金の国 水の国のレビュー・感想・評価
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スケールが大きい
優しい世界の中で
ヒロイン役の滑舌が残念
ヒロイン役の浜辺美波さんの声当てが残念すぎて、それを書きたいがあまりにこのアカウントを作ってしまったほどです。
彼女の演技のせいで個人的にはこの映画の魅力が安く見積もっても3割減したと思っています。
きっと実写本業の俳優女優を起用したのには広報面だったりと事情があるのでしょうし、そこは強く否定をしません。ですが一方で、同じく本業俳優さんの賀来賢人さんの演技は観ていてひっかかりや違和感なく楽しめる、十分役者としての技量を満たしたものだった分、なぜこんなにも浜辺美波さんの演技が半端なままOKを出してしまったのか疑問が残ります。実写女優を起用するにしても、もっと顔だけではなく実力のある方を選んで欲しかったという思いがあります。
そして、せめて滑舌ミスなく言い切れるまで撮り直すこともできなかったのでしょうか?それともあのヒロインはあんな滑舌の悪いキャラなんですか?
ハッキリ言えば今作で浜辺美波さんには悪印象がつきました。2度と声優なんてやってほしくないです。観ていて何度も浜辺美波さんの演技の下手さが鼻につく作品でした。
観たかったのと違った
子供に安心して観せられる作品
ぽっちゃり系ヒロイン誕生
ファンタジーとはいえ
私はレビューを書く際に、どの作品も1行レビューを書くのですが、それすら書けない不思議な作品です。
基本設定が奇をてらい過ぎていて、しかもそれが複数積み重ねているので、戸惑いしか感じません。
そして物語自体も面白くない。
キャラの設定が中途半端なのが大きな要因なのだと思います。ラスボスの設定もそうなのですが、主人公・・・特にナランバヤルの設定が中途半端なのも勿体ない。例え『建前』であったとしても「一番賢い」として選ばれた若者。序盤では、それを補完する描写も入れられています。冷静さと洞察力を兼ね備えた有能な青年。ですから、どうしても彼の知力に期待が膨らんでしまうのですが、結局序盤のエピソード以上のものを見ることはありませんでした。
そしてクライマックスも中途半端。いつの間にかクライマックスが始まって、いつの間にか終わっていた印象。上述の通り、ラスボスが力不足なのが大きいのですが、、物語の芯(水路建設)に係る描写が不十分だったので、クライマックスへの盛り上がりを感じ難かったのも大きな要因のように思えました。
声優の力量のなさも目に付き、良いところを探すのに苦労していまう・・・そんな作品でした。
私的評価は極めて厳しめです。
最高の原作、最高の作画、最高の音楽、そして…
思っていたよりも良かった!
作画があまり好みではなかったのと、予告ではコメディ色が強そうで、自分には合わなそうとは思いつつも、映画サイトの評価が高かったので、恐る恐る観にいきました。実際に鑑賞してみたところ、そんな心配は無用でした。おとぎ話によくあるような物語ではありますが、笑いたげではなく、涙あり、感動ありで、思っていたほどコメディ色も強くはなく、ほどよくバランスがとれていると思います。また全体が優しさに包まれていて、ほっこりとさせてくれる作品です。ぽっちゃりしたヒロインがお気に召さない方もいるようですが、私はこの作品のほっこり感にはあのぽっちゃりしたヒロインが合っていると思います。
やっと見られた。
とても気持ちよくて心地良い歴史浪漫
金があって水の無い国と、水と美しい自然があって金のない国
世界で多くの国が水不足に悩んでおりますね。
諍いの原因でもあるとのことです。
やはり人口が多いことが水不足の要因らしい、
アルハミド国と同じみたいです。
他にも飲み水に困る国、水が貴重でコップ一杯の水で洗顔、歯磨きをするやら、
水道水は飲めない国は多いですね。
しかし確かにバイカル国と同じに、水だけではお腹が満たされないのも
