劇場公開日 2024年1月12日

「#紅だああああああああああああ 原作好きこそ観てほしい」カラオケ行こ! 木根間さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0#紅だああああああああああああ 原作好きこそ観てほしい

2024年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

オリジナル要素を足して伏線にしたり
漫画の1コマを全体のキーにしたり。
(予告にもあるからネタバレじゃないですよね)
さすが野木亜紀子脚本。痺れる。
漫画の再現度の高さ+オリジナル要素も両方良くて
逆にオリジナル要素を加えていることによって人物の解像度が上がるというか…実写化としては大成功では?
良くまとめたな、というだけではなくて
オリジナル要素も良質なのは、本当にレアだと思います。
漫画だとどこか浮世離れした大人びた少年との会話がシュールで、それも原作の味なんですよ。それが好きな人は、実写化に抵抗あると思います。実写でそれをやると、リアリティが無くなってしまうから。
でも、だからこそ、オリジナル要素が肝。
これがあったから、「少し大人びた等身大の中学生とヤクザの話」になる。計算され尽くした脚本と演出に感嘆。
配役も最高でした。裏社会綾野剛はやはり良い。
4年後にファミレス行こ。の実写化をお願いします。
成長した齋藤潤君と綾野剛でまた観たい。
久しぶりに良質な実写邦画だと思いました。

もう一度言うけど、原作は素晴らしいんです。映画の方が好き、みたいな比較ではなくて。あの漫画の人物が実際にいたらこんな感じなんだろうな、と思えるんです。
あーとにかく、観てほしいです。

木根間