遠いところのレビュー・感想・評価
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公的機関がなすことは❓
本作を観たら、
法律って何やろ?
公的機関が何もしない方が良いのに、と思う。
(アオイの立場に立つと)
17歳未成年のアオイが2歳の健吾をかかえ
違法ながらキャバクラで働き生活している。
マサルだかあのヒモとは同居しない方が良いが。
本当にクズだ、働かずアオイの金を盗み暴力まで❗️
医者が診断書書くと言ってくれているのに。
なぜ訴えて別れないのか?
誰も相手にしてくれないからか?
警察の摘発でキャバクラでは働けなくなった。
昼間の食堂の仕事では月8万、生活できない。
マサルが暴行事件を起こし示談金約100万円❗️
なぜ実家に払わせないか疑問だが。
アオイが払わねばと思ったか押し付けられたか。
結局デリヘルをする。
未成年で親に捨てられ自分を頼りに生きており
子供までいる。
父親を頼っても水商売でもして生きろ、と突き放す。
昼間の堅実な仕事が好ましいと思いつつも
生活が成り立たず水商売もできずとなると、
風俗ウリしかない。
目に見えてだんだんと身を持ち崩していく。
観ている自分には、警察の摘発が恨めしく感じる。
二、三年で成人になるのに、と。
TV放送の知事の発言も白々しくしか聞こえず。
マサルの母もいるのに児相の職員が健吾をムリヤリ連れて行くのも横暴にしか見えなかった。
アオイが会いに行ってもなぜか会わせない。
暴力虐待する親ならわかるが。
公的機関が悪者にしか映らないのだ。
マニュアル遵守するのみで、
生きがいである健吾を取られたら、
アオイは生きられないのではないか。
海音に問い詰められた時の会話、キモ❗️
だが現実。
海音はあの男に殺された。
復讐してしまうが、
もっと海音に相談できなかったのかと思うが。
健吾を迎えに行った時、ごめんね、
と言ったのは、
こういうことか、とわかる。
そこは共感できない。
健吾がわからせてくれる。
記:
赤ワンピみじかー
なんでトイレしているところばかり
にりー?シーミー?しにだるい?←方言わからない
御願不足
章立てになっている本作の一つの章名である うちなーぐち(沖縄の方言)で、「ウガンブスク(拝み足りない)」ということらしい ネットで調べたので正しいかどうかは不明である
色々と考察についてはネタバレサイトで書き散らされているので参照肢体人はどうぞ
この作品を観賞するにあたって、イントロ部分の紹介文、キャッチフレーズ等々から察するにとてつもなく嫌な予感がした 沖縄、貧困、若年親、DV、風俗、搾取、そして自殺、心中・・・ この"人生ゲーム"のマスのような語彙で、最後は貧乏農場ではなく、この世から一番遠いところへ旅立つ構図は、多分耐えきれない地獄のような観賞かなと恐れ戦いた次第だ なので、観賞スルーしようと思ったのだが、主演の俳優が、アニメ映画『すずめの戸締まり』にて、主人公が最初に出会う民宿の女の子のCVを当てていた情報を知り、興味が湧いての観賞である
然るに、結局、やっぱり思った通りのストーリーテリングであり、やっぱり悲惨で悲しく、惨たらしいシーンのサイクルであった 勿論、主演の女性は本当に頑張っていたし、演技も素晴らしい そしてキチンと役柄のキャラクター性を充分把握しての、濡れ場や際どいシーン、そして被虐も加虐も大胆にチャレンジしていたその冒険心、俳優業の性根の座り方も手放しで評価したい
