「情念に囚われたその先にある 相互な独りよがりの安息地」夜、鳥たちが啼く 甘酒さんの映画レビュー(感想・評価)
情念に囚われたその先にある 相互な独りよがりの安息地
きっと知り合う前に出会っていれば こうはならなかった2人。
苦しみや絶望感、寂しさや飢えを知り、
ほんの少しだけ経験値が上がり
自分達の意志所存は曖昧に、
子供きっかけで始めていないように始まった関係性は、
ズルくも本能的で艶かしくて、
どうしようもない大人という生物の等身大のリアルだなぁ。と。
美しい艶を放つ色とりどりの羽根を震わせながら
馬鹿みたいに鼓膜を刺すように甲高く叫ぶように鳴く
柵の中の鳥たち。
それはただの情欲の本能。
型にはまらず自分勝手に生きることで
大切な物を失わずにいれるのならば
保身だって別に悪くない。
それが互いに都合良いならなおのこと。
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