レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価
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ビジュアルにこだわった作品かな?
キムタクファンにはたまらない!まだまだカッコいいキムタクをたっぷり観れる!綾瀬はるかの太刀まわり、アクションもよかった。「精霊の守り人」での用心棒役で綾瀬はるかのアクションをみてから、この人、ホンモノだなと思っていたので。でも濃姫がそんなキャラとは思わず、、それにはちょっと驚きました。
でも星が不足したのは、脚本が微妙だったかなと、、2時間半の中に収めるには難しかったかもしれませんが、歴史的に有名な出来事に話がぽんぽん飛んでいくので、信長の変貌ぶりやそれによる、家臣たちの心の動きの描き方が少し雑な感じを受けました。特に信長自身と明智光秀。海外を意識したタイトルとも受け止められますが、このあたりの歴史に詳しくないと違和感覚えるかも、、と思いました。
あとは、明智光秀役が宮沢氷魚さんなのが最後まで受け入れられず、、そこが気になって作品に没入出来なかったです…宮沢さんはとても好きな役者さんですがなぜ宮沢さんが明智光秀??そのキャスティングだけ謎でした。
※全然別の話ですが「精霊の守り人」NHKであんなスケールで撮るなら、なんで映画化しないの??って観てて思った作品。指輪物語っぽいところもあるけど、ファンタジーとして面白かった。日本では数少ないファンタジー超大作。映画館のスクリーンで観たかったなー。大人の事情があるのかしら…
家康すごい特殊メイク?
織田信長とキムタクが融合
だいたいキムタクが出る映画やドラマって
キムタクが強く出過ぎて
結局
キムタクだったになるんですが
今回は見事に
キムタクの織田信長役がハマってました
織田信長の亡くなる歳とキムタクの歳がちょうど50歳だったことや
キムタク本人が生まれ変わりなくらい気合いが入っていたとのことでしたが
戦国時代にキムタクがいたのでは?くらいピッタリでした
話的には
歴史好きや織田信長好きには納豆がいかない内容だったと思いますが
この角度での話はありだと感じました
まさかのラ・ラ・ランドオチにびっくりしましたが
余談ですが
私もちょうどキムタクと同じ50歳です
織田信長やキムタクのようなレジェンドには到底なれませんが
まだまだバリバリ頑張ろうと心に誓いました
事前知識はあった方がいいかも。
どうする信長?NOする?
織田信長と濃姫の話。戦国時代の話なので、信長と周囲の武将達とのやり合いに濃姫がチョコチョコ割り込んでくる展開かと思ってたら、全然違ってた。なんと本筋は2人のラブストーリー。これまでいろんな小説を読んできたけど濃姫の事なんて斎藤道三の娘って事以外は知識無し。勉強になるかもって思ってたら完全なフィクションだってすぐ分かった。政略結婚の2人がこんなにぶつかり合うなんてあり得ないよな。前半はポンコツ信長が濃姫にやられ続けて笑いっぱなし。後半は2人の中が破綻して涙止まらず。信長の話だからハッピーエンドにはならないと思っていたら、え〜っ!こんなハッピーエンドがあっても楽しいじゃん、すげ〜と、思ったらウルルル。詰め込みすぎにならない為だとは思うけど、秀吉、光秀、家康、桶狭間、長篠、本能寺など、日本史の知識があるか無いかで、印象がかなり違うんじゃないかな。知らなくても問題なしだけどね。
ただ、キムタクの怒鳴り声は、自分的には信長っぽくなかったな。しかし流石、綾瀬はるか、キレキレのアクションに、綺麗なアップ。目が釘付けでした。想像を超える脚本でとても楽しめました。
信長の演技が......
