ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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おもしろいが、スッキリしない部分も…
予告のアニヤ・テイラー=ジョイの魅力に惹かれ、それだけの理由で鑑賞してきました。ただ、彼女の魅力は期待通りでしたが、内容はよくわからなかったというのが正直なところです。
ストーリーは、孤島にあるなかなか予約の取れない有名シェフのジュリアン・スローヴィクのレストランに、運よく招かれた客たちが、極上の料理を楽しみながらも、しだいに不穏な空気に包まれる店内で、予想もしない恐ろしい体験を味わうことになるというもの。
運ばれる料理の一品ごとにシェフが、料理の解説やそこにまつわる思いを語るのですが、それがしだいに奇異なものになっていき、シェフの真意が読めません。あたかも宮沢賢治の「注文の多い料理店」のような雰囲気で、作中の紳士の姿が、シェフの料理を自分流に解釈しようとするタイラーの姿と重なります。
料理が一品、また一品と出される中でしだいに露わになるこの店の異様性とシェフの狂気。客たちの運命はどうなるのか、シェフの狙いは何なのか、というところに観客の興味は集中します。コースメニューにしたがって粛々と料理が提供されるように、物語の展開にたいしたひねりはないのですが、得体の知れない緊張感のおかげでぐいぐいと引き込まれます。
それなのに!ラストのオチがよくわからず、モヤモヤしたまま終幕を迎えたのは致命的でした。結局は、自分の料理の本質もわからず、肩書きや世間の評判をありがたがるような輩を許せなかったということなのでしょうか。逆に、歯にきぬを着せぬマーゴの言葉は本質を突いていたので、彼女を楽しませるために渾身のチーズバーガーを提供し、退店を許したのではないかと思いました。いずれにせよ、客たちの背景や人物相関を捉えきれなかった自分のせいかもしれませんが、もう少しわかりやすく観せてほしかったところです。
他にも、なぜ料理人たちはシェフにあそこまで忠誠を誓っているのか、男性客だけをいったん逃したのはなぜか、タイラーにささやいた言葉は何だったのか、給仕のエルサはなぜマーゴを襲ったのか、シェフの母の存在は何を意味していたのか、もう整理がつかないことが多すぎてモヤってしまいました。あとで他の方のレビューを読んで補完しようと思います。
主演はレイフ・ファインズで、異様な雰囲気を纏った圧倒的なカリスマシェフを怪演しています。共演はアニヤ・テイラー=ジョイで、シェフに対して一歩も退かないマーゴを好演。脇を固めるニコラス・ホルト、ホン・チャウらも、いい仕事をしています。
不完全なメニュー
これ絶対面白いやつ~♪、と予告編観てからわくわくで臨んだのだが、期待値が高すぎて、「思ってたのと違う…」となってしまった。
間違いなく世界観とかコンセプトは面白いのだが、ストーリーが舞台設定を活かしきれてないように思った。
シェフはフルコース料理のストーリーの完成に異常な執着を持っている、という設定だけど、実際の映画のコース料理にそこまでのストーリー性を感じなかったのが残念だった。
罪、貧富の差、社会の矛盾、男性の醜さなど、それぞれの料理のテーマは面白いのだけど、それがストーリーになっているわけではない。「最後に全員死ぬことでストーリーが完全になる」、というのはどういう理屈なのか、その謎が明かされるのを期待していたが、とくに理由(オチ)があるわけではなかった。
「シェフの家にどんな秘密があるのか?」というのも期待していたのだが、単にシェフの過去と無線装置があるだけだった。
たとえば、「セブン」みたいな展開だったら「すごく面白い!」と言い切れたと思う。「セブン」の犯人の計画で秀逸なのが、自分自身の「嫉妬」と、刑事の「怒り」も「人類の7つの大罪を罰する」という目的を完成させるストーリーの中に組み込んでいたことだ。