事実です。
そこで昔からのしきたりで政略結婚が仕組まれます。
選ばれたのが、
アルハミド国の第93位王女サーラと、
バルカリ国一番の賢者にしてお調子者のナランバヤルでした。
原作漫画を書いた岩本ナオさんが、大学の専攻は
「古代ギリシャ・ローマ史」
だったとのことです。
歴史大好き少女だったらしいです。
水道の歴史は紀元前300年〜400年の古代ローマ時代に遡るとか。
でも金の国アルハミドはアラブ系か?中東みたいな雰囲気です。
時代も地域も架空。
主役の2人。
金の国のおっとり・ぽっちゃり姫サーラ(浜辺美波)
水の国で一番の賢者にしてお調子者のナランバヤル(賀来賢人)
2人は両国の和平(金の国は水の国から水を水の国は金の国から金を得る
つまりwin-winの政略結婚なのですが、)
サーラは子犬(婿殿の代わりに使わされた)を助けてくれたナランバヤルに
一目惚れ。
ナランバヤルも疑うことを知らない天使のようなサーラに
恋してしまいます。
さて和平はどうなる?2人の恋は?
というSTORYでございます。
浜辺美波は実写映画では、
ハキハキした元気なキャラが多いのですが、
この映画では丁寧語を美しく操る心の美しい姫。
外見も真逆のサーラはポッチャリのおチビさん。
そのギャップを感じさせないで役に成り切り素敵でした。
ナランバヤル役の賀来賢人は「今日から俺は」の三橋的おばかキャラで、
チャラチャラ口から出まかせ男に見えてその実、両国の繁栄を願う硬派な
男を振り幅の大きく演じて目を見張りました。
芸達者という表現を超えています。
(浜辺美波も頼りっきりだったそうです)
という訳で好演のお二人。
さて、和平の切り札、もう1人第3の主要な登場人物は、
アルハミド国の左大臣にして人気役者ムーンライトこと、サラディーン
(こりゃあ長い・・この役を神谷浩史が美形モテ男を演じております)
実は彼が協力してくれます。
国名。
(原作ではA国とB国なんですって、それも愛想っけないかも、笑)
登場人物は他に黒衣の刺客かな?
と、思ったら違ってたライララ(沢城みゆき)
金の国の国王ラスタバン3世(銀河万丈)
ビリパッパ/金の国(茶風林)
レオポルディーネ(戸田恵子さんは元々が声優ですよね)
・・・もっと意地悪するかと思ってたら、でもなかった)
役名は舌を噛みそうだけど、
横文字名前は少女漫画で歴史ロマンの雰囲気作りには
欠かせないものね!!
音楽担当のEva n C allも雰囲気を盛り立てるし、
琴音の歌う3曲
「優しい予感」「Brand N ew W orld」
「L ove B ird」もとても切なくて良かったです。
幸せな気持ちになれる良質なアニメ映画でした。
優しい思い遣りで世界平和が実現するなら・・・良いのになあ・・
そんな気持ちになりました。
予想外の拾い物
映画館で嫌になるほど観ていた予告からは予想もできないほどにいい作品だったなあ、というのが率直な感想です。『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観た後に似たような感情になりました。物語は小気味よくリズムをもって流れていくのでストレスなく作品の中に入り込めましたし、映像もきれいでした。新しい寓話が生まれたような。
良かった点
・テンポよく進んでいくストーリー
・ご都合主義展開は否定できないけれども余裕で許容しちゃう何か
・それぞれの国のネガポジ具合というか非対称性などの諸設定のわかり易さ
・秀麗な映像、聞き取りやすい音響処理
・何より、浜辺美波の声優としての演技が素晴らしかった。サーラにぴったり。見た目は対局?なのになあ。。。
・みんながハッピーエンド。これは一番大事。
残念な点
・エンドロールが背景に溶け込み、殆ど見えないw
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