「無駄のない構成」カラオケ行こ! keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄のない構成
〈あらすじ〉
ヤクザの成田狂児は所属している組のカラオケ大会で最下位になると組長から下手な刺青を入れられるのを阻止すべく、合唱コンクールに参加していた合唱部部長、岡聡実に歌の特訓を依頼した。渋々引き受けた聡実は狂児のクセのある歌い方に悪戦苦闘していたが、聡実も思春期の「ある悩み」に苦悩する日々を過ごしていた。果たして狂児と聡実の行方はいかに・・・。
初見のイメージはBL寄りの内容化と思いましたが、「カラオケ」と「歌」を通じて、互いの垣根を超えた友情コメディ映画。内容もわかりやすく、綺麗にまとまっていて、爽やかな結末で大満足。おちゃらけたヤクザが多いのかと思ったら、聡実がビデオデッキを探しているときに出会ったヤクザと絡むシーンは手加減抜きで怖いシーンでした。
それ以上に強烈だったのが聡実のお母さんが晩御飯に食べていた焼シャケの皮をお父さんに渡したとき、渡す場所が茶碗に盛られたご飯の上に乗っけるシーンが印象的でした。
「紅」と「紅鮭」をかけているにしても、大スクリーンでご飯とシャケの皮だけが数十秒映されていて、失礼ですが「変態な監督だなぁ~」と思いました。
原作読まなくても楽しめる、ハートフル全開の映画でした。
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