レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価
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前評判通りの"U15 凡作 時代風映画"。それでも2主役の好演技で、なんとか「東映マンガ祭り」のメイン級映画には留まれた。
100周年でなく、70周年とは、50年や60年よりも 軽いし、75周年でもなく。。。10年に1度! という意味なのか?
不思議なキリ数字である周年映画で、学園ものならともかく、戦国ものなのに20億円しか予算がない故に、
たいへん心配をしつつ 本作を観に行ったが
子供映画を得意とする東映が制作する映画なだけあって、鑑賞者のターゲットを中学生 のみ に絞った U15映画 に仕上げられ
おおかたの予想を裏切らないレベルの映画の中で、中学生でも 飽きずに 楽しめるように
だいぶ かみ砕いた稚拙な脚本と考証に仕上げられており、。。。大人の観客を無視したD級映画だった。
この映画の題名は何の意味があるのか? 映画の内容では何を伝えたかったのか?
特にテーマと言うものがなく、信長の30年間をひたすら、紙芝居のように 薄く延ばして、表現した内容でも
木村拓哉さん と 綾瀬はるかさん ふたりの主役の存在感と演技力は見事なもので、
この二人が 本作が U13子供映画 に成らない様に、なんとか支えていた。
制作費の半分は主演2名に6:4で配分すべきでしょう。
木村拓哉さんは主人公の20代から50代まで、見事に演じていた。
綾瀬はるかさんの今までの芸歴で磨かれたアクションと演技力は主役にふさわしいものだったが、
顎以下の顔が だいぶ 退化してしまったので、先に出演料を支払って、修正手術をしてもらってからの映画出演してもらった方が良かったでしょう。
脇役が粗末で、とても詰まらない役者に、詰まらない演出をしているので、とても観れたものではなかった。
せめて、滝藤賢一さんあたりが秀吉を演じて欲しかった。
茶髪な明智光秀にも幻滅した。
鎌倉時代位からは、武士のほぼ全員が月代をしており、
それが侍と百姓・野党との区別である 重要なファクター であったが、考証を無視した 髪型は
「信長の野望」あたりのゲームの影響か? おかしなものばかり
松竹にもNHKにも出てこない甲冑や衣装が多々登場し
特に信長が着た 多くの陣羽織は見事なものが多く、
衣装や武具を沢山新調した事は良い点だった。
沢山衣装を新調したので、今回調達した衣装・武具を使い、これから の映画製作に期待をする。
予算が行き届かず、足軽・手空きの半数以上が 鉢巻姿。
数少ない 足軽の陣笠 は観たことがない程の 超低レベル で、
上部から「紐とおし」が出ている 厚紙笠! 小学生の学芸会レベルの粗末さだったのは 非常に残念。
それでも良い点は幾つかあった。
「長篠の合戦後の戦場跡」「比叡山での小競り合いシーン」
そして、「本能寺の変」は真に迫るものがあった。
しかし本能寺で生き残った人が伝えた事柄やセリフ回しを、
あえてイジッて、オリジナリティを出そうとしたのだが、それは愚かな事
製作者は もう少し歴史を勉強してから、時代映画を手掛けて欲しかった。
この時代に、キス という概念はない。キスは明治以降 特に大東亜戦争後に成ってからです。
担当者名は違うが、楽器演奏の曲を音響効果として入れているが、
「永遠の0」と似せた使い方ではあるが、
永遠0 は、画面を盛り上げる為の効果に対して、
本作の音響は制作者側が鑑賞者に「このシーンに注目です!」という目印的に入れ込んであり、
音響はお粗末。
組み入れた音も音楽とは、ほど遠いい。
ひとりの半生を描くのに、50話(大河ドラマ)でも難しいのに、2時間(本作では168分)で表現するのだから、
重要な出来事のすべてを映像化できるわけではない。
それでも戦国時代モノを観る観客は 僕を含め、多くは 派手な合戦シーンを期待しているのだから、
CGでも良いから、合戦シーンを1~2つ入れてから、本能寺の変で纏めて欲しかった。