木村さんの演技は要所要所ではよかったが、それでも「信長」というよりも「木村さん」って感じがした。顕著に現れるのは皮肉にも綾瀬さんと演技している時。綾瀬さんの演技がうまいため、木村さんの演技力不足が目立ってしまっていた。
本能寺の変の明智光秀の名セリフもチープなものに感じた。なんだよ、そんな理由で謀反起こすか?・・・信長が大将で、天下統一が目の前だったのに。これには、本当にしらけた。
とはいえ、超大作であることに変りなく、これまでの戦国映画とは全く違うテイストで物語は描かれていて、新しい戦国映画史を切り開く斬新なストーリー展開であったことは非常に満足している。
冒頭、木村さんは演技力不足だと書いているが、それでもスター性は天下一品であり、しらけた部分も少々あったが総じて言えば記憶に残った良い映画だと思った。
※本編が終わりエンドロールが流れたからと言って、スマホ見るのやめてください。光が邪魔です。マナー違反です。エンドロールも本編の一部です。館内が明るくなるまで、スマホ見ないでください。
よろしくお願いします。
四番バッター共演。ゆえに、、
そもそも信長を主人公にした戦国ものの定番に、なぜこのタイトル?という違和感からスタートする東映70年記念で力瘤メキメキの大作だが。キムタクとアヤセの共演、脇には実力&スター俳優ゾロゾロまでは、昭和からつづく『大作の方程式』どおり。さらに「るろうに剣心」シリーズで大ヒット連発、チャンバラ撮らしたら今の時代、右に出る者がいない剛腕大友啓史監督。さらにストーリーテリングの名手古沢良太のシナリオ。もう大ホームランの傑作でなければならない!というプレッシャーか?けっこう普通だ。信長の、戦国マニアならご存知エピソードを省エネつまみ食いで、深掘りするのは、アヤセの役柄のキャラ設定の妙を生かした、妄想恋愛夫婦のアレコレ。ところで「敦盛」はこうしか選択肢ないのね。スキルの問題?クライマックス『ラ・ラ・ランド』なイリュージョンもドキリとさせられ、大団円。木戸銭なりに楽しめたからヨシとしよう。
歴史の解釈は
お正月に観たかった
現代解釈版 織田信長恋愛物語
感想
誰しもが知る最強の戦国武将の半生の物語が、現代的再解釈を入れつつ描かれので新鮮な気持ちで見る事できた。
20億円掛かった分の圧倒的美麗映像には引き込まれた。
・物語構成
織田信長と濃姫との出会いから本能寺の変までを恋愛物語視点で現代的再解釈を入れつつ描く大河スペクタクルラブストーリー。
織田信長が行った数々の偉業を映画作品としてまとめた結果約3時間という長時間映画にはなっていた。しかし、濃密な内容の為体感的に3時間には感じなかった。寧ろより丁寧に描いて欲しいと思う部分もあった。
史実通りのシナリオでありながら、ラブストーリー主体の為、作品全体にコメディ要素が含まれいる事、史実とは異なるキャラクターの描かれた方がされている等再解釈的な作りでもあるので、不思議な気持ちになった。
特に、本能寺の変の中でのある驚愕のクライマックスには、『ここまで描き切るのか⁈』と驚かされた。
・演技
実力派俳優陣ばかりが出演している為、自然と引き込まれた。特にうつけ者から魔王の片鱗を見出す綾瀬はるかさんの演技は流石の実力で、圧倒された。
・豪華な絵作り
邦画としては異例の大規模な予算を掛けて作られている豪華な舞台セットとVFX、世界遺産や重要文化財での撮影による豪華な画面に終始酔いしれる事ができた。
総評
現代ラブストリート寄りのスペクタクル大河作品。織田信長と濃姫の新たな恋愛関係描写が夫婦愛の物語としてとても楽しめた。
割と王道な作り方
レジェンドは信長のことで、バタフライは胡蝶とも呼ばれていたと言われる濃姫のお話。濃姫って、いつ亡くなったのか、子供がいたのか(少なくとも男の子はいない)いなかったか、よくわかっていないので、どうとでも描けるので物語にしやすいですね。
話は信長中心でした。印象として、濃姫のキャラというのは薄く、信長を二面で捉えると信長と濃姫に分かれる、という描き方かな、と思いました。濃姫は、若い頃の信長にとっては、冷静に状況判断するクールな一面、青年期には若い頃にあったお茶目な面、壮年期には人間らしい面、どれも実際には信長の一面ですね。物語のキャラ作りでは王道の手法か、と。
歴史オタクは嫌いだろう
ラプソディー 魔王と帰蝶
川べりの草たちを揺らす不規則な風
耳元をかすめたリズミカルな馬の蹄の低音が後ろへ後ろへと流れ余韻をうむ
黄色や紅に染まる葉は舞い、天地を包み別世界をつくり丸く一体化し訴えかける
その美しさは儚さを併せ持ち魅せ方を知り尽くす
澄み渡る夜更けにみえる過去と今を貫く永い時間の圧倒的な尊さ
敬意を呼び覚まされこの魂を確かめる
登場人物が自然とともにある景色が躍動する美しさを繊細に映し出す
それらは自分のなかの記憶を目覚めさせ寄り集まりなにかを生む
間もなくひとつひとつの色味や質感を表すための拘りと裏付けされた計算、見立て、それを全うできる知識やセンスや技術の存在に深く深く感動する
そしてそこに欠かせないエネルギーとなるのがその時代に生きた命をみせる役者の方々の存在だ
若さが弾けるような明るい自信とやんちゃでわがままな気質にみえる16歳の信長
彼が迎えた正室は瑞々しく麗しくも気丈な内面をその目に宿らす濃姫15歳
劇中に「新しい夫」とあったが、濃姫このとき3度目の結婚だったと知った
武士の娘が親の出世や政治に利用されるなんて…時代というか、親子関係が気の毒、選べない人生かわいそうすぎると、憐れんでいればそれだけでなく…
経験がものを言うのか?持ち前の性格か?
