手のレビュー・感想・評価
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人間ってのは、つくづくぎこちない。
人は他人と向き合えば向き合うほど傷つき
現実を直視すればするほど悲しみに襲われる
できれば、そんな思いはしたくない、それは皆同じ
でも、深い痛手を負っても、目を逸らさず前を向いて行くことが必要ですね。
ラストシーン
福永朱梨さんの笑顔から泣顔に変化していくとこと金田明夫さんの会話の場面、最高に良かったです。
ポルノだけどポルノじゃない。主人公の女性か父親と向き合えないけど、...
ポルノだけどポルノじゃない。主人公の女性か父親と向き合えないけど、やはり父は父として好きで、その上手くいかない感情からおじさんにであっていくが、恋愛を通して、引かずにしっかり傷付いて自分と向き合っていく成長の様が非常に良く描かれていて良い作品だった。
日活の企画に優秀な人が居ると思う。
昔のロマンポルノのビジネスモデルはビデオとwebで完全に崩壊したわけだが、かつて優秀な監督の登竜門として機能したこと、sexは人間から切り離せない要素である事などに着目し、45周年で活路を上手いこと見つけたなと感心したのが有名監督にオリジナルでポルノをとらせる前回のロマンポルノリブートシリーズ。
これがなかなか面白かった。
で、今年は50周年。
本数を減らして予算もUPしたのじゃないでしょうか、コンテンツとしての完成度上がってます。
撮影部も頑張ってて絵がかっこいいし、美術もリアルで説得力あります。原作は未読ですが「人のセックスを笑うな」を書いた女性の作家、脚本も女性。男性には絶対書けないオヤジ愛の女性の台詞やモノローグが絶妙だなと思いました。
男性にとっての母親
女性にとっての父親
いかに人格形成に影響大なのか、とか若い女性との向き合い方など学ぶ事多かったです。
前作「ちょっと思いだした、、」はただの思い出映画でつまらなかったがこれは良い。
オヤジはこれ見て勉強しましょう。
松井さんはこの生々しい男性の描写を描くのが凄く上手だ心地よい。 ち...
松井さんはこの生々しい男性の描写を描くのが凄く上手だ心地よい。
ちょっと思い出しただけの池松さんもいつもとちがった男性の色気があった。
金子さんも今まで見た中で本作が一番好き。
松井さんの描く男性はタイプ、なのかもしれない。
めちゃくちゃ色気があるのだな。。
途中まで彼氏だと思い込んでいたというかそう願っていたので
すごく、辛くなりました。笑
あんなに愛おしいかお出来るんだ、それは探究心だったのですか。あっさり彼女と結婚すると言っておいて
別れではなくなんて自分勝手すぎる。。
お互いの認識が最初から恋人じゃなかったのならまた関係性は変わっていたんだろうと思う。
感動するって。
日活ロマンポルノ50周年を記念
「ROMAN PORNO NOW」
ロマンポルノの性質上、数分に一度は濡れ場があるけど、どれも全部必然で美しくて切ないのです。主演の福永朱梨の喘ぎ声は抜群にかわいいし。
男女関係、親子関係、なかなか難しいテーマかと思いきや、世の中みんな抱えてる問題だったりするじゃないですか。スライス・オブ・ライフなんですよね。
ただただエンディングの福永朱梨の涙で全部救われるってゆーか、こちらもいつの間にか涙が頬をつたってるし😢
女性1人でも観れる品のある作品
手を繋ぎたくなりました。
手を繋ごうって手を差し出してほしくなりました。
そんな恋の始まりや、若い頃のあんなことやこんなことを思い出しては懐かしくなったり、金子大地くん演じる森に惹かれちゃったりしちゃいました。
濡れ場も多いですけど、撮り方が丁寧で品があったのでとてもきれいに感じました。
おじさんコレクションなんてやってたのもお父さんに対する愛の代替行為だっただけで、彼女が唯一望んでいたことは、お父さんから自分への愛情確認だったんじゃないかな。さわ子はお父さんが大好きだったから。
お父さんが自分の名前をそれまでお姉ちゃんだったのに、さわちゃんって呼んでくれた時、すべて固まっていた心が溶けていったんですね。このシーンでは涙がポロリでした。
松居監督らしい世界観が生きていて、観終わったあと心があたたかくなる作品でした。
なんとも見たくなるストーリー、映像
普通の 恋愛の中に性愛があることを、ちゃんと描いている松居大悟監督の最新作!観ていて嫌な気持ちになるシーンが1つもない。ロマンポルノ、R18となっていても大丈夫な映画です。
主人公さわ子と、森くんのきもちが高まる描写は今どき若者のバイブルになるかも。カップルでみても見終えたあと色々話が盛り上がりそう。
最後はお父さんとの"親子愛"を見付けるポルノチックな映画というところか。
まあ、ただのセックスシーン多めの映画として見ればそれまでだが、テーマを見いだすとすると、「ファザコン娘の満たされぬ恋愛遍歴」ということになるだろうか。
すべての恋愛が最初から実らないものだとすると、人生を決めたくない女の話とも言えるだろう。