本来なら、きちんと原作があるものを映画化していれば、名著でなく、漫画であれば、 絵コンテ付き原作なので、凡監督・製作者にでも もう少しまともな映画をつくれたでしょう。
低予算映画な為に、無理せずに、恋愛ものにしておけば、よいものを
歴史ものにしてしまったので、もっと人間ドラマに主眼をおけば、良かったでしょう。
予算さえあれば、3部作くらいの構成で、幾つか合戦シーンを盛り込めたのだろうに。。。
人気俳優を2者も長期間拘束するのは、不可能なのだろうから、キャスティングをもう少し考えた方が良かったかもしれない。
今回のような低予算でつくるなら、信長等の首長級"大人物"でなく 塙団右衛門 とか 明智光秀 当たりの副将級を核に据えれば、
もっと、木村拓哉さんを生かした演出ができ、木村さんが得意とする「歯を食いしばる」演技"反骨精神"が観れたはずだ。
この映画を観たら、東宝の戦国時代映画には勝てるだろうと「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」を観てはいけない。
残念ながら、本作は。。。しんちゃん映画より、下位だ。
夫婦間を温めるには良いかも
ハードル上げ過ぎた〜。
涙が見せる映画の凄み
めちゃくちゃ良かったです
信長を超人として描く作品は数あれど、夫婦の在り方を通して1人の男性として着眼して描いた作品で見事だった。
木村拓哉の演技も素晴らしかった。
若輩時代から壮年になるに連れての動きや声音をしっかり演じ分けていて凄みが増していました。
ラストシーンの表情は信長の心に迫るものがあり胸を締め付けられるほど。
あとよく「キムタクはなにをやってもキムタクだよね」という評価はいつ何時でも目に付きますが、これはもう役者の色という物ではないでしょうか?
あと綾瀬はるか演じる濃姫も素晴らしかったです。カッコよく勇ましく美しい。
桶狭間の時、兵を鼓舞する彼女の言霊は鳥肌物。ドシェーっ!となりました。
あとものすごい驚いたのは斎藤工が家康だった事です。何がビックリしたかってエンドクレジットが出るまで分からなかったのです。
似てる人が出てるな、とさえ思わなかった。
けっこうドアップのシーンもあったのに。
カメレオンすぎて本当に驚きました。
正直、これだけで斎藤工の評価が爆上がりした私です。
今映画は合戦シーンはあまりなく、史実に沿ってはいますが解釈はあくまで映画独自のものと心得て鑑賞をしてください。
己の解釈と信長像が違うかも知れませんがそれを理由にこの映画の評価が下がるのは居た堪れない。それくらい良い映画でした。
「沢尻エリカ」の濃姫が見たい!
当該作品は、織田信長ではなく正室・濃姫に焦点を当てたのが面白い。
換言すれば、木村拓哉が主役ではなく、真の主役は、綾瀬はるかです。
しかし、どうしても、NHK大河「麒麟がくる」と比較してしまう。
今回の濃姫を演じた綾瀬はるかの演技力は凄かった。
しかし同時に、NHK大河での川口春奈ではなく、
薬物事件逮捕で直前に降板した「沢尻エリカ」演じる濃姫も見たかった。。。
脚本は、現在のNHK大河「どうする家康」の古沢良太だけあり、
最近の説を含めて面白いストーリーを展開していたが、
「本能寺の変」の「タイタニック化」は、やりすぎ!
PS : 168分は長い!本能寺の変の頃には、高齢者が次々とトイレに急いでいた。
Michi
史実に着想を得たフィクションです
ラブストーリー
戦国ラブストーリー
信長まつりまで行ってたのに、ようやく鑑賞。映画は全てファンタジーだと思ってるけど、まさかのジャック・スパロウ化にはビックリ‼︎他の方のレビューを見たらタイタニックと言われてるみたい
元々歴史に疎いので史実(と言っても私はそれも過去に作られたフィクションだと思ってる)だとか、今までの信長像とかも気にならないし、時代物あまり見た事がないので合戦シーンが無いからとガッカリもしない。
私は信長と濃姫との戦国ラブストーリーで充分面白かった。
綾瀬はるかのアクション流石だし、木村くんの乗馬シーンもかっこよかった。
ただ宮沢氷魚くんと染五郎くんはもっと見せ場があった様に思うし、必要か?と思う場面もしばしば。
物足りなさを感じたのは脚本かなぁ?
