劇場版モノノ怪 唐傘のレビュー・感想・評価
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ドルビーシネマで観たい
〈あらすじ〉
妖を見抜く男「薬売り」がやってきた城下町では「大餅引き」なる行事を控えて大賑わい。同じとき、大奥で雇われた2人の美女「アサ」と「カメ」が天子様に仕えるべく故郷からやってきた。
しっかり者のアサとドジなカメは大奥の業務に振り回されていた。ある時、突然大奥から消えた「北川」という女中が消えてしまった話を聞いたアサと、怪しい臭いを嗅ぎつけた薬売りはこの大奥のおぞましい怪奇現象に巻き込まれることになる。
ほぼ初見です。でも1話完結でわかりやすいし、アニメーションも斬新で迫力があった。演出に関しては歌舞伎に近い描写で見ごたえがありました。色使いもカラフルなのにストレスを感じない。そして、大奥の女中たちが毎日飲む水にあんな恐ろしい秘密があったなんて・・・。台詞ではなく、画で伝えるストイックな表現に感無量しました。
極彩色がもっと、、
残念、、映像が目まぐるしすぎ。
演出が目的になってしまっているように思う
化け猫、モノノ怪でお馴染みの特徴的な演出(構図、色彩、カット割)は楽しめましたが、
このカット割のテンポに引っ張られているのか、構成や登場人物の心理もぶつ切りになっており、感情移入が困難でした。
パンフレットで読む分には、登場人物の設定や関係性は複雑でも難解でもないのですが、本編では妙に複雑で錯綜しています。
カットを細かく割るとリズムが出て「退屈させない、興味を持続させる」という効果がありますが、
この映画では「テンポ自体は同一、1時間以上ぶっ通しで画面を見続ける映画という媒体」という状況のためか、逆に退屈を呼び起こされるという現象が起きているのが興味深かったです。
過去作にはちゃんと意図した緩急や間があったので、なぜこんな止まることを許されないマグロのようなことになってしまったのか不思議です。
映画化のチカラの入れどころ
テレビアニメは視聴したことがあるのである程度理解しているつもりで鑑賞しました。
動く絵画のような独特の世界観と得体のしれない不気味さがウリだと思うのですが、映画になったことで少し変化が見られました。
まずは派手でよく動く。
手数が増えたのがよくわかる部分です
声優も豪華でその演技力は非の打ち所がありません
ストーリーも後半盛り上がり型なので悪くはありませんでした。
一方気になったのは、そのよく動く作画のおかげでよりアニメ的になり、画面にテンポが生まれてしまったこと。
これにより見ている私はストーリーにもテンポを求めてしまいました。でもストーリーのテンポ自体はテレビアニメ版と同等だったと思いますのでそこに欲求との乖離が生まれてしまいました。
これは個人的なものなので気にならない方はぜんぜん気にならないとは思います。
他のアニメとは完全に一線を画しますので興味ある方はぜひ鑑賞してみてください
劇場で観てこその作品
映像は見事と言う他はないが、
ごちゃごちゃしすぎて伝えたいことが分からない
お久しぶりのモノノ怪でした
アニメシリーズが大好きでした。今回の映画化にあたっては、アニメシリーズから年月が経ちすぎていたり、某騒動による延期があったりと不安な気持ちも持っていました。そんな中観に行った今作でしたが、正直に言って期待以上でした!!
パワーアップした圧倒的な映像美、小気味よく凝った演出、新しい薬売りさん。
テーマも今どきっぽく、新たに開示された設定も物語にきれいにハマっていたと思います。
初めての方も楽しめるバランスになっていたのではないかと。
ちょっと「これはどうゆう比喩だろう」などと頭の回転が追いつかない箇所もありましたが、これは3部作が終わったら後々わかっていくのかな…と思っています。
次作も楽しみです!
全体的にヌルくなったな〜という感じ。というかこれはモノノ怪の”正統...
全体的にヌルくなったな〜という感じ。というかこれはモノノ怪の”正統派”続編ではないと思う。勿論映像・キャスト・本編中の音楽、どれをとっても一つ一つは素晴らしい。ただテレビアニメ版のキレはほぼ無いしあの独特の”間”も消え失せている。またモノノ怪シリーズ共通テーマの因果応報感も薄かった。どちらかというとモノノ怪のファン達が作ったオマージュ作品という感じだった。製作陣や主役にゴタゴタがあったとはいえもうちょっとあの雰囲気に似せてくると思っただけに大分残念だった。そして取ってつけたようなあの続編のある終わり方…今回大奥が舞台とはいえ本編にあまり関係ないキャラが多かったのはこの為なのかと納得はしたがそのせいで物語や画面のゴチャつきを加速させていた。全くモノノ怪シリーズを知らない人なら楽しめるのかも…?と思ったりもしたが結局の所テレビアニメ版のキレのあるコアな感じが好きか、今回の映像が派手で声優が豪華な方が好きかに別れるだけだと思う。私は断然前者。
和紙に描いた強烈な色彩の映像
私は好き!