確かに信長よりも大人びて、冷静沈着、歯に衣着せぬ物言いと夫からの指図を嫌えばそれをうやむやにしないところに濃姫の芯をみる
弱い酒に咽せた信長を〝わっぱ〟と貶し、力も強く技も負けていないところをのっけから見せつける様は相当に筋金入りの勝ち気さだ
しかも伊達に強気なわけじゃない
弓矢も狩猟も乗馬も武道にも長けた濃姫に押され気味の信長が後々にまわりから怖れられることになるイメージとは違うコミカルな一面を見せる冒頭である
時代劇の嫁入りにありがちなヨヨヨとした雰囲気もない切り口か!では、2人の行く末、そこに至るまではおどろおどろしい雰囲気だけではないかも?と新解釈の妙を期待した私は、歴史に疎いため、流れを逃さぬようにと堅く構えていたが、しばしリラックスして信長の所作をくすっと笑う
…が、束の間
知らぬ間にピッチが変わったかのように、不意打ちの戦法をかけられた観客は激動の戦国へともに流されていくのだ
やはり止めることはできなかった、かの信長節
だが、戦の様々な困難にあたり信長は悩まないわけではなかった
劣勢になれば焦りで怒り家臣を罵声し統率しようとする無茶が災いし空回りする
そんな時、濃姫と信長が敵対する気持ちを乗り越えて、ようやく協力し信頼を結ぶと、信長に精神的な力がこんこんと湧き凄みをつけ出す
信長の武将としての成長には、濃姫のことば遣いの知恵と人の心を読む洞察力とバランス力が陰なる支えとして必要だったのだと理解した
これが器用多才な濃姫のとっておきの才能だったといえよう
後に「我、人にあらず」と言いのけるほどになっていく信長に漲る自信や威勢は圧を増し、飛び出すばかりのマグマのごとく溜まっていく
しかしながら、かかげた理想の自分像に邁進するあまり、周りを見ることを疎かにし家臣の忠告など寄せつけもせず度を超えた魔王と化していく信長
もはや彼は、邪魔なものは排除するその危険な思考の先に、望む豊かな未来などないこともわからない狂人になってしまった
「人のすることにござりましょうか」
家臣どころか、ついには妻のこころさえ離し離縁される顛末へ
濃姫との出会いが一度は「聞く耳持たず」だった信長をいい方向へ向かわせたのは事実だが成功をおさめ慢心を重ね、さらなる地位を手にしようと駆けあがる執念と引き下がれない強固なプライドで、まさに聞く耳を〝捨ててしまった〟のだ
誰も寄り付けぬほどに〝壊れた信長〟は、自ら高く厚くこしらえた壁のむこうで孤独の極みを背負う晩年への運命を辿りはじめる
こうして、戦の無事をと願ってくれた濃姫からの大切なお守りは光秀の裏切りに燃え落ちる本能寺の地に転がり、自身は炎に包まれる奥の間へ進み自決の血しぶきをあげ幕をおろす
ふたりがみた儚い夢の先を朦朧とする意識のうちにみた信長
そこには濃姫への変わらぬ深い愛があった
もしかするとそれは壮絶な人生の、ある種のハッピーエンドだったとよべるのかもしれない
同じ頃、重い病の床に居りつつもなにかを察したように力を振り絞り琵琶を手にして静かに意識遠のく濃姫(のこされた記録では没年はこれよりかなり後)
彼女もまた一度は愛した信長との約束を彼の命が今終わろうするそのときにそうして果たそうとした
あの離縁も濃姫ならではの信長に対する最後の愛の鞭か
孤独なレジェンド・信長とそれを支え続けたバタフライ・帰蝶とも呼ばれた濃姫だけにわかる痛いほどの思いが沁みてくる終盤である
