベースのいい話。今もカースト制度の影響が伺えるインドのお国事情もわかるし、インドにおける教育の大切さ、優秀な人材を育てるシステムも垣間見えました。映画の中の大臣はとんでもなかったけど笑
呼吸を整え自分の頭で考える
起承転結のストーリーに沿った劇伴はメロディーも歌詞も効果音もベタではあっても楽しかった!お父さんの言葉を支えに母や弟に助けてもらい理解あるジャーナリストにも応援され何より勉強したい子どもたちがいる。
入学したIITで学費は発生するのだろうか?アングロサクソンの国々(英国、北米、オーストラリアなど)は学費があり、英国除いたヨーロッパでは大学まで学費はかからない。インドは英国の植民地だったから安価でも学費はかかりそうだなあ。そんなことを心配したり、数学や物理などの概念をヒンディー語やインド国内の沢山の地域語で表現できるのか、そもそも貧しい家に生まれた子は英語の勉強からではないかとか、色々と心配してしまった。でも実際にこの私塾があり、貧しいが優秀な子どもたちを今も励まし教育していることがわかっただけで嬉しい。
アーナンド先生の素晴らしさは、数学の天才ということだけでなく、自分と同じく貧しさゆえに好きな勉強ができない子どもが山ほどいることに目を向ける内省の力があったことと、教える力があることだ。学問的には優秀でも教えるや生徒とのコミュニケーションが拙いひとはたくさん居る。だからアーナンドはすごい!
長い!
インターミッションあるのに休憩しないもんね…
日本も官の方でこの情熱を持って、事に当たらないと、ますますダメになってく…
IITに落ちたらMITなんて…日本にでも才能は等しく転がってると思うので、インドでできたことが日本でできないわけがない!
税金はそう、使って欲しい。
インド版『ドラゴン桜』かと思ったら『刑事マルティン・ベック』ミーツ『要塞警察』みたいなアクションスリラーでした
幼い頃から数学に魅了された郵便配達人の息子アーナンドは遠く離れた大学の図書館に潜り込んでは勉学に勤しんでケンブリッジ大学の入学資格を得たにも関わらず、渡航資金が調達出来ずに進学を断念し、ひたすら物売りに身をやつしていた。そんな折予備校を経営するラッランに見出されて講師となったアーナンドは裕福な家庭の子息を次々に有名大学に合格させてあっという間に人気講師になる。すっかりいい気になっていたアーナンドだったが、ある若者と出会ったことをきっかけにしてかつての自分のように貧しさゆえに自分の夢を諦める子供たちが大勢いることを知り、彼らを全面的に支援しようと講師を辞めて全財産を投げ打って進学塾を設立、 30名の子供達を選抜し彼らに食事と宿と勉学を無料で授け、最高学府であるインド工科大学合格を目指す。
こういうプロットなので、当然インド版『ドラゴン桜』じゃないのかと期待してしまうのが自然ですが、こちらの常識や基本動作とは全く文法が異なるインド映画。絶望的な格差社会への強烈な風刺をコッテリ練り込んだ歌と踊りでこれでもかとドラマをデコります。とにかく延々と繰り返されるのは“王になるのは王の子”という絶望的な現実。理不尽に理不尽が積み重なった末に訪れるクライマックスは子供達が知恵で戦う『刑事マルティン・ベック』ミーツ『要塞警察』みたいなアクションスリラーになるのでビックリ。インド映画なので当然ながら154分という長尺ですが冒頭からずっと見せ場しかないのであっという間に終幕、絶望的な世襲社会に生きる我々にとっても爽快感しかないファンタジーに昇華します。
笑いも涙も全部載せなのに、これが実話ベースの物語だということにも驚きますが、終幕の最後を飾る一言に椅子から転げ落ちます・・・インドってやっぱり恐ろしい国だと戦慄します。
インターミッションはありません
2002年に無料の私塾を開設し最高学府のインドエ科大学に多数の教え子を合格させた男と30人の教え子達の話。
貧しい出身でありながら勉強に励み、学術誌に論文を掲載されると共に、ケンブリッジの入学許可を貰うも旅費を捻出できずにパーパル売りになったアーナンドが予備校の講師として拾われて巻き起こっていくストーリー。