愛されたいが愛されたくない…、複雑な心境だと思うが、愛されたいという気持ちをごまかしながらも、最終的にはやはり愛されないと悲しくて切ない気持ちになる…、そんな永遠に満たされることのない場所に彼女はいるのかもしれない。
父親の代わりを求めても、それは存在せず、やはり父親との関係を見つめ、父親の本当の気持ちを知った時、彼女は満たされ、おとなになれるのかもしれない。
福永朱梨さんの主演作「彼女はひとり」は過去に観た。前回は暗めの作品で、今回も明るい作品とは言えないので、ぜひ次回は天真爛漫な役で見てみたいと思う。
興行的な話題づくりのためにロマンポルノというタイトルは付いているが、今現在の基準ではポルノとは言えず、しかし子供には見せられない、そんな立ち位置の映画と言えるかもしれない。
#153
こんな良い映画を観た夜は、最高の夜と言えるね。
松居大悟監督の最新作「手」は、ありきたりな言葉で申し訳ないが恐らく監督の最高傑作だった。
私は日活ロマンポルノは正直6年前のリブート企画のからしか観てないけれども、この作品はロマンポルノという言葉を本当の意味で体現してるというか、レベルを底上げしているというか…いや、これが松居大悟の日活ロマンポルノなのか…しら。レベル高過ぎてもうついてけないよ…置いてかないでよ…(といきなり無関係者だが旧友目線になってみた、だけ)。
原作あるとはいえ、山崎ナオコーラとはいえ、この監督は昔からやたらと男だけでなく女の人の心情描くの上手すぎん?笑。あとあと一人一人の、その年齢やその人生や価値観に沿った人間臭さを出すのも上手過ぎだよ。特にこの「手」はね。それの真骨頂でもあるかと。但し人間臭さだけを売りにしたからといって面白い映画がそれだけで出来る訳じゃ勿論無く…淡々としたものの描き方をしながらここまで観客の心を震度5弱ぐらい揺れ動かすって事はそれ相応の映画としてのエンターテイメントも作り上げてるのさ。(私の感想は何て抽象的なんだ笑)
つまり人間臭さをエンタメにする天才って事かな?そうだろうな。これはそんなに簡単にできるものでなないでしょう。
主人公のさわ子も、周りのおじさん達も、妹も、父も、職場で知り合った残業仲間で距離の縮まった森くんも…。全ての人が愛おしかったな。勿論主人公目線で観るように映画は出来てるから、さわ子の愛おしさったら無いね。しかし森くんの可愛らしさも、妹の無邪気さも、お父さんの不器用さも、全てがね。こう心にくるんですよ…。面白い映画を観ると心臓がずっとどきどきして自分がどうにかなりそうになる。興奮冷めやらない状態で映画の感想を書いたのは久しぶり。(なんでパンフレット無いの?良い映画に出逢った時は色んな余韻の浸り方がありますが、わたしはパンフレットを読みながら余韻に浸りたい系女子なのに、なァ…。こないだ観たサバカンも大傑作の癖に映画館にはパンフ置かずスシローに置くスタイルだったからとても悔しい思いをした(けど後日ゲット)のに…。最近は傑作ほどパンフを出し惜しみするのかい?とか言って文句が長過ぎる…自分で作ろうかな…笑。)
1人の女の20代くらいまでのこれまでの人生を、哀愁とエロと人間関係と恋と愛と家族などを絶妙に描いた映画。
映画界の事件かってぐらいな映画が生まれたね。映画界というものが映画の親御さんなら、良かったね、おめでとう、と言いたい。
そして私事ですが、本当に良い映画を観た夜は、良い夜だよ。宝物映画がまたひとつ増えました◎ありがとうございました◎
オンライン試写にて。松居監督作品のエモーショナルなあの空気感は日活...
オンライン試写にて。松居監督作品のエモーショナルなあの空気感は日活ロマンポルノの名のもとでも顕在。山崎ナオコーラ原作との相性も抜群で、各々の持ち味が絶妙に絡み合っているのが素晴らしい。
何とも良い作品でした
映画.comの試写会鑑賞
おじさん好きな女の子の物語。
日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト第一弾。
ロマンポルノと銘打っているだけあって、全編Hだらけです。
だけどそこは松居大悟監督、何とも子気味良いテンポなんですよ。
あと、あまりいやらしく感じない。
それよりやたら男の尻が出てきます。
そして主人公のさわ子、これがとてもだらしない。
けど福永朱梨の雰囲気もあってか、嫌味がないんですよね。
どこに向かうでもなく、ただ流れに身を委ねているだけの彼女。
でも段々と目を背けていたその部分がゆっくりチクチクしだして、そして終盤急に物語が動き出します。
ずっと避けていた所に触れなくてはならなくなり、そしてついに辿り着きます。
「行くか?さわちゃん」
この一言で彼女は全て救われていました。
この時の福永朱梨の表情は素晴らしく、私も涙がホロリ出ていましたよ。
この作品に合わせ書き下ろしたと言われるing Ring Lonely Rollssの楽曲もすごくマッチしていた。
何とも良い作品でした。
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