この映画でも、主人公が逃走することや、その逃走が失敗することなども、シェフの完成したいストーリーに不可欠な要素として組み込まれているのであれば面白かったのに。
根本的には、シェフや料理人たちがなぜこんな大それた大量殺人計画を実行しなければならなかったのか、とか、なぜお客たちはもっと本気で抵抗しないのか、といったことに十分納得がいかない、というところが大きいように思う。
シェフが料理に異常な執着をもっていて、料理人たちがある種の洗脳状態におかれていることは分かるのだけど、それだけだと説得力が…。
映画観てて、これって監督が普段思ってることなのかなあ…、などとも思った。映画をどんなにこだわってがんばってつくっても、ファスト映画とかで雑に消費される。「俺は金払ってる側だぞ」と無茶な要求をされる。分かってる風の映画オタクに分かってる風な評論をされる。消費者の低レベルさ、傲慢さが糾弾されてる感じ。
最後のオチは良かった。シェフの料理へのこだわりを逆手にとった逆転。見事な短編小説みたい。昔話的でもあるかな。
【美食を求めて集った選ばれし裕福な人々に、天才シェフが振舞ったメニュー。人はいつから美食に耽溺する生き物に成り下がったのか。今作は美食を追求する愚かしき人々の姿を、強烈に痛罵した映画である。】
ー 19世紀の、サヴァランの著書「美味礼賛」が発行されたころから、人は美食を追求するようになった。但し、それは貴族など極、限られた人たちであった。
今作は、昨今の美食を求める人々の姿をブラックダークに揶揄、痛罵した映画だと思う。
ミシュランガイド、食べログの評価に振り回される人々と、世間の評価を気にしながら、必死に美食を提供しようとする店。
一方では、食の廃棄、餓えに苦しむ国もある。
今の世界は、オカシイのではないかという制作陣の声が聞こえてきそうである。-
■天才シェフ、スローヴィク(レイフ・ファインズ)の店、「ホーソン」に集った人々。
1.美食家を気取るタイラー(ニコラス・ホルト)とその”恋人”マーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)
2.リッチな熟年夫婦。11回も「ホーソン」を訪れながら、スローヴィクから、”以前何を食べましたか”と問われても答えられない。メニューが進む途中で夫の浮気も発覚する。
ー 典型的な、似非美食家である。夫婦の表情は入店時から暗い。-
3.落ち目の映画スター(ジョン・レグイアモ)と、愛人アシスタント。
ー 愛人のアシスタントと、店で揉める映画スター。味覚は大したことが無い。-
4.不正により大金を獲得した、IT長者トリオ。
ー 彼らも、”「ホーソン」で食事をした”というステイタスを求めるためだけに店に来ている。-
5.スローヴィクの才能を見出した、女性料理評論家と編集者。
ー メニューの途中で、女性評論家に”これでもか!”と供される大量の料理。
私は、料理評論家と言われる人が嫌いである。”自分で作ってみろ!”-
◆感想
・絶対的権力を持つと思われる、天才シェフ、スローヴィクとシェフたちの”あと、5分で作れ!”と言う指示に対し、”イエス!シェフ!”と一糸乱れずに答える姿が、異様である。
給仕長のエルサ(ホン・チャウ)の、笑顔一つ見せずにスローヴィクの指示に従う姿も。
ー 洗脳ですか?と思ってしまった程である。少し笑えるが、異様な風景には変わりはない。-
・牡蠣のアペタイザーから始まり、料理は進む。
だが、マーゴのみが、”牡蠣はそのまま食べたいわ”と言ったり、率直な感想を述べる。
一方、タイラーは禁止されている料理の写真を撮って、燥いでいる。
ー 序盤でのマーゴの言葉と、スローヴィクの”貴方はここに相応しくない・・。”と言う言葉の意味。
マーゴは、実は娼婦で貧しい育ちをしてきた事が、さり気無く、会話の中に盛り込まれている。
