「トンネルを抜けてもそこはトンネル」夜、鳥たちが啼く lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
トンネルを抜けてもそこはトンネル
願いと行動がチグハグになり、自分自身の魂の迷宮を彷徨う物語。それでも必ず光はあるし、貴方を照らしている。そんな希望もちゃんとある。城定監督の「ドラマチックじゃない日常描写」が大好きで、2022年はしてやられましたね。コレはそんな止めに最適でした。
とにかく二人にモヤモヤする鑑賞になるのだけれども、ソレはきっと皆の中にもあるであろう。そんな世界の中でアキラくんはまさに天使。本人も彷徨える魂なのに、純粋さがただただ眩しかった。変に盛り上げたり事件を起こさない、そんな展開と結末に拍手でございました。
「愛なのに」で始まって「夜、鳥たちが啼く」で〆られた今年は幸せでした。
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