「堪能」エスター ファースト・キル みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
堪能
完全に予想の上を行っていた。
素晴らしい予告編で期待をしていたら完全に裏切られることはよくある。
興行上はそれでいいのだろう。
この映画は予告編も素晴らしかった。
だからこそ、妻は怖いから行かないと言っていたし、
私はそれでも1人で観に行くことにした。
その予告編を遙かに超えてきた。
単なるサイコホラーではなく、サスペンス的な要素も十分堪能できた。
加えて、異形の悲哀も漂わせ、見事なラストだった。
序盤は予告編の通りに進み、チャイルドプレイのような怖さを感じた。
最近、日本のホラーが陳腐で全く怖くないが、
人そのものの奥深さを蔑ろにしているからではないかと思わされた。
後から考えるとはじめから伏線はあった。
そういう意味では俳優の演技も見事だった。
そして、事は起こった。
個人的には全く予想しておらず、驚愕した。
その後は複雑に感情が絡み合い、画面に釘付けになった。
田舎の映画館、私も含め観客は3人。
これほどの名作、もったいない。
○○えもんを観ている場合ではない。
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