カラオケ行こ!のレビュー・感想・評価
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無駄のない構成
〈あらすじ〉
ヤクザの成田狂児は所属している組のカラオケ大会で最下位になると組長から下手な刺青を入れられるのを阻止すべく、合唱コンクールに参加していた合唱部部長、岡聡実に歌の特訓を依頼した。渋々引き受けた聡実は狂児のクセのある歌い方に悪戦苦闘していたが、聡実も思春期の「ある悩み」に苦悩する日々を過ごしていた。果たして狂児と聡実の行方はいかに・・・。
初見のイメージはBL寄りの内容化と思いましたが、「カラオケ」と「歌」を通じて、互いの垣根を超えた友情コメディ映画。内容もわかりやすく、綺麗にまとまっていて、爽やかな結末で大満足。おちゃらけたヤクザが多いのかと思ったら、聡実がビデオデッキを探しているときに出会ったヤクザと絡むシーンは手加減抜きで怖いシーンでした。
それ以上に強烈だったのが聡実のお母さんが晩御飯に食べていた焼シャケの皮をお父さんに渡したとき、渡す場所が茶碗に盛られたご飯の上に乗っけるシーンが印象的でした。
「紅」と「紅鮭」をかけているにしても、大スクリーンでご飯とシャケの皮だけが数十秒映されていて、失礼ですが「変態な監督だなぁ~」と思いました。
原作読まなくても楽しめる、ハートフル全開の映画でした。
聡実くんちと学校とカラオケ天国、そしてミナミ銀座
以前、山下監督のオーバーフェンスを観て感銘し、この映画も何かを感じさせてくれるだろうと思い、鑑賞。
ロケーションはほぼこの4か所、初めは学校と家だった生活に、何故かヤクザから誘われてカラオケ天国へ
聡実くんは、大人はどこか汚いもので、自分も声と共に、その大人に否応なしに向かっているというモヤモヤを抱えた中学生の男の子。
お母さんが焼きシャケの皮をお父さんのご飯に載せることさえ、どこかいやらしく感じていたんだと思う。
そんな大人の、しかも悪の権化たるヤクザの狂児との触れ合いの中で、少しだけきちんと大人になった聡実くんが、大人の世界であるミナミ銀座に向かう。
卒業式の聡実くんの最後の表情がとても良かった。
意外と青春物語
とにかく最初から最後まで笑ったよ。
この設定でこんなに面白いのすごいねぇ。
「紅」の前奏があんなに長いとは知らなかった。
そしてまたあの状態での間奏の長さが、聡実の身からすると永遠に感じる、、かと思いきや彼は案外図太くて笑える笑。気弱な真面目ガネ君かと思いきや肝が据わってるのが面白かった。
無表情に見えて絶賛思春期満喫中の物凄く情熱家な和田君もよかった。いちいち甘酸っぱくて味わい深かったわ。和田君、好き。
白と黒。
清と濁。
天使と悪魔。
もうあらゆる真逆の対比が脳裏に浮かぶほどかけ離れた聡実と狂児だけど、ああいうのをウマが合うっていうのかな。
お互いに良さを見抜きあってたというか、回を重ねるごとに心の距離がありそうで意外と近くなってきて面白かった。
しかし綾野剛氏、振り幅大きい役上手!
ヤクザに豹変する一瞬がたまらなく良かったわ。
『最後まで行く』の狂気の矢崎がめっちゃ好きだったんだけど、矢崎同様に狂児もニコニコからのスイッチの切替が凄かった。
ちょいちょい挟まれるヤクザネタも絶対笑える方向に収まるのも楽しかった。
うっかり話の流れにまんまとハマって何度か目を潤ませてしまってからのまた爆笑の繰り返し。
新年にスカッと笑えて楽しい映画でおすすめです。
続編も漫画はあるらしいので、そちらもぜひ映画化を楽しみにしています。
本当面白かったー!
笑った笑った!!良い作品!!!
狂児と聡実くんの青春
『今この時しかない』刹那にその映像に心が震えた✨笑ったし✨泣いた😊
岡聡実くんの青春、その日常に関わる家族、合唱部、映画部、狂児、優しくてあたたかい世界は..愛やで(ももちゃん先生風に言いたい)✨
クールでキュートな狂児をありがとうやし、悩める中学生そのものだった聡実くん素晴らしかった!
あと、ももちゃん先生の性格の雑いのをあんなにかわいく表現できる芳根京子さんサイコーやった✨
祭林組のみなさんも全員可笑しくて愛おしくて大満足です!
