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映画レビュー
撒き餌タイトルにあらすじ詐欺、釣りOPだけど、けっこう面白かった
まず原題が『神兵特攻』、英語タイトルは『One More Shot』。なのに邦題が『エッジ・オブ・トゥモロー』。
映画好きなら、トム・クルーズの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の原題が『The Edge of Tomorrow』だと知っているのを逆手に取ってパクったんだろうか?
少なくとも映画ファンの目にはとまりますわな。
まさに撒き餌商法。いわば撒き餌タイトル。
ってことでアマプラでチラッと見たタイトルにつられて鑑賞しました。
冒頭、アイアンマンのようなパワードスーツを開発したぞ、ってな話から屈強なSPの話に変わります。
このSPさんがパワードスーツを着て戦うんだろうと、ちょっとワクワクしながら最後まで見ちゃいました。
だってアマプラのあらすじに「敵に奪われたパワードスーツを奪還してさらわれた娘を助けるために戦う」みたいなことが書かれてるもんだから。
ところが実際の展開は...。
シーンごとに映像の質が変わったり、ちょっと設定が甘かったりとツッコミどころはありますが、それを逆手に取ったような仕掛けもあり、割と楽しめる作品でした。
撒き餌タイトルに、あらすじ詐欺、釣りプロローグと散々ですが、おかげで最後まで期待しながら見ることができました。
なんとかこの作品を見てもらいたい映画会社と配給会社の策にまんまとハマってしまいました。
虚偽特攻
原題は虚偽特攻(VR FIGHTER)、邦題のエッジ・オブ・トゥモローは桜坂洋の娯楽小説「オール・ユー・ニード・イズ・キル」をアメリカで実写化した2014年のトムクルーズのSF映画の原題と同じ、宣伝マンがパクってつけたのでしょう。
パワードスーツ開発のアバンタイトルから中華版アイアンマンかと思ったが本編はスーツオペレータ候補選出の、ただのガードマンのおじさんのVR格闘劇でした。がっかりしましたが、シリーズ化を目論んでいて、その前日譚として作ったのでしょうかね。
子供をネタにハラハラさせたり、死んだ妻の回想を出しての、お涙頂戴演出も頂けません。
本編の頭で銃撃戦ですが主役に馴染みが無いので唐突さに困惑、後半になってパワードスーツの研究所でテロリストの襲撃、いつスーツを着るのかと期待は膨らむが地味な殴り合いが延々続く、そんな挙句に全てVRでしたとのタネ明かしには思わずズッコケました。
湿っぽい家族愛やカンフー中心というのは中華版B級エンタメの典型スタイルなのでしょうか、私には合いませんでした。