「後ろ振り前方開脚宙返り懸垂」オルガの翼 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
後ろ振り前方開脚宙返り懸垂
ウクライナの体操選手が2014年のマイダン革命により帰国できなくなる話。
2013:年、ジャーナリストの母親が政治スキャンダルをスッパ抜いたことにより命を狙われ、亡き父の祖国であるスイスに避難するというストーリー。
最初は母親と自分のことだった問題が、ウクライナ情勢の変化になって不安が高まっていく様を、実際のデモや暴動の映像を織りまぜながらみせていくけれど、つい8年前のことですからね…。
そんな中でまだ未成年である主人公が感情を抑え込みロボットと言われながらも決断し挑戦する姿が悲しくそして力強かった。
クリミア半島のことに少しだけ触れつつ2020年で締めくくられていたけれど、2022年の現実世界では…作品自体はフィクションではあるけれど色々と考えさせられた。
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いなかびとさんのコメント
2022年9月24日
タイトルはイェーガーの日本名でしょうか?
ロシアのウクライナ侵攻がキッカケとなって、ウクライナものの映画上映が続いています。今の上映中の「バビ・ヤール」もそうです。ショスタコーヴィチの交響曲に同名の作品があり、ユダヤ人虐殺があったことは何となく知っていました。あんまり知りたくない人類の歴史ですが、向かい合わないと平和な世界は築けないと考えています。