金の国 水の国のレビュー・感想・評価
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安藤忠雄なら間に合う!
原作未読。
二国の争いが舞台なるも、チャンバラ活劇にはあらず。
政治を主としたお見事展開だった。
そこにロマンスも絡む。
が、このロマンス、こってり「君のために」な狭い世界の話ではない。
終始すると陳腐になりがちだが、男主人公の行動原理は自国を思うからこそ相手国との共存を目指すところも大きく、恋にのぼせた夢うつつには終わらないのだ。横たわるこの現実味が共感度を高めてくれた。
世のため仕事も、一方で恋愛も。
両方成し得る。
これぞ男のロマンか。
できる男ナラン、まじカッコイイ。
こう言うカッコよさはあまり見ないため、眼福である。
どのキャラクターも存在感があり、スピンオフが作れそうなほど魅力的だ。
理由として、アテ書きでは? と思える顔がチラチラ。
例えば建築家は安藤忠雄で、お姉さまは叶恭子とか。
それはそれでハマリすぎだ。
実写版、望む。
声優陣もとても耳に心地よかった。
作画も美しいがここも大きい。
二時間に押し込んだが、前後編でもっと濃く作り込んでも耐性ありそうだと思え、ちょっと残念。
世の中、物々しいだけに、こん具合に清潔感漂う胸のすく展開が訪れればいいのに。
思わずにはおれない本作だった。
優しい国
『タマ&フレンズ』のタマとポチを彷彿させるような猫と犬が可愛い。
最初の犬と猫のくだりで子ども向けと思ったら
村でうわさのウワバミの嫁
岩本ナオの同名マンガのアニメ化。
【ストーリー】
壁を隔てて隣接する、砂漠の金の国と緑豊かな水の国。
両国は犬のフンが原因で戦争に発展し、長く不仲の関係だった。
時は流れて、金の国の下位継承権の姫サーラと、水の国の図書館長の息子ナランバヤル。
政治的軋轢により、結婚相手として犬と猫をそれぞれ送られてしまう。
この挑発が表沙汰になればそれぞれの国はまたも騒乱に陥ると、二人はこんな事情をひとまず秘匿してしまう。
だがサーラがルクマンと名付けたその犬が、外出の際に逃げだした。
ルクマンを探すさなか、サーラとナランバヤルは偶然に出会ってしまう。
姉たちから無理な要求を突きつけられて状況に窮していたサーラは、無茶ぶりと知りつつ、ナランバヤルに水の国からの夫を演じることを願いでる。
『町でうわさの天狗の子』の岩本ナオの、設定のわりに平和でかわいいペルシャ絵巻風、ボーイ・ミーツ・ガール。
細かい設定甘々ですけど、二人ののピュアさにまあいいやと絆されてしまいます。
大作ではありませんから不備な点も多々ありますが、少女マンガの映像化として押さえるツボはきちんと押さえてある良作です。
物語は『ロミオとジュリエット』構図ですが、岩本ナオ節で優しい味つけになってます。
甘くておいしい。
スタッフロールにもサービスシーンが多くて、このあたりはコメディ作品ならではですね。
少女マンガファンの方にはぜひぜひ見てもらいたい、受け手のバリエーションを広げてくれる作品です。
スケールが大きい
優しい世界の中で
まぁ、良かったかな
絶賛とか、凄い心に響いたとかでは無いけど普通に楽しめる。
声優、またメインに非声優を起用。賀来賢人は違和感無いけど、浜辺美波はファンだったら直ぐに顔が浮かぶんだろうけど、ファンでは無いので声を聞いて顔が浮かんで鑑賞の邪魔になると言う事は無い。ただ、演技そのものは下手と言う程では無いんだけど、いわゆるプロ声優の演技では無いので、そういう意味では浮いている。
ストーリーに関しては、国力が明らかに違うし、水が枯渇しているのだから、国境の壁をイッキに崩して攻め込むのが普通かなぁと言うのはどうしても引っかかる。まぁ、童話的な話と思えば良いのかなぁ。
平和への導き
商業国家の“金の国”ことアルハミト国と、自然に恵まれた“水の国”ことバイカリ国という敵対する2つの国、架空の隣国の争いと和睦をコミカルに描いたファンタジー・アニメ。
冒頭の両国の諍いの理由が犬のうんちとか猫のおしっことかのナレーション、子供向けなのだろうが、あまりの突飛な理由づけに苦笑、しかし考えてみると諍いの理由の殆どは取るに足らないことだったりするのも事実だから皮肉も込められているのだろう。
