「「俺はいける」とかほざいてた外野許さん」金の国 水の国 チーズ饅頭さんの映画レビュー(感想・評価)
「俺はいける」とかほざいてた外野許さん
クリックして本文を読む
たしかに終始優しい気持ちでいられるお話なんですが、サーラが相手国を訪れたときに容姿を好き勝手批評されて、「国一番の美女」と自分を比較し、苦しい気持ちで国に帰るシーンだけは辛すぎました。
容姿の美しさだけが人の価値を決めるわけではないことをサーラ自身は分かっているはずなのに、周囲もそうとはいかないし、何より恋をしたときになって痛烈に「自分が美しくない」ことを自覚して、自信をなくしてしまう姿を繊細に描写しているところに今までのハッピーなラブロマンスとは違ったリアリティを感じました。
容姿で嫌な思いをした過去を感じさせるシーンもありましたが、謙虚ではあっても卑屈にならないところがサーラの芯の強さであって、そんな優しさと強さを兼ね揃えた女性にナランバヤルが心底惚れ込んだのは大納得です。
賢い旦那さんと心が美しい奥さんの夫婦なんて幸せにならないわけがないので、思い残すことはありません。
観劇して良かったです。
コメントする