画面の見応えという点においてはモノノ怪のタイトルにふさわしい圧巻の美術だったと思う。
特筆すべき目新しい表現はないものの、ならではのテクスチャや演出が楽しめて満足感はあった。
モノノ怪シリーズ特有の瞬間的な画面の移り変わりが今作ではかなり頻繁にあるので少し目が疲れるのと場面の繋がりが分かりにくくて混乱するのがおしいところ。
薬売りさんの立ち回りも期待通り薬売りさんしててうわあ…!ってなったし変身前の目を伏せた瞬間のお顔が色っぽくて素敵でした!
これまでのモノノ怪シリーズでもあったことだけど今作は特に"理"に関してはふわっとしてるというか分かる気もするがちょっと一回見ただけじゃきちんと消化出来ない曖昧なものだったと思う。
美形の顔ありキャラなのに特段活躍もなく何の為のキャラクターだったのだろう?という登場人物が数名いたのも少し残念かな。何回か見たらそのキャラクターがいる意味が分かるのかも…?
私はモノノ怪というシリーズが好きなので、この映画が制作の初期段階から色々と困難な境遇に置かれているのではないかと目に入ってくるSNSやネットニュースを見て心配していたので、無事に完成して公開されたことそのものにまず感謝しています。
今作の薬売りさんとスーパー薬売りさんはお声も見た目も違いますしテレビアニメシリーズとは別人という解釈をしているのでこれはこれで不満はないです。
ただスーパー薬売りさんのモチーフというかコンセプトが何なのかというか南米…?ぽさを感じてちょっと空気変わったな…?と困惑しました笑
次回作があるような嬉しい予告タイトルも見られましたので次回作以降どうなるのかとてもわくわくしています!
何よりモノノ怪の世界を垣間見る機会がまたありそうだという事実だけでオタクは嬉しい!!
総評的には、よく分からないはなしだったかもしれないけどモノノ怪らしい見応えのある美しいアニメーションを映画館で見れて良かったです。
評価があまりふるわないみたいなので…楽しめたモノノ怪ファンもいるよって制作された方々に届けば良いなと思います。
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映画の評価とは無関係だけど、私の斜め前で鑑賞してた女性二人組がエンディングに入った瞬間からスマホをいじり出して今日び映画マナーが行き届いた日本でまだこんな非常識な人が映画館に観に来るんだと正直びっくりしました。
スマホの光は自分が思っているよりも周囲の目に入るということを知らないのかな?
チラッと時間を確認するくらいなら何も思わなかったしそれくらいは構わないと思ってるけど、いつまでも触ってるから何してるのか見たらSNSぽい画面をスクロールしているのでムカムカしてきて後ろから肩を叩いて指差しで注意しました。
こっちは良い映画見れて良い気分でエンディングに浸りたいんだよ!
映画館で観る映画は、シアターの照明が落ちた瞬間から始まって照明が再び点くまで映画は終わってないんだよ。
スマホいじりたかったら出てけよ。
でもつまんない映画だったらわざわざ注意しなかったと思う笑
好きな映画だったからさ!
私はつまんない映画でもシアターが消灯してる間はスマホいじらないけどね。
映像美と音楽が素晴らしい。 よく分からん不思議さ加減は、昔と変わら...
抽象的で画面の切り替わりが速い
やっぱり面白かった。
TVシリーズ放送時より大ファン。
結論から話すと満足度は非常に高く、様々な映画を観てきたが久しぶりに映画館で観て良かった、面白かったと喜びを得られた内容であった。
ファンであるが故に公開までにあったトラブルなどを踏まえ、思い出を汚されない様に見ないほうが良いかも知れないと怖気付いていた。
が勇気を振り絞って見に行ったところ
話の内容、画風はいつものモノノ怪。
あのTVシリーズが映画のスケールでダイナミックに帰ってきたと言う印象。
製作陣はさすが、内容と雰囲気を誰よりも理解されていると実感できる充実した内容だった。
また
◯良かった点
・音響、画風共にかつての作品がきちんと踏襲されている内容であったこと。
・演者達も飛ぶ鳥を落とす勢いの流行りの実力派ばかりで演技に不満点がなかった。
・映画ならではの予算をかけた豪華な演出、派手さがTVシリーズより増していた。
・モノノ怪+Ayakashiシリーズのコンセプトでもある「本当に恐ろしいのは人か妖怪か。」が今作でも色濃く描かれていたところ。また、その心理描写も語りすぎる訳ではなく視聴者に理解させるヒントを出すような形であったがすんなりお入ってくる内容だった。意味がわからないという方は理解力が乏しいとさえ感じてしまった。(私がファンであるが為に内容を理解しやすかったかもしれないが。
・最大の論点に上がると思われる、「薬売り」のデザイン変更と声優の変更も登場シーンが少ないが為かましだった印象。
◯不満点
