手のレビュー・感想・評価
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ハッピーおじさんコレクション
街でおじさんの写真を撮ってはコレクションするのが趣味のさわ子・25歳。
彼女はコミュニケーションが上手くいかない父親との関係に悩み、家族の中でも疎外感を感じていた。
そんな中、おじさんばかりと付き合ってきた彼女は森という同世代の同僚と関係を持つようになり…
松井監督の映画は作品によって相性がだいぶ変わるので今回はどうかと思っていたら、今まで観た中では1番だった。
原作は山崎ナオコーラ。
途中、ロマンポルノであること忘れてしまうほどの恋愛ドラマに胸を打たれる。
というか、そもそもロマンポルノ自体初めてだということに今気がついた。
シンプル過ぎるタイトル。だが、それが良い。
こんなにチケットを買うときに言うのに手間取る映画もそうないけれど…
タイトル通り「手」にフォーカスしているシーンが多く、改めて自分の手を見てみる。
手って面白い。
ある時は会社で資料をめくり、ある時は飲み会でお箸を持ち、またある時は街で恋人の頬に添え、ある時はベッドの上で誰かの陰部を弄る。
いつも裸でいつも正直。
だからその人を物語るし嘘もつく。
おじさんの魅力、分からないようでなんか分かる。
うん10年の人生経験を纏った体、それでいてどこか新鮮さも兼ね備えたかのような可愛さ。
哀愁漂う彼らの後ろ姿を枯れているという一言で片付けたくはない。
帰り道、少しおじさん観察をしてしまった。
とにかく役者が良かった。
主人公さわ子を体当たりで演じた福永朱梨。
聞いたことはあったけれど、こんなに魅力に満ち溢れた女優さんだとは知らなかった。
そして細かい演技が一つ一つ上手い。
そんなさわ子の股の間から顔を出した金子大地がどうしようもないくらい愛おしい。
ただただ金子大地が可愛い。男でも惚れる。相変わらず最低な役だけど。
そして、エンディングまで全く気づかなかったが、津田寛治さんも良かった。
似てるとは思ったが、ずっと無名の俳優だとばかり思っていた。
少しキモくて情けない感じ、俳優さんってすごい。
今回も「直感的に好きな作品ほど上手く言語化できない」現象が…
「今日行っちゃいます」ふたりの声が重なるところが好き。
妹が「おねえ、今エッチしてる!」って電話するところが好き。
森くんの作ったイタい詩が好き。
いろんなセックスをチャレンジするふたりのバカみたいな時間が好き。
さわ子と父親の関係性、そしてその結末が好き。
取り敢えず観て欲しい。
肌を重ね合わせるふたりの姿だからこそ見えてくる素晴らしさがある。
渋谷まで観に行った甲斐があった。
なんか途中ボロボロ泣けてきちゃった🥲
2022.62本目
妹ちゃんが彼氏と初めてラブホテルに行って、お城みたいじゃん!ってはしゃいでるのが、私が初めて彼氏とラブホテルに行ったときの純粋な気持ち思い出して、泣いてしまった笑
部長と旅行で旅館に行ったとき、「大切にしないとな」と言ってくれたシーンが、主人公のそのときのセリフとしては最悪、かもしれないけど私としてはとても良かった
多種多様なおじさんたちとの絡み、男の子とのピュアな性愛、ほんと色々な要素やシーンがあったけど、最初から最後まで一貫して、「お父さん」の映画なんだよなぁ
若い女性には、刺さる人多いと思います。
原作読んでみたい。
ロマンポルノでも松居大悟
ロマンポルノといえば「10分に1回の性行為シーンを入れる」という制約が有名だ。そして上映時間も70分程度。それらさえ守れば表現はかなりの自由度を与えられていたという。そんなロマンポルノの様式を踏襲して現代の監督がロマンポルノを撮影する試みは面白い。
そこに松居大悟監督が参