私塾を開いたことは確かに素晴らしいけれど、始まり方の不義理さとか見切り発車的な感じはお国柄なんでしょうかね…結果オーライとはいえその後の勝負にしたってねぇ。
どこまで事実かはわからないけれど、これで命を狙われる流れになっちゃったり、大臣がそこに絡んじゃったりは、やっぱり途上国というところなんでしょうかね。
生々しいサスペンスを孕んだドラゴンなんちゃらインド版という感じでしょうか…ドラゴンなんちゃらみたことないけどw
2時間半という長尺作品ではあるけれどとても面白かった。
数学の前に道徳だな。
2022年劇場鑑賞219本目。
実在するインドの私塾で教えている先生の話。貧しい故に望む教育が受けられなかった先生が、高給の予備校の講師をやめて無料で受けられる私塾を開くが・・・ということなのですが、まず、この予備校のやめ方が良くない。予備校の悪徳校長もひどいんですが、怒るのも理不尽といえず、例えば昼は予備校、夜は私塾と分ければなんにも問題はなかったはずです。
そういった不義理や、妨害の手段などを見ているとインドに必要なのは数学でなく道徳だと思いました。
実話
何ですね。30人が受験して全員合格させるなんて、生徒達も元々優秀でやる気があって、その上に良い先生に巡り合わないと出来ない事ですよね。自分の悔しさから、あそこまで自分や家族の生活を犠牲にできるなんてなかなか出来ない事です。弟さんも凄いですよね。
ベタだけどしっかり胸熱
年に一度くらい、こういう胸熱な映画を見ないとね。
エピソードはどれもありがちでベタなんだけど、最後はきっちり胸熱にしてくれます。
祭りのシーンはあんなに長くなくてもいいし、前半の彼女とのくだりももっと簡潔にすれば映画も短くできたんじゃないのとは思うけど。
でも、ラストはやっぱジーンときた。
というか、おとぎ話みたいな話やね。
【”王の子は王に非ず。資質有る者が王になるべし”貧しさを乗り越えるために、知を得る大切さを描いた作品。命を狙われつつも、信念を貫き通す、アーナンド先生が実在する事を知り、感動が深まった作品でもある。】
ー インドは数学王国であり、比較的近作ではシュリニバーサ・ラーマ―ヌジャンの伝記映画「奇蹟がくれた数式」が記憶に新しい。
今作は、カースト制度や、女性蔑視、貧困格差の激しいインドで、貧困層の子供達30人を毎年、無償で引き取りIIT(インド工科大学:近年、世界のトップ企業が注目している大学)に入学させようと奮闘するケンブリッジ大学に合格しながら、渡航費などが捻出出来ず、進学を断念したアーマンド・クマール(リティク・ローシャン)が、私塾を開き、奮闘する姿と弟プラナヴや恋人スプリヤーが彼を支える姿が描かれている。-
◆感想
・ストーリーは、粗い所はあるがシンプルである。
最初はアーマンドを助けたエクセレンス予備校の経営責任者、ラッラン・シンの様々な嫌がらせや、愚かしき文部大臣の姿が描かれる。
ー 特に、文部大臣の大衆の前では良い顔をし、実は非道な自身の事しか考えていない姿。滑稽な程である。-
・そんな中、アーマンド先生は子供達に数学、物理を分かり易く教え込んでいく。更に彼は子供達の意識改革(負け犬根性を叩き直す)まで行っていく。
ー 英語を苦手とする子供たちに度胸を付けさせようと、ラッラン・シンの経営する塾の前で、英語でインド映画の大ヒット作「ショーレー」の劇をさせるシーンが特に印象的である。
裕福な塾生たちからの”ゴーゴー(帰れ!)”に対しアーマンドの生徒達は”ノーノー!”の大合唱で応えるシーンである。-
・アーマンド先生は、無償で塾を開いているため、命を頻繁に狙われる。だが、それを排除しようとする子供達が知恵を絞った攻撃の数々が、面白い。
・一度はアーマンド先生の塾から逃げ出したフッガー(ヴィジャイ・ヴァルマー)がMIT(多分・・)で、立派になって公演する冒頭のシーンと後半のシーンも良い。
ー 知の大切さを、彼が大観衆に喋る姿・・。-
<インドの学歴社会のシビアさは知っている積りだったが、アーナンド先生の存在は恥ずかしながら知らず・・。
エンドロールでも流れたが、今でも時折命を狙われつつも、尊崇な行為を続けているそうである。