原作を活かす改変
まんまと泣けました
【人生初の原作漫画既読】ほぼ原作に忠実と思わせといて・・・盛り上げ方が純粋に美しい 一瞬涙腺崩壊しかかった❗️
映画館の映画は個人的に 心の琴線に触れる カタルシスが【個人的に】全てやねん❗️
今や絶滅には近いヤクザと中学生 会っては【遭っては】いけない禁断の組み合わせ
が逆にピュアな 人を思う心❤️を表現してて お笑い➕涙腺攻める 好作品であった。
星が➖0・5なのは 俺史上初 原作漫画既読で なおかつ有料パンフも既読だったから
脚本家さんは脚本家さんなりに 原作のテイスト変えずに より人間らしく
ほんの少しだけ、原作と変えている ほんの少し
だがそれでも、面白いというか心を打った
さすが👍の綾野剛、北村一輝 だったが
一方の主役と言える 中学生合唱部長 オーディションで選ばれた 齋藤潤 が
主として 顔及び所作で 説明も独り言も無い スクリーンで大活躍❗️
実は 幻のようなヤクザを通じた 中学生の成長譚
恐怖のカラオケ🎤大会の前に怖気付く ヤクザ若頭補佐が中学生に歌のレッスンを懇願
主としてカラオケ🎤屋さん 中学校合唱部で お笑いベースで話は進む
「なんだ、原作漫画と同じか・・」と思ったが
意外の感動❗️
正直 コミック原作は駅の本屋でたまたま1巻完結だから5日前に購入しただけ
正直事後的に見るべきであった。 初版15刷って 60万部らしいが 多いのか❓
太宰治・人間失格 漱石・こころ が200刷が視野に入ってるから お爺さんは分からんがな
原作コミックは 中庸な 観察系とのこと 確かに 昭和人でも付いてける真っ当さ
そして 本作は それぞれの人物に 人間的な温かみが加わっている
綾野剛vs 中学生の齋藤潤 の掛け合いが最高です。
最初は ヤクザへの警戒恐れから入って 戸惑い、突き放し
でも 段々とヤクザの 心根もわかり・・という 王道の成長ストーリー
X JAPANの紅 がコレほど心に染みるとは・・という カラオケヘタクソ、合唱部声変わり 作品 テンポも良い。
有料パンフは ホームページとの被ってません。
よく読み込んだら キャスト・スタッフの経歴も微妙に違うし、監督インタビューはホームページのみ
有料パンフ🈶は 書き振り違うし 対談とか 真のオリジナルです❗️
【豆知識 有料パンフ購入して❗️】産休だか育休の代替教員役の 精神論お花畑 の芳根京子さんは映画独自キャラだけど
ピアノは実演❗️とのこと。
また同じくオリジナルの 映画を見る部も 脱力系が加わって良いのだ❗️でも観てる作品がわからない映画ドシロウトの私だった【映画作品 及び 歌われる楽曲は 有料パンフに載ってます。
どうでも良いけど カラオケの歌 半分知らんがな❗️のジジイでした。ただし米津玄師は知ってるよ デカいノドボトケ喉仏が俺の趣味❗️でもそっちの系統ではないスケベジジイです。】でも米津さんの喉仏押したいなぁ
朗読とか良かった 最後の リトルグリーモンスターさんも良かった。
1秒先の彼 の山下監督と 脚本家 野木さんは冴えてるね。
原作者の方の【ファミレス行こ❗️】も買ってしまうかもです。
ただ 本作だけは 事前に 原作漫画 ではなく 事後的に原作コミック が正確✅と個人的に思った。
誰でもわかる 気持ちのわかる好作品❗️
軽いけどしっかり心に残る。鑑賞後ちょっと気分が上がる。
《紅》、いい歌だ
原作・和山やまは少し読んでたから、面白くないわけがないと思ったんだよ。
最初から「これは面白いぞ」と思って観てるから、ハードル低くなってると思うけど、面白いね。
和山やまの淡々とした笑いを映像化するの難しいと思うんだけど、「ここは原作ではこんな感じなんだろうな」と思わせつつ凄くうまいの。
主人公・聡実くんの気持ちの動きの描き方もうまいね。
狂児とのやり取りが、お互いの返しが全く読めなくて、面白いんだよね。
LINEで『ごめんな』が来るところからの流れは、「こんなにうまくLINEを使った作品があっただろうか」と面白いね。
でも、いくら良い人たちに見えてもヤクザだからね。どっかで悲惨な話は入れてくるはずなんだよ。そしたら、きたね。合唱祭の日。「やっぱり、こうなっちゃうのかあ」っていう。
そして当然の流れで聡実くん絶唱になるけど、泣いた。ベタ展開なのに……と思ってたら、さすがの和山やまテイストだった。
エンディングに入って「女性ボーカルの《X》もいいな」と思ってたら「なんと! 合唱バージョン!」で良かったな。
エンドロール観てて気になるうまい脚本は誰?と思ったら野木亜紀子。さすがすぎる。
それでラストに監督が山下敦弘。
原作、脚本、監督と揃うと、面白い作品ができるね。
それで家に戻って原作読んでみたら、驚愕。
野木亜紀子がめちゃくちゃシーン足してんじゃん。ストーリーの基本線を保ったままエピソード足してるし。そしてそれが面白い。すごいよ。こんな脚色は原作者と同じくらいの創作レベルがないとできない。
ということで、色んな人たちの技の冴えを観ることもできるし、良い映画だと思うよ。
自然な笑いが場内に湧き起こる
こういうコメディ好きだわ。笑ってくださいじゃなくて、自然に笑いが漏れてしまう感じ。
中学校の合唱部の部長が、ヤクザの若頭と交わるはずがないんだけど、プロットが上手い。組長主催のカラオケ大会で歌下手王に輝いた組員は、絵心ない組長に手彫りされてしまう。そりゃ、真剣になるよね。
キティ兄さんの手がアップになるシーンがあるんだけど、出すタイミングもいいし、キティ兄さんを演じる役者のチョイスも抜群。
合唱部の部長を演じる斉藤潤。この子、ただもんじゃない。緊張と緩和のタイミングがわかっていて、わざとらしさもなく、全てがパーフェクト。あの曲を熱唱する場面では、声変わり期の苦しさを見せながらも、皆を感動の渦に引き込んでしまう。
度を越した真面目の2年生男性部員と、その部員を上手にあしらう副部長の女の子も上手い。男女間の精神年齢のギャップに笑ってしまう。
僕も若い頃、『紅』が大好きで周りに迷惑をかけていました。ニワトリの断末魔か?、とツッコミがくるような汚い裏声で熱唱。
そんな苦い記憶も笑いに昇華してくれる作品でございます。
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