只、この現代の"残酷物語"の結末をいつものように"自死"に貶めていくサイクルを映像化することに意味があるのか?アップデートが出来ないのか?と願う程の辛さを感じずにはいられない ラストは100%親子共々海に沈む迄は描いていないので、もしかしたらあの無邪気な子供の笑いでノイローゼが解ける可能性もあるが、まぁ、どうみても逃げ場所がないリアルに対しての選択はそこしか考えられないだろう どうしようもない男と別れても、児相に子供を預けて経済的に立ち直ってから迎えに行こうと思っても、多分、彼女の将来は自分の母親と同じ道を歩む事が、容易に想像出来る
彼女や夫に"学"があろうがなかろうが同じだ 周りは揃いも揃って受動でしか行動しない 自分の可能性など一切信用しない 自分が何をしたいのかも分らない
そう、この作品を観たくなかった一番の理由は、自分を描いている作品だからだ そして、アップデートして欲しい一番の理由は、そこから抜け出す基軸を観たいからだ・・・
それは、"メンター"の存在を登場させることかもしれないし、宗教でもいいと思う "レジリエンス"という言葉をどう具現化できるのか、多分、そのステージに映画はその責務を担わなければならないと思うのだ
いつまでも、リアルの負のループを、寓話的に演出して「さぁ、この現状を皆さんで考えて下さいね」と提示されても、こんな作品観るまでもなく、出来る人は動いている これを観たところで諦めている人は主人公と同じ行動をするだけだ
親友は元々希死念慮を抱いていたから、物語最初の方で主人公に話しかける「何処か行きたい、遠いところへ・・・」 でも、親友に躰を売るような仕事の片棒を意図せずとも担いでしまったことに良心の呵責に苛み、自らの死で購う その贖罪の重さは決して主人公が望んだ事ではなく、却ってその死は伝播されてしまう まだまだ大人の狡賢さを体得できぬ少女達は、存在そのものを大人に掠め取られ、お互い共食いをし、そして生きる事の意味自体を忘却する
「生きる」って一体なんだろう? せめて中学校にいる間に、子供達にその答えを真剣に導いてあげて欲しい、誰が?それは、教師でなくても良いし、親で無くても良い それは誰なのかを明示すること、それが新しいバージョンの映画であり、待ったなしでそのシフトを促したい
名匠ケン・ローチの次を待っているのだ・・・
物凄くよかった。
2つの「大丈夫?」が心に残った。
1つめは行政の人がガラス越しに言う「大丈夫?」。仕事で、とかでなく、心のこもった「大丈夫?」に聞こえた。
もう1つが、道に倒れているお母さんにかけた「大丈夫?」。自分も限界を過ぎた状態なのに、他の人を思いやれる「大丈夫?」に心が動いた。
先日見た「福田村事件」と比べて、監督の力量の差を感じた。この監督さんが撮った「福田村事件」を見てみたかった。この監督さんの次の作品が楽しみだ。
【今作は鑑賞していて心理的にキツイ作品で突っ込み処も多い。が、主人公のアオイを演じた花瀬琴音さんのど根性演技に敬服した作品。今作は行政の社会的弱者保護政策に対し、強烈な怒りを叩きつけた作品でもある。】
ー 今作の序盤でアオイ(花瀬琴音)が働くキャバクラにで呑みに来たヤマトンチューの若者二人が”沖縄って最高ジャン。移住しようかな。”等と言っているシーンがある。
一般的には沖縄と言えばリゾート地で、人々は優しく、食べ物は美味しいという所だろうが、実際には違う事は、知っている人は知っている。
非正規雇用の割合は約4割、完全失業率は全国ダントツである。県民所得も低い。
今作はそんな沖縄の負を描いている。
勿論、包含すると日本の抱える諸問題に言及している事は明らかである。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・レビュータイトルに上げたように、主人公のアオイを演じた映画初主演の花瀬琴音さんのど根性が凄い。正に体当たりの演技である。目力も凄いし、眼の演技も凄い。
