「タイトルなし」エスター ファースト・キル ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
エスターの前日譚、とは言えエスターの誕生秘話や人格形成の過程、秘密を暴くと言ったオコガマシイ事はせず、1作目の孤児院生活に繋がるほんの数年前の出来事を描くに留めている。コレはコレで余計な設定や解釈が付け足されなくて良かったと思っている。ただ彼女がエスターを名乗ったりブラックライトで浮かび上がる絵を描く切っ掛けが描かれていたのは良かった。
途中までは前作の二番煎じ的に物語が進んでいくのだが、母親のカミングアウトから展開や立場がガラリと変わってしまうところは面白い。あの狂人エスターを応援したくなるような展開は最近だとドント・ブリーズ2なんかを思い出す。
前作同様、親父さんは最期までエスターの正体を疑わないんだが、前作の無能親父とは違って家族総出で騙されているのが可愛そうだった。
前作から10年以上経っているのに、同じ役者が前作よりも更に若い9歳の役を演じているのは素晴らし挑戦だったと思うが、観る方も少し目を瞑って観る事で成り立っているような気もする。後ろ姿や遠景になると子役に姿が切り替わるのは、まるでロード・オブ・ザ・リングだった。
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