アルハミト国の国王ラスタバン3世の好戦的な理由は背後にいる祈祷師のピリパッパなのだがなんとなくロシアの怪僧ラスプーチンを思わせるところが妙にリアルでした。
主人公は敵対する国の姫サーラと土木技師の青年ナランバヤル、設定はまるでロメオとジュリエットにも思えるが美男美女でもなく、いたって純朴、悲恋にならなくて良かった。
ロシアとウクライナの長引く戦争で心が痛むこの頃、本作のように一日も早く平和が訪れるようにと願ってしまいました。
ヒロイン役の滑舌が残念
ヒロイン役の浜辺美波さんの声当てが残念すぎて、それを書きたいがあまりにこのアカウントを作ってしまったほどです。
彼女の演技のせいで個人的にはこの映画の魅力が安く見積もっても3割減したと思っています。
きっと実写本業の俳優女優を起用したのには広報面だったりと事情があるのでしょうし、そこは強く否定をしません。ですが一方で、同じく本業俳優さんの賀来賢人さんの演技は観ていてひっかかりや違和感なく楽しめる、十分役者としての技量を満たしたものだった分、なぜこんなにも浜辺美波さんの演技が半端なままOKを出してしまったのか疑問が残ります。実写女優を起用するにしても、もっと顔だけではなく実力のある方を選んで欲しかったという思いがあります。
そして、せめて滑舌ミスなく言い切れるまで撮り直すこともできなかったのでしょうか?それともあのヒロインはあんな滑舌の悪いキャラなんですか?
ハッキリ言えば今作で浜辺美波さんには悪印象がつきました。2度と声優なんてやってほしくないです。観ていて何度も浜辺美波さんの演技の下手さが鼻につく作品でした。
観たかったのと違った
子供に安心して観せられる作品
ぽっちゃり系ヒロイン誕生
良いおとぎ話
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裕福だが水源がないアルハミト国と、水と緑は豊かだが貧乏なバイカリ国。
隣国同士だが長年争いが絶えず、壁を築いて国交断絶してた。
そんな時、古の昔に約束していたことが実行された。
バイカリで最も賢い男、アルハミトで最も美しい女を互いに贈り合う。
ところが両国とも犬や猫を送った。
「賢い男」は、アルハミトの93番目の王女・サーラの婿となったが、
それが犬だと国王が知ったら戦争になりそうなので、黙っておいた。
サーラは太ってて冴えなかったが、心根がやさしかった。
「美しい女」は、バイカリの建築士・ナランバヤルの嫁となった。
そんなある日、偶然がきっかけでサーラが国境を越えてしまった。
そこでナランバヤルと出会い、親しくなる。
そんな折にサーラは姉から、結婚相手を見せろと言われる。
でナランバヤルにその役をしてもらい、それで親しくなる。
こうしてナランバヤルはサーラの屋敷でしばらく世話になることに。
ナランバヤルは平和主義者で、両国の国境を開くよう尽力する。
そのためにバイカリ国から水を送る水路を作るよう計画する。
アルハミト国の王女・左大臣らは平和主義で、力を貸してくれた。
王・右大臣は戦争でバイカリ国から水を奪い取ろうとしてた。
そして王女・左大臣とナランバヤルが手を組んだことを右大臣が知る。
こうしてナランバヤルとサーラは命を狙われる存在となる。
でも平和主義側の多くの仲間達の協力で生きながらえることができ、
ついにサーラとナランバヤルは王を直接説得、成功!国交回復。
サーラとナランバヤルは結婚、めでたしめでたし。
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なかなか練られたシナリオやったな。
全編を通じて色んな所で泣いてもた。変なところで泣く癖あるわ。
まあナランバヤルがホンマに賢かったのが、この物語の全てよな。
物事を多角的に見たうえで、解決策を考えられる男だった。
あれがそのへんにいるふつーの男なら、何も起きてないw
片方の国は超裕福で水がない、もう片方の国は資源が豊富・・・。
これなら国交を開くのが最善の解決策ってことくらい明らかやけどな。
それをナランバヤルがしただけ。参謀や政治家は一体何やってたの?w
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