この会話が、後半に効いてくる。巧い演出である。-
・三皿目にメニューについて来た、トルティーヤに客たちが行って来た悪事がプリントされている事を客たちが知るシーン。
ー IT長者トリオの不正や、リッチな熟年夫婦の夫の浮気が明らかになり、店に漂う不穏さは増して行く。-
■驚きの四皿目。スーシェフのジェレミーが作った料理が供されるが、スローヴィクはジェレミーの料理のセンスがない事を皆の前で彼に認めさせ、ジェレミーは口中に銃口の先を向け、自殺するシーン。
ここは、驚いたなあ・・。そんな中、独り、料理を美味そうに食べるタイラーの姿がブラックである。
・五皿目では、リッチな熟年夫婦の夫の指が切り落とされる。
ー ココにきて、このレストランで行われている事は、スローヴィクが美食を求めて集った選ばれし愚かしき客を罰する場である事が、明確になる。-
■スローヴィクがタイラーを厨房に呼び、”何か作れ!”と命令し、出来た羊肉のバター炒めの味を皆の前で酷評する。
そして、タイラーの耳元で何かを囁く・・。動揺した彼は、厨房を出て首を吊る・・。
ー 生半可な食通気取りの男タイラーを罵倒するスローヴィクの姿には、共感する。-
<マーゴを自分の部屋に呼び出した、スローヴィクに対し、マーゴは”全然、満足できない”と言い放ち、昔食べた味の、チーズバーガーをオーダーする。
スローヴィクは、その要求を呑み、彼女にチーズバーガーを作り、”彼女だけ”店から解放する。
その後、彼は店全体を綺麗にデザートとして彩り、自ら店に火を放つ。
舟の上から、その光景をチーズバーガーを頬張りながら、見るマーゴの表情が印象的である。
今作は、現代の美食を追求する選ばれし人々の姿を痛烈に揶揄、痛罵、批判した、ブラックダークな、美食映画なのである。>
そんなわけあるか
自称美食家の皆様へ。スパイシーな挑戦状。
全ての自称美食家の皆様に味わって頂きたい怪作。
孤島のレストランという
限られたシチュエーションで
飽きさせない仕掛けの数々。
サイコパスなのに共感もさせられる
伝説のシェフ、スローヴィクの料理愛。
アニャ・テイラー=ジョイ演じるマーゴの発言が
一つ一つ芯を食っていて(と思いたい)
美食とは全く縁のない貧乏舌の自分は
心の中でずっと頷いていました。
超高級レストランを舞台に届けられる
自称美食家&自称グルメマニアの皆様への
スパイシーな挑戦状。
庶民の自分はとても美味しいく頂けました。
アニャのボディラインでニヤニヤするだけの映画
アニャ・テイラー=ジョイさんの魅力が全開の極上サスペンス
レイフ・ファインズさんのサイコなシェフの怪演ぶりとサスペンスフルな映像・音楽でピンと張った息をのむ緊張感が続き、グイグイ引き込まれました
そして怪物シェフに毅然と対峙する女性を力強く演じるのはアニャ・テイラー=ジョイさん、眼力が強いクールビューティな雰囲気と全身からにじみ出るゴージャスな雰囲気が完璧に合わさりすごく綺麗でした
作品自体の評価は☆3つですが、最高に魅力的なアニャにプラス☆1つ
心をこめて作った料理に対する世間の軽薄な侮辱・冒涜は天才料理人をサイコなシェフに変貌させ、絶界・孤島のレストランに一人10万円を超える人数限定の超高級料理と銘打ち復讐のターゲットである客を集める
フルコース料理をサーブしながら徐々に客を精神的に痛めつけていき、最後は皆殺し、その後 自分やレストランの従業員も含め全員自決するという衝撃のエンディングへ向かって突き進むぶっ飛んだ内容
シェフ個人の怨みと行動なら解るが、従業員達も含めこれを組織だってやる/やれる理由が不明だし、フルコースが進むにつれて異常に気づき出す客達だけど、力ずくで応戦せず、なすがままになったのはなぜ?といった根本的な突っ込みどこはありますが、総じてとても面白かったです
全員死ぬ中でたった一人生き残ってレストラン/島から脱出できるのは、アニャ・テイラー=ジョイさん演じるマーゴだけ