綾瀬はるかさんが素敵
観てしまった…(その2)
スルーするつもりでしたが、何となく気になってきてしまい。(どうせキムタク色が強いんだろうと)
行きたいと思った映画はレビューを敢えて読まないけど、最初行くつもりがなかったので「どーなのよ、この作品」とレビューを見たら、☆1つの人から5つの人まで様々で…ってそりゃそーだよねー。
なるほど、☆1つの人の意見も5つの人の意見もどっちも理解できますね。要は好みって事で…
史実に忠実なドラマならもう幾つも作られているのだから、今更信長映画を作るならこのくらいやって良いのかと思ったので☆4.5。
最初4にしようと思ったけど、自分で書いていて「あれ、私満足してるじゃん」と思ったのでちょっと追加点。
今年の大河ドラマも観ていて、ドラマで描かれている頃のシーンで、2人(岡田准一と木村拓哉)の信長の顔がソックリ見えきてちょっとゾクッとしました。
(それと、三白眼ってメイクで出来るの?)
ダークサイドに堕ちるにつれ(笑)ユーモア色もなくなっていくけど、そういう所でこそ笑わせて欲しいなと思うのはワガママかな。
それにしても、首、なんで見つからなかったんでしょうね〜
だからこそ、色々想像しちゃうんですけどね〜
歴史物の面白さを堪能でした
こんな面白い解釈は観たことなかった。あの織田信長を、こんな風に表現するんだ。これは、賛否両論になりそうだけれど、こうやって同じ人物で楽しめるから歴史は面白い。
なんと言っても歴史嫌いな人でも知ってる、と思っている織田信長だから。これは、脚本がいいなと思った。明智光秀をこう持ってくるのねー。明智役の俳優があれ?って思ったけれど、この話なら納得です。
主演のキムタク、元々ファンだけとめちゃ良かった。まぁ、顔的にも織田信長っぽいし(笑)、前半のちょっと抜けてる彼から魔王を経て最後の時まで、きっちり表現されていた。キムタクはその辺の役者が持ちたくても持てない圧倒的な華がある。何をやってもキムタクって言われるけど主役しかできない役者ってそういう存在かなと思っている。
染五郎くんは将来が楽しみな存在感を見せてくれたし、綾瀬はるかはもう本当に素晴らしいの一言。気の強さも可愛らしさも、アクションの時の身体のキレも、最高だった。
レビューが低いのが不思議
大変楽しめました。
個人的に何十万人もの人を殺めた織田信長は一番嫌いな武将ですが、これを今の木村拓哉が演じるとなったら観ないわけにはいきません。
タイトルにあるように、夫婦ものということで尚楽しみでした
信長夫婦に焦点を当てた物語はずいぶん前に信長が一番愛した女として吉乃とのドラマはあったものの、映画ではなかったように思うので新鮮でした。
主演の2人も良い!
木村拓哉の変貌していく表情、綾瀬はるかの凛としてよく通る声、すべてが良かった。
何よりテンボがいいのであっという間の3時間でした。
あと2時間くらい観ていたかった…。
もう一度観たいシーンが満載だったので翌週もう一度観に行ったくらい。
そしてなぜか二度目の方が感動した!
レビューが低いのは合戦シーンがないのが一因のようですが、そういうのは他の映画やドラマで散々やってますし、またキムタクがそれをやればそれこそ二番煎じで何を言われるやら…。
主演のキャスティングで見ることに
レジェンドの意味は、史実を少し知っている方ならなんとなく予測がつくのでしょうが、自分はその辺は疎いです。それでも、二人の関係や信長の死くらいは知っておりました。大河ドラマの麒麟が来るを見ていたので、その対比で余計に面白い感じでしたが、キャストとメイクと衣装など、盛りだくさんで、楽しめました。ジャックスパローとタイタニック的なところはオマージュなのか、シャレなのか…私は好きですけど。ご夫婦でみても良いですね(^^)
凄いのに退屈。。。テンポが一定
史実かどうかは別として…
すてきですよね。
本当に、こういう夫婦愛で結ばれているのなら。
とかく、この時代の権力者間の結婚は、多くは姻戚関係を意図的に取り結ぶことで、「攻めない」「攻められない」がモットーの政略結婚が普通だった(?)のでしょうから。
作品中でも空想という設定なのですが、二人で手を携えて船に潜り込んで、オランダへの渡航を試みるというシーンは、印象に深く残ります。
3時間近い長尺映画ですが、飽きることもなく、作中の雰囲気を楽しみながら過ごせた作品ではありました。
信長モノに新風を吹き込めたか?