ー 昨日、本日鑑賞した劇場で舞台挨拶をされたそうである。ガーン!。だって「高野豆腐店の春」を先に観たかったんだもん・・。-
・物語展開も観ていてキツイ。働かない(働いても、ダメダメ)男、マサヤ(佐久間祥朗)にアオイはキャバクラで稼いだ金を取られたり、激しく殴られたり・・。
ー 内心、物凄く憤慨しながら観賞。女性を殴る男など許し難い。しかもあんな状態まで。だが何で、アオイはあんな男と一緒に居るんだろう。幼いケンゴの為だろうか。もしかしたら、マサヤも幼い時の境遇はアオイと同様だったのだろうか。-
・キャバクラに警察の捜査が入って、未成年のアオイは働けなくなり、家賃も払えずマサヤの実家に転がり込むシーンも、あの父親にしてあの息子ありである。
ー 矢張り、マサヤとアオイは共依存だったのかな・・。-
・居なくなったマサヤが酒場で喧嘩して、示談金一人30万円×3人を弁護士から提示され、更に窮地に追い込まれるアオイ。
ー で、到頭身体を売る事を決意。全て、児童相談所に一時隔離された息子ケンゴの為であろう。もしかしたら、マサヤのためか?そんな筈はなかろう。-
・更にアオイが唯一頼りにしていたミオが、飛び降り自殺してしまう。
ー ミオの葬儀のシーンと、その後、アオイが愚かしき海音の”知り合い”の男を殴り倒すシーンの花瀬琴音さんの演技は凄かった。
が、ミオが自殺した理由が良く分からない・・。ー
<ラストは、哀しい。保育園からケンゴを連れだしたアオイは、夜明けの海に漸く一緒になれたケンゴを強く抱きしめ、入って行くのである。
”逝っちゃ駄目だ!”と言う想いが込み上げる中、何処にも行き場が無くなったアオイは”ニライカナイ”にケンゴと行ったのだろうか。
今作は、行政には早急にセイフティネットワークの綻びを修繕し、社会的弱者保護にもっと力を入れて欲しいとも思った作品である。>
<2023年8月20日 刈谷日劇にて鑑賞>
自立・共生・多様性
方言混じりだからという以前に、ボソボソと、実に現実的に喋るから、台詞の7割が聞き取れない。
それでも、何故か7割がた内容にアタリがつく。
画作りから想像させることも踏まえてこのバランスなら、凄まじい。
さて内容はというと、正直あまり同情できない。
ダメ男と、後先考えずに子をなし、生み、「金がない」と言いながら将来を狭めてまでタトゥーを入れ、酒は飲む。
生まれに不幸があったにせよ、それ以上の不幸を次の子に背負わせようとしている。
知識も余裕もなく視野が狭いのは分かるし、安穏とした立場からは理解できないと言われれば返す言葉もない。
しかし、アオイたちに責任がないとは言いたくない。
ドレスに裸足の女の子に警察が撒かれるのは、定番ながら意味が分からない。
(しかもその後すぐ捕まるなら逃げ切る必要すらない)
そのようなフィクション臭さがいくつか目についたのは、こういった作品では致命的。
役者陣の演技は素晴らしいものがあっただけに、惜しい。
“現実”を描きたいならドキュメンタリーでよくて、映画にされるとある程度“つくりもの”として見てしまう。
“リアリティ”はあくまでリアリティで、現実ではない。
「映画としてやる意義」、という面で見ると少々疑問符が付く。
穀潰しや、他人に迷惑しかかけない人間を救うのは、厳しいようだが正しくない。
ある程度自立してはじめて他者と共生できるし、多様性なんてその先の話だ。
遠いところへ行く前に、目の前の誰かの役に立つことから始めなくてはならないと思う。
役者陣が素晴らしい!若年層の貧困というテーマ性、色んな人に観てほしい!