彼女はシェフの復讐心に気づき、シェフのキャリアの原点になったチーズバーガーを特別にオーダーし「旨い」と賞賛することでシェフの傷んだ心を救い、店と島からの脱出に成功する
結局、傲慢な連中は全員死に、洒落た料理になんか全く興味がないマーゴだけが生き残るという皮肉な顛末
最後、マーゴが脱出したボートを停め、ほお張るチーズバーガーがすごく美味しそうでした
注文の多い料理店…❓
船でしか渡ることができない孤島にある、最上級レストランを舞台にした、息詰まるブラック・ミステリー。冒頭は、曰く付きの上流階級の登場人物達に、アガサ・クリスティーの作品の様な印象を受けた。しかし、ストーリーが進むにつれて、それとは全く違う狂気に満ちた、猟奇的な展開に呑み込まれていく。
なかなか予約の取れない、高額なそのレストランに、グルメを気取る5組の客が訪れる所から物語は幕を開ける。題名通り、そのレストランで振舞われるコース・メニューは、美味しそうなだけでなく、見た目も彩も鮮やか。誰もが一度は、食してみたいと思う創作料理の数々が運ばれる。
そして、それらの料理には、シェフの拘りのテーマがあり、滔々とウンチクを述べて紹介されていくが、その意味するところは、なかなか難解。その辺りから、シェフに違和感を感じるようになる。そして、そこで働く者達にとって、絶対的な存在であるシェフに対しての献身的な態度にも、不穏な空気が漂い始める。そして、料理が進むにつれて、1人、また1人とシェフが仕掛けた罠の犠牲者が出てしまい、思いもよらない悪夢が、客に襲い掛かっていく。
ただ、このミステリーの中に込められた真のテーマは、愛情をこめて料理を作り、食卓を囲む人のお腹を満たすだけでなく、食べた時の「美味しい」という言葉や笑顔こそが『食』の素晴らしさ、ということなのだと思う。その点では、追加メニューとなった料理のシーンこそが、真の『食』として、描かれていたのだろう。
本作のヒロイン・マーゴを演じたアニヤ・テイラー=ジョイは、独特な顔立ちで、これまでも脇役として出演する作品は何本か観たが、本作では、他の登場人物とは異質な存在として、彼女の魅力を十分に引き出して描かれていた。そして、レストランのシェフには、『ハリーポッター』のヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズが、ヴォルデモートさながらの、狂気に満ちた役柄を演じており、ある意味ハマリ役とも言える。
シェフの企みや意図が、なかなか見えない中、ジワジワと洗脳されていく客達のように、ハラハラ、ドキドキというよりは、心の内が浸食されていくような、恐怖を感じさせる作品である。
メニュー検定があったとしたら、中華料理編が一番簡単かな?
地元のイタリアン。
アルコールを除けば、前菜込みでひとり3千円程度。
月末週の土曜日あたりに、今月も無事に過ごせて良かったね、仕事も家事も1ヶ月お疲れ様でした、という感じで、家族で行くのが、我が家の一番贅沢な外食です。
よくある街のレストランですが、季節ごとのメニューなどもあり、優しいシェフが一応料理の説明をしてくれます。
でもですね、イタリア語をカタカナ表記して日本語の発音で言ってくれるのですが、ズッキーニの◯◯風◯◯ソース添えとかフィットチーネの◯◯◯とか言われても、実はよく聞き取れていないし、ましてや覚える気もなく、早く食べたいなと思って聞き流してます。だから、11回も来てるのにメニューのひとつも言えないのか⁉️と言われても、私だって無理です、答えられません‼️と叫んでました。
一流レストランでは、事前に料理のメニュー検定2級以上を持ってないと予約できません‼️
みたいなことになったらどうしよう。
食べることは、生きること
不穏で奇妙な世界観、登場人物に「何故?何故?」と考察しながら、惹き込まれ、目が離せない感覚はあり。ただ、見終わっても、高揚感は薄い。一切無い方もいるのでは?