東映設立70周年記念作品として製作された本作「レジェンド&バタフライ」。内容的には、これまでにも無数に擦られてきた信長モノなので、新しい解釈とか演出をして新風を吹き込まねばならないという気負いがあったものと想像します。果たしてその結果や如何に?
まずキャストですが、木村拓哉と綾瀬はるかという二大スターを据え、この点では70周年記念に相応しい布陣でした。「キムタクが演じると、どんなキャラクターもキムタクになってしまう」とよく言われますが、本作ではそこまでキムタク色に染まった感じではなく、ちょっと弱々しい部分などを上手く演じていたように思います。一方時代劇の綾瀬はるかというと、2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」が印象的で、実際この「八重の桜」の前半部(会津城が陥落するまで)が、個人的に近年の大河ドラマで一番好きなんですが、本作で濃姫を演じた綾瀬はるかは、本作の前半部でも、「八重の桜」の前半部を彷彿とさせるアクティブなシーンが連続して、結構良かったですね。
ただ、この主役2人以外の出演者を見ると、例えば斎藤道三役の北大路欣也や徳川家康役の斎藤工など、有名どころの戦国武将にそれなりの俳優を起用しているものの、実際彼らの出演シーンは数分程度で、戦国物の定番である武将同士の心理戦とか、実際の合戦シーンなどは殆どありません。この辺りは、2時間半を超える長尺で、しかも70周年記念作品なのだから、もう少し壮大かつド派手に演出して欲しかったと思います。
また、これまで無数に語られた信長モノに新風を吹き込むという点では、信長の型破りで破天荒な部分や、冷酷な部分といった、一般的に信長的とされる要素を、濃姫に持たせたところが面白かったです。実際史実においても、濃姫は政略結婚で信長に嫁いでいる訳ですが、本作の綾瀬濃姫は、隙あらば信長の首を取って実家の斎藤家の手助けをするんだと言ってます。要するに、道三や家康と言った敵対する武将との戦いを描いたというよりは、夫婦間の戦いに主眼が置かれている点で、少なくとも私は初めて観る信長モノであり、その点中々面白かったです。
ただ問題もあって、濃姫の影響もあって野心を膨らませる信長でしたが、比叡山の焼き討ちを命ずる場面などは、よくある魔王的な信長にキャラ変しています。濃姫が輿入れしてきた頃は決断力もイマイチで、弱々しさが目立った信長が、どういう過程で魔王に変身したのか、それが殆ど描かれていないため、面食らってしまったというか、唐突感が強くて置いてけぼり感がありました。
また、2人で京都の街をお忍びでデートするシーンにも気になる部分がありました。デート自体は、2人が愛情を育んでいく象徴的な場面であり、ラストにも続く重要なシーンで良かったのですが、子供のスリを追いかけて貧民窟に行ってしまい、結果そこにいた大勢の老若男女を、殺しまくってしまうシーンは、正直大失敗だったのではないかと思います。あれがヤクザ物だったり、敵の間者だったりならしっくり来るのですが、いくらスリの被害に遭い、殺らなければ殺られるというシチュエーションだったとしても、一般住民を殺すというのは、ストーリー的にも演出的にもダメなんじゃないかと思いました。
まあこれ以降信長が魔王化していくので、そのターニングポイントとしての挿話だったのかも知れませんが、それにしても他にやり方があったんじゃないかと思った次第です。
さらに問題を挙げると、本能寺の変で明智光秀が反旗を翻した原因も、もう少し練って欲しかったと思います。またNHK大河ドラマの話を持ち出すと、2020年の「麒麟がくる」では、光秀が反旗を翻すまでの葛藤が何週にも渡って描かれていました。本作では、家康の供応役をした光秀が任務に失敗し、それを信長に酷く叱責されたという有名な事件を、光秀発案の狂言であったとしています。この発想自体は素晴らしいので、信長がその狂言を上手く演じられなかったことで光秀が失望し、信長を討つ決心をしたという展開は、伏線が弱すぎて非常に強引でした。それこそ2時間半以上の長編なのですから、もう少し光秀の性格や行動について丁寧に伏線を貼っておいて欲しかったなあと思いました。
以上、長尺の本作にも負けない長尺な(というか冗長と言うべきかな)感想を書いてしまいましたが、信長モノに新風を吹き込もうとした取り組みは、前半部では成功したように思いますが、後半部では失敗していたように感じられます。逆だったら良かったのかも知れませんが、そんな訳で評価は★2としたいと思います。
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