”資質有る者が王になるべし”とは、アーマンド先生の様な人を言うのだろうと思いながら、劇場を後にした作品である。>
どこまでが実話なんだろ…
まもなく世界いちの人口になる国。多種多様な人がいるだろうし貧富の差もますます大きくなるんだろうなー。スーパー30の理念は素晴らしいと思うけどラストにスーパーでながれる最近まで狙撃受けてたってテロップに国の恐ろしさを感じる。生徒たちの反撃もよいんだか悪いんだか…。根本の誰でも平等に、で、それを実現させるのは素晴らしい。
インドの凄さを体感した
貧しい家庭に生まれたアーナンドは数学の才能を認められ、イギリス留学のチャンスを得たが、援助も断られ、父も他界したため、留学を断念し、物売りとして暮らしていた。その後、予備校を経営するラッランに誘われて人気講師となった。ある時、路上で勉強する貧しい若者と出会ったアーナンドは自分のような境遇の若者たちのためにと思い、私財を投げうって無料の塾、スーパー30を開設した。意欲と能力があるが貧困で学ぶことができない子どもたち30人を選抜し、無償で住むところと食事を与え、インドの最高学府・インド工科大学(IIT)を目指して数学と物理を教えた。教育を金儲けとしか考えていないラッランや黒幕に妨害され、命まで狙われた。アーナンドの生徒たちのIIT入試はどうなるか?という話。
ドラゴン桜のようでもあり、吉田松陰のようでもあるアーナンド。実在する人物のようで、カーストのインドで画期的な試みだと思った。
お決まりのダンスと歌ももちろん有ったが、そこは作品の都合上イマイチだったかな。
インドの奥深さと凄みと体感できる作品で面白かった。
インド映画鑑賞前には…
睡眠不足はNG。そしてお手洗い行ってください。(笑)
本作品もしっかり2時間半。
目の前の席の2人組が別々のタイミングで席を立つので、がっかり。
久々のインド映画。
今回歌と踊りは少し。若干特撮あり。
インド映画も少しずつ変わっているのかな。
今回主役の俳優さん。名前も知らないけど、めっちゃイケメン。
そして当然美人女優さんも。(インドの美人さんは超絶美人なのだ)
「きっと、うまくいく」でも理系男子学生の実情が垣間見られたが、やはりインドでも良い大学に行かせたい親は多いらしい。
そしてそのためにお金を惜しまない…もちろん富裕層の話だが。
アーナンド先生の無料の私塾、素晴らしいとは思うが、そこに入れなかった31人目以降の子達は?
平等に教育を受ける権利はあるの?
そこが気になったかな。
そして、やはり私財を全て投じるのにも限界があると思うし。
実話なのだから、それが出来たってことなんだろうけど。
受かった後の学費や生活費はどうするんだろうか。
インドの貧しさは、想像以上なものだと思う。
勉強は知識を詰め込むものではない、ということはよくわかったが、ああいう授業は先生の質が高いから出来ることだろうな。
と、ノーマル以下の自分は思ってしまったよ。
教科書がなくて、自分達でスライド?を作ってしまうなんて素晴らしいね。
英語アレルギー克服のため、20分英語のみで劇をするシーンはある意味クライマックスか。
インド人は普通に訛りのある英語話すよね?と思うけど、あれは上流階級の人たちだからなのか。
30人の生徒達はいろんなところから来たはず。ということは、言語も違うはずで。
皆さんどうやって勉強してきたんだろう。
何語で書かれた教科書を読んでいたのか。
と、この辺も掘り下げて欲しかったな〜。
でも、やはりインド映画。2時間半楽しんだ!
多くの聖人を輩出したインドだけにあり得る話
テンポや内容に澱みがあるが、これが実話だけに凄味がある。
歴史の長さと人口の多さ、
さらには智慧の深淵さにインド文化が聖人を更なる菩薩を生み出す底力を感じられずにはいられない。
観ていてとっても元気になる良い映画だった。
「理数系大国」の最難関といわれるインド工科大学(IIT)に、自身が主宰する教育プログラムから多数の生徒を送り出し、特に08、09、10、17年には塾生30人の全員合格を果たしているのが数学者アーナンド・クマール氏だそうだ。
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