シンプルに言えば、シングルマザーの貧困を描いた作品ですが、
想像を超えるリアルさ、是枝作品を観ているようで、圧巻でした。
とても17歳の女の子の話とは思えない、
本当にこれは現実ではないと思いたい。
著名な役者陣がいない中で、
これだけ伝わるのが、凄いとしか言いようがないです。
若い女の子がどうやって貧困に陥るのか、
美しい色彩とカメラワークで余すことなく描かれていました。
直接的に訴えてこないあたりがまた素晴らしい。
頼るところは全て頼った、
それでも皆自分のことでいっぱいいっぱいで、
救われないひとたちがいる。
自分でも何とかしようとやってみるが
その努力は周りからは見えず、理解されず
「お前なんて」「そんなことやめろ」と無慈悲に言われる。
やはり手を差し伸べる人もいるけれど、
「お前に何がわかる」と跳ね除けてしまい
負のループが続く。
主人公の女の子だけの話ではなく、
周りの登場人物にも同じことが起きている
と想像させられました。
男女ともに響くものがあるであろう作品です。
若年層の貧困というテーマ性があるので、
どうしても暗くはなりますが、色んな人に観てほしいです。
(明るいエンタメ作品で笑いたい方は後日に!)
時間の無駄でした。
なんで評価が高い人がいるのかが信じられない。
まあ、あくまで個人の感想ですのでご容赦を。
これ、沖縄が舞台である必要ありますか?
その日のことしか考えてない自堕落な生活を送る男と女が
自分の責任も自覚せず、自覚がないんだから当然責任も持たず義務も果たさず、
どんどん落ちていくだけのなんの教訓もない映画です。
大した社会経験もないくせに経験豊富な大人の言うことに耳を傾けようともせず
そのくせ自分のしたいことだけは貫こうとする。
自分勝手極まりない行動がこれでもか、と描かれる。
わたしは一切共感できませんでした。
なんかヘンなところもあったし。
自分の連れ合いには抵抗もせず好きなように殴られ続けるくせに
ある場面では逆に自分からいきなり男に殴りかかる。
しかもそばにいるもう一人の男はそれを止めようともしない。
あるいは児相に預けられている自分の子供を取り返すために
フェンスを超えて忍び込み、連れ出す。
なのに児相の職員は自分の足で追いかけるだけで警察に通報もしない。
全く大ごとにはならずなぜかいきなり海岸へ行く。
もし物語の舞台が沖縄である必要があり、沖縄の現実であるなら、
こういう暮らしに陥らざるを得ない背景をきちんと描け。
背景も描かずにこれが沖縄の現実だ、と言うなら
それは沖縄への偏見や差別を助長しかねないと思う。
監督はそんなことを意図してはいないだろうが
そういう受け取りも生まれかねない。
それが描けない、描く気がないなら沖縄である必要はまったくない。
こういう自堕落な生活送っている人間なら日本中どこにでもいるだろう。
男はまじめに仕事をして稼ぎ、女性を大切にしなければいけない
男はまじめに仕事をして稼ぎ、女性を大切にする。
そうしなければいけない。男性として他人事ではないと思った。
▪️疑問点
生活保護に触れていないところ。
▪️課題解決
教育。
沖縄高校だけじゃなくて全国の中学生にこの映画を見て欲しい。
義務教育で稼げる教育をしてほしい。
少子化対策。
現金給付だとバカ親は酒やギャンブルに使うから、衣食住と教育を無償化してほしい。
消費税免除でも良いと思う。
▪️感想
去年観た中国映画の「あなたがここにいてほしい」では
お金はないが愛があるカップルの男性が沼にはまり出稼ぎで遠くに行ってしまう。
というロマンチックな貧困ストーリであったが
この映画ではお金がないカップルの女性が沼にはまり
遠くに行きたいと願う愛もお金もない絶望的な貧困ストーリー。
出演者のキャラクターのハマり具合と演技力、カメラワークが素晴らしく
文句のつけようがない。
今年上半期で一番面白い映画だった。
■主役のアオイ役の花瀬琴音さんが素晴らしい
YouTubeで花瀬琴音さんのインタビュー動画を見たが、改めて演技が素晴らしいと思った。
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