劇場公開日 2022年9月23日

「内発的な知識欲を引き出す」スーパー30 アーナンド先生の教室 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0内発的な知識欲を引き出す

2023年5月13日
Androidアプリから投稿

<映画のことば>
頭を悩ます全ての疑問
ひとつひとつ取り出せ
解けない疑問も、頭を絞って考えろ
疑問なしに、人生は闇
明るくするのは、クエスチョンマーク

学校のように、クラスの全体に同じ学習進度が求められる教育方法では難しいのですけれども。しかし、30人程度の、しかもアーナンド先生の「お眼鏡」に叶った生徒だけが集まった私塾なので実現可能だったことのように思われました。評論子には。
そのことを割り引いて考えるとしても、子供たちの内発的な知識欲を引き出そうとするアーナンド先生の教育方法は、観ていて清々しいものがあったと思います。
(評論子自身も、自分の知識欲を十二分に引き出すような自学自習ができれば、これに過ぎたる幸せはないと思います。)

(追記)
余談ですが、インド工科大学でも、講義は英語なのですね。
評論子がそうだったように、日本の大学では、当たり前のように日本語で講義が行われています(英語でないことに、外国人留学生は目を丸くしている)。
英語は世界の公用語であることの他、英語で講義をしたほうが講師に人材を得やすいという事情もあるのでしょう。
母国語(日本語)で専門科目の講義を受けることができたことを、評論子は幸せに思います。
高等教育機関の講義を母国語(日本語)ですることの意義について関心のある方は『学校をつくろう』が参考になると思います。

talkie