・唯一の不満点は内容が素晴らしかったために櫻井孝宏で元のキャラクターデザインであれば非の打ち所の無い完璧な作品であった。
また、その案が存在していた為、悔やまれるポイントと感じた。
総括すると次回作が本当に楽しみで熱烈なファンである私も満足できる内容だった為、初見の方、ファンの方双方に鑑賞をおすすめする。
原作を知っていることが前提なので注意。外国人の方にもおすすめ。
今年273本目(合計1,365本目/今月(2024年7月度)36本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「Dito」→この作品「劇場版モノノ怪 唐傘」→次の作品「」)
この作品、90分ほどとの短編アニメですが、原作が存在するんですね…。まぁこの点はちゃんと調べていかなかった私が悪いんですが…。この観点では最初から固有名詞や独特な固有の展開が続くので「未履修者」には展開がわかりにくい部分があります。
とはいえ、江戸時代(のはず)のいわゆる「お化け」「怪異(のもの)」に関しては一般知識から類推ができる部分もあり、原作を見ていないと理解がわかりにくい部分もありますが、まるで展開がわからないことにはなりませんし、原作をみていなくても75%くらいは理解できるかな、といったところです。
(原作未履修なので)わかりにくい展開かなぁ…と思ったら、最後に「第二幕」と出てきた後にエンディングロールに突入するので、この映画、もしかすると第二作があるのかもしれませんね。原作に関してもアニメコミック等とありますので触れてみようかなと思ったところです。
また、日本で適法に在住している外国人の方も、日本で日本語学習をする限りでは、江戸時代以前の文化としては現在につながりがある、例えば大相撲やお寿司等は扱いますが、このように「怪物もの」(お化け物)はあまり扱わず(Jホラー等というタイプは除く)、原作コミックを参照するという部分はあるとしても、「江戸時代とはどういう時代だったのか」「どういう文化があったのか」という点に関しては平易ですし日本語もわかりやすいので(日本語の部分に関してはかなりの配慮がある)、適法に在住する外国人の方が「日本の江戸時代以前の(時代劇以外の)映画をみたいな」と思ったらおすすめ以上かなといったところです。
採点に関しては「原作を知らないとわかりにくいかな」という点はありますが、それは私が確認していないのも悪いしそれをもとに減点するのもフェアではないのでフルスコアにしています。90分と短い映画でさくっと見られる点ではおすすめです。
画と音楽の破壊力がパワーアップ
更に進化した神谷浩史版モノノ怪。櫻井孝宏版の薬屋さんが魅力的だっただけに正直残念ではありますが…。
監督が言うように「初見の方でも見れる」は少し違う、前もって事前知識位は入れないとあっという間に置いて行かれる間隔はあります。
それとは別で相変わらず度が過ぎるぐらいの絵力・台詞回し・展開の小気味良さが痛快で楽しいエンタメ作品、劇中サントラも和製ロックでカッコいい。
大奥に限らず女性の出世欲と友情、嫉妬と苦悩。至って話の筋は難しくないが画と音楽とカット割りの破壊力があり、本編自体を怪異的なプロットに作り上げているので鑑賞後は誰かと語り合いたくなる内容でした。
アサとカメの手繋ぎシーンがとても好き。三部作なのでまた期待したくなる逸品です。
画面情報量が多すぎる印象
独特な色彩、背景美術の凝っていること、3Dの使い方など、芸術に足を突っ込んでいるクオリティ。
絵に目が行きがちですが、本作は効果音や音楽の設計がとても素晴らしく、音響のいい劇場スクリーンで観てよかったとしみじみ。
ストーリーに大きくは3つの要素があり、
・大奥の腐敗した権力構造やパワハラを廃し、正しい政(まつりごと)を行おうとする話
・新人女中同士の友情と秘めた百合(同性愛)話
・過去死に至った女性が怪異となり、退治屋を裏稼業とする薬売りの活躍話
これらが絡んで織りなす物語は見応えあるものの。
ただ、配信が収益の軸で、何度も見直してもらう前提かつ、海外市場を意識したならこれでもいいけれど、映画館で観るにはちょっと……というのが個人の印象でした。
絵や、場面転換の演出などで与えられる画面情報量が多すぎる。
キャラ絵と背景の密度が同じくらいあって、脳の処理が追いつかない。
それゆえに、89分は長く感じる。
30分くらいのとこでゲップが出た。
この密度ならTVシリーズ(22分)前後編か、『ルックバック』(58分)くらいの長さの方がよかったと思った。
ある程度の長さで楽しませてくれるなら、もっと絵と演出の緩急が欲しかった。
たとえるなら、サシの入ったステーキ1kgとチーズケーキを一緒に出されたような感覚。
適正なバランスと量を考えた、コース料理にしてほしかった。
ちょっと難しい物の怪の劇場版は、さらに難解なストーリーに
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