そして、愛した濃姫が、なぜ異国に惹かれるかわかったと語ったときのあの表情が、天下を狙い魔王という鎧のなかに封印した信長の〝ひとの心〟のかけらを震わせからこそのラストシーンだったのだと私は信じている
政略結婚で始まる信長と濃姫の出会いから別れ、そして世を去る間際までの心のありようを豊かな想像力で表現し魅せる本作は、さながら戦国の世に翻弄された儚くせつない愛の狂詩曲(ラプソディー)であった
忘れられない孤高の男の肩にとまっていた1匹の美しい蝶は運命の絆が離れてもまた寄り添うことを暗示した
ならば…
二人はちがう姿で生まれ変わりこの世の何処かでまた出会っている気がしてならない
修正済み
『カエル』と『蝶』で、実は主役は濃姫なのかも
歴史に興味がある方ではないので、濃姫の別名が帰蝶だというのは、大河ドラマ「麒麟が来る」の女優の交代騒ぎで初めて知りました。濃姫については資料が無くて謎が多いため自由な造形が出来ます。
本作は切り口がかなり独特です。
まずは信長が濃姫を妻に迎えるところから始まります。信長の、威勢はいいが何も出来ない大うつけぶりが長々と。そして魔王と呼ばれる残虐さとカリスマ性がいつの間にか形成されていましたが、歴史の切り取り方としてはどうなんでしょう。信長を描くには欠かせない桶狭間の戦いが省略されただけでなく、合戦は一切ありません。闘いは本能寺の変だけです。
お市も「妹を嫁がせる」というセリフのみで登場せず。歴史好きにはかなり不満が残るかもしれません。
型に収まりきらない男女の生きざまと思って観れば面白いかもしれません。
信長と濃姫の関係をクローズアップしたので、他とは違った面から描こうという意欲作なんですが、ちょっと引いたのは、二人が必要の無い大量殺人をしたこと。アオスジアゲハが人の血を吸うシーンはホラーです。キジの作り物や斎藤工さんの特殊メイク、南蛮人のシーンなどビジュアルは凝った模様ですが、信長と言う人物は描き切れてないと思います。時代劇なので綾瀬さんの口紅はもっと赤い方が良いですね。
主演の二人は熱演です。綾瀬さんは運動神経も抜群です。(「ichi」の綾瀬さんはメチャクチャかっこいいですよ)
伊藤英明さんが渋くて素敵で、宮沢氷魚さんと市川染五郎さんは凛々しかったです。
入場者特典の「オリジナル織田ちんポチ袋」が可愛いです。
戦国時代劇の革命的作品。
綾瀬はるか、綺麗すぎ、演技うますぎ。ドアップの連続で、顔だけで、眼だけで演技してる。こんな凄い女優だったか。声も方言も魅力満載。
信長の物語ではお約束のあの合戦もこの逸話も、悉く割愛され、その前後の夫婦の掛け合い、葛藤がストーリーの基軸となる。秀吉も前田も丹羽も柴田も、家康や明智までもがその展開の推進役に過ぎない。
夫婦二人の掛け合いを、こうも濃密に見せられると、普通はうんざりするものだが、いつまでも観ていたくなるくらい、魅力全開の木村と綾瀬の、いや、信長と濃姫の強烈な個性のぶつかり合いとその中に育まれる見えない絆。なんかもう、ハッピーエンドにしてあげてほしいと、心から思うくらい、感情移入させられてしまいました。
細部は異なっても、大枠は皆一緒の戦国時代劇の形をぶち破った見事な作品でした。
追記
レジェンドは信長として、バタフライは?調べてみると、濃姫の唯一本名として伝わるのが胡蝶又は帰蝶という名前なんですね。濃姫とは美濃国のお姫様という通称。映画の中で一度もそう呼ばれていないのはそういうことかと。勉強になりました。
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