伏線回収~!最高!!の様な超絶スッキリムービーではないので、誰かにオススメしたくなる気持ちにはならない。
深夜微睡みながら、「…なんかすごい映画かもォ~…」とついつい結局観てしまい、「うわ、もう3時やん…」と少々がっかりした気持ちで寝るのが似合う。
宣伝等は見ず、別映画鑑賞前の予告のみ、また前情報は当該映画のチラシのみ拝見の元、鑑賞。チラシにあった登場人物の簡単な紹介を読んでいた為、話の展開は理解しやすかったが、勘のいい方は、そのチラシで充分かもしれない。
他のレビュアーの方々が仰るように、じんわり各々で考察、理解、納得しないといけません。
「まるでお料理のように、目で楽しみ、耳をすまし、嗅ぎ、器、盛り付け、関わった人々の意図、願い、、全ての背景を想像しつつ堪能致しましょう…。」
そう考える事ができる人には評価が上がるのではないでしょうか。
逆を言えば、話題の映画を観たという腹を満たすだけ、SNSへ掲載したいだけ、通を装いたいだけ。
「映画を味わう」気はなく、ただ流し込もうとする方々には全く理解ができないまま、ラストシーンを迎えることとなる。「何故か?」と言う疑問すら最早口にする事も諦め、抗うことなくこのレストランの客と同じ末路を辿るであろう。
いわゆる伏線回収シーンはそこかしこにあるのだが、ラーメンやカレーのように決してわかりやすい訳ではない為、これもまた、そのシーンを咀嚼し、堪能しなければならない。
その為、観る者によっては何一つ意味がわからないクソ映画と変化するスパイスも調合されている。
つくり、与える側。その元々の志は皆、「喜んで欲しい」それだけだ。
それがいつしか地位や権力、名声、金、不信…そういったしがらみにのみ込まれ、当初の純粋な志は掻き消される。混濁にあの頃の自分を見失う。
20万円のコース料理に手を付けず、たかが1000円のチーズバーガーと波形カットのポテトをおいしそうにほおばる客。
「うまいもん食って腹を満たしたい」、「頑張って作るから喜んで欲しい」、双方一方的であったはずの思いが、満たし合い、笑みがこぼれ、肉汁と共に愛が溢れる。
スローヴィクが純粋だったあの頃を思い出す、この映画唯一の胸熱シーンだ。
狂気と冷静の狭間を怪演するレイフ・ファインズは美しく、見事だ。
映画制作者達は、まるでこちら側を試すように、自信を持ちつつも賭けの様な気持ちで挑んでくる。それはまさにこの映画の料理人スローヴィクと同じ。
最後のシーンに登場する俳優がこちらをじっと見つめ、「あなたはどっち側?」と問いかけてきた気がした。
制作者自ら自分達への戒めとなるよう、はたまた風刺を込め、料理になぞらえた断罪ムービー、芸術版「セブン」を創りあげたといったところであろうか。
食べることは、生きること。
生きているのは、生かされているということ。
謙虚さを見失わず、生きていきたいですね!笑
さて、、
呑んだくれのお母さんや本日のメニューである客が巻き込まれた理由はわかったけれど、レストランスタッフの従順さの背景はわからなかった。尊敬だけであの人数がまとまるか?宗教?催眠?恐怖?
そこがもう少し伝わると面白かったかな!
ごちそうさまでした!!
命を奪い、命を頂く。
最近「あれ、この子また出てる」と思う
アニャ・テイラー=ジョイ
個性的でエキゾチックな顔立ちなので、インパクトがあるんですよね。
デスゲーム系かな〜と思いながら鑑賞したけど
結構受け身でしたね笑。
出てくる“意識高い系”のレストランのコンセプトなどは面白かった。
目の前に迫る死を感じながら
それでも生きる(食べる)事を強いられるバランスが絶妙。
海外にも食べログみたいのあるのかな?
(ミシュランがあるくらいだから、あるか)
今はネットで勝手にみんなレビューするしね
(この映画レビューもそうですネ😅)
それに対するアンチテーゼ的な、風刺が込められてるようにも感じた。
コロナにも少し触れてましたね
やはり飲食店は世界的に大変だったよね……
(エンタメもだけど)
あのグルメ男はずっといけ好かなかったな〜笑
ウンチクガンガン言う割に、料理下手かい!笑
他にも登場人物多いものの、何となくそれぞれ分かりました。
ちなみに、見た映画館ではコラボメニューがあり
チーズバーガーとベルガモットティーを販売してたんだけど
めちゃくちゃ悩んでパスしてしまいました……笑
お口に合いませんでした (/_;)
けっこうなムナクソ映画でした。
というのも、こういう押し付けがましい店主に昔ブチ切れた経験があるからでございます。
渋谷の呑んべい横丁の焼け跡闇市派の有名な焼鳥の老舗でした。
コースの焼鳥を大先輩が奢ってくれたんですが、込み入った話があって、順に出される焼鳥をすぐ食べなかったことに対して、自己中のうるさい店主が「俺の焼鳥は不味いのか?」的なニュアンスで食ってかかって来たのです。
今もその店あるかって?
そんなの知らん。店名も覚えてないし。
焼き鳥の串で太腿を刺してやればよかった。
さて、ラストナイト・イン・ソーホーでブレイクしたアニヤ・テイラー=ジョイちゃん。
ちょうど今、ディオールの広告塔になっています。
目が大きくて、鳥のヒナみたい。
反発心旺盛なおねーちゃん役良かったです。
釣りバカ日誌の課長の谷啓が喪服のズボンのお尻が破れて、女子社員の久実子の山瀬まみに縫って貰おうと接客室に招き入れ、ズボを脱ぐと山瀬まみがセクハラ行為だと早合点して絶叫。部下たちに弁解する谷啓が放った一言を思い浮かべていました。
誰がこんな鶏ガラみたいな女
山瀬まみは顔をくしゃくしゃにして、「こんな会社辞めてやる~」
すると、「お尻だって洗ってほしい」のTOTOのウオッシュレットのCMでお馴染みの戸川純が「あんただけ辞めさせやしない」と、ハサミのさきをちらつかせて、課長を威嚇。ハマちゃんが間に入ってなだめます。
さて、
離れ小島のレストランや磯の生物の瑞々しい映像にはワクワクしましたが・・・・
ホタテの貝柱まんまオンザロック。
パンのない添えソース。
ぜんぜん、そそられません。
トルティーヤとタコスの違いがわからないオイラ
画像の熱転写ですか?
個人情報ダダモレ。
これはちょっと面白かった。
さすがキングスマン。
それから、副シェフの自殺。
これはシャレになりませんね。
薬指を詰められる老紳士。金のリングが床にコロコロ。動物の彫刻はなかった。
お客様に危害を加えるなんてね。
自分の太腿にハサミを刺した後の鶏肉のソテー。
これは普通じゃん。
いちいち、パ~ンと叩かれる手がうるさいよ。
高慢ちきで、や~な感じ
アシスタントたちも、イエッサーって、でかい声。ツバとんでるよ!
押し付けがましく、忖度を強要されるのは我慢なりません。
最後はダブルチーズバーガーのお持ち帰りに初心を思い出してか、一人だけ人質解放。連れてきた男はすぐ殺したのにね。
わけがわかりませんでした。
バーガーの肉は男の肉だとよかったです。
レイフ・ファインズ。
もういい歳で、分別ざかりもとうに過ぎたのにね~ トホホ
金返せとまでは言いませんが・・・・
料理もコテコテ飾った高級なものより、素材を生かしたものが好き。
サスペンス・スリラーは苦手。
ホラーはB級に限る!派です。
ゾクゾクした
アート心を擽られる究極の料理の数々に酔いしれる
今年度公開された似たような題材の映画に『ボイリング・ポイント』という作品がありますが、あれより確実に出てくる料理は芸術的だし、美味そうだし、スタッフ全員生粋の料理人だしでこちらは大変満足出来ました。
いや、別にボイリング〜をディスってるわけではなく。…や、ディスってるか。すみません、やっぱディスってます。だって見た目大切。不味そうな見た目は素材に対する冒涜ですし万死に値する。
でも仕方がない。あまりにこの作品は完璧でした。
どちらかと言えば、内容を楽しむことはもちろんのこと、美術館や博物館で類い稀な逸品を鑑賞している時のような感覚になりました。
それは料理だけではなく、素材を採りに行く時の描写から既に素晴らしかった。
…まあ、中盤から一気に不穏な空気になるんすけどね。
なので、絵画や彫刻を鑑賞して、ついでにその作者の美的感覚という名の狂気に触れたいという方については、この作品はとっても相性が良いと思います。
その辺もあっての星5です。
なお、チーズバーガーが受け付けない人間ですが、この映画に出てくるチーズバーガーはまじ美味そうに見えました。あれなら食える。いける。
そのレストランは、間違いなく存在する
嘗てスペインに在った『エル・ブジ』は
席数五十ほど、営業は4~10月の半年のみの三ツ星レストラン
シーズンごとにメニューが変わるため、同じ料理は二度と出されず、
客は最初に厨房に案内され、見学をしてから食事をし
食後に厨房で別れの挨拶をするとのしきたり。
その特異な有様は
〔エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン(2011年)〕との
ドキュメンタリー映画にもなり、自分は興味深くそれを見ている。
営業してない期間
総料理長の『フェラン・アドリア』は料理の研究に勤しみ、
しかし「自分自身の料理を見失った」として2011年には閉店をしている。
この映画を観ながら、彼の店のことを否応なく想起する
(勿論、自分は行ったことが無いけれど)。
孤島に在る、一日に限られた人数だけを迎え入れるレストランでの出来事を描いた
{ワンシチュエーション スリラー}。
今宵、集うのは、
その店のシェフを世に出したと自負する料理評論家、
落ち目の俳優、店のオーナーの部下、同店に何度も訪れている資産家、
そしてシェフの熱狂的信奉者などの十一人。
もっとも、彼及び彼女等の会話からは、
料理そのものよりも、
訪問することすら困難な場所に来られたこと満たされる虚栄心や
スノッブな心根が透けて見えるのだが。
いつも通りの流れで始まったコースは、しかし
中途から怪しげな空気が漂い出し、
突然の転調を迎え。
それでも会食者は、何故か憑かれたように
食事をすることを止めない、
一人の女性客『マーゴ(アニヤ・テイラー=ジョイ)』を除いては。
彼女は本来、この場に居てはいけない人間であり
加えて総シェフの『ジュリアン(レイフ・ファインズ)』が
この日の為に描いたメニューには不要な存在だったのだ。
本作は作る側と食べる側の関係性が
思わぬ方に向いた時の悲劇をかなりカリカチュアライズして描く。
食べる側は「変なモノは出さないだろう」との、
作る側は「きちんと味わって食べてくれるだろう」との、
暗黙の了解の上に成り立っていることが
破綻をした時に起きることを。
が、我々が訪れるレベルの店でも
随分と居丈高な店の側の人間は存在するし、
他方で「金を出しているんだから」とやりたい放題の客もおり。
よく言われる「お客様は神様」を完全にはき違えている人々が。
そして、店の総料理長が燃え尽きに近い状態になった時に
それを信奉する従業員も含め、どのような事態が起こるのかの。
とは言え、本編中に供される料理の数々は、
どれも実に美味しそう。
聞けば、きちんと監修を付けてメニューを仕立てているようで、
映画の企画として、期間限定で供してはくれないものかしら。
口うるさい料理屋には近づくな
結局は"アレ"が一番うまい
究極の料理を食べに島まで訪れた12名。
厨房が見える席についた客達の元に聞いたこともないようなオシャンティーなコース料理が。
でも徐々に皮肉混じりになっていき、最後には料理人も客もみんな死んで完成するという狂気じみたものに。
アニャ美しいし、隔離空間サスペンスホラーの世界観が好きなので、なかなか楽しめました😂
とりあえずチーズバーガー買って帰えろうw
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