「『和紙風の映像美』『繊細な音響』『迫力のある戦闘』」劇場版モノノ怪 唐傘 onisuke3sさんの映画レビュー(感想・評価)
『和紙風の映像美』『繊細な音響』『迫力のある戦闘』
『TV版モノノ怪』未視聴での『劇場版モノノ怪』視聴。
この映画を観て、まず驚かされたのが、『和紙風の背景の上に絵巻のような作画』がされていることです。この作画の仕方は他の作品ではありえない、これだけを観る為に劇場に足を運ぶ価値がある、そのくらい映像が素晴らしかったです。
次に素晴らしいなと思ったのは、『映像に合わせた自然な音響』になっていたことです。一つ一つの交換音が丁寧に仕上げられており、映像や戦闘などを補佐し、より良いものにする為に欠かせない存在となっていました。
残念だった点は、『ストーリーが難解だった』ということです。序盤は『キャラクターの紹介』中盤は『退魔の剣の三様』終盤は『薬屋の覚醒からの戦闘』というような形で作られていました。
第一章作成時点で、第二章、第三章の2作品の上映が決定していたと考えられることからも、序盤の『キャラクターの紹介』に重点をおいていたことは間違いないです。
その為に、中盤、終盤に配分する時間が足りなくなってしまい、誰が観ても難解なストーリーが展開されてしまっていました。
第二章『火鼠』では、第一章『唐傘』の中盤『退魔の剣の三様』、終盤の「薬屋の覚醒からの戦闘」の2点だけに絞られていた為、丁度良いテンポにストーリーもわかり易く改善されていました。
第一章の失敗点は『キャラクターの紹介』の分だけ時間を増やし、1時間半ではなく2時間のボリュームにしなかったことだと思われます。
諸所は良い映画だったのでDVDが出た際はご購入してみてください〜
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