「発情して傷を舐め合う関係の何が悪い」夜、鳥たちが啼く kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
発情して傷を舐め合う関係の何が悪い
原作は未読。山田裕貴と松本まりかだけで観に行ったようなもの。
最初はこの2人がどんな関係なのかをボカしたまま始まり、徐々に見せていく流れ。なるほど、これなら2人が深い関係になるのも納得。たとえ傷を舐め合う関係であったとしても。松本まりかが山田裕貴の腕を舐めるシーンのエロさったらない。あれだけで半分くらい満足してしまった。タイトルの意味もそういうことだったし。
でも、話は淡々と進むから若干退屈なところもあったりするし、終わり方もこれでいいのか?なんて思ったりもする。
相手の懐に踏み込むのが怖いときもあるし、期待しすぎるのが怖い時がある。そもそも自己評価が低い2人だと関係はそう簡単には縮まらない。なんとなく受け入れてもらえて、なんとなく求めあえる、そんなふんわりした関係のまま続けるのも悪くない。最後の2人(3人)の笑顔を見たときにそんなことを思ってしまった。少し前向きになれた気がする。これはこれでいいんだよな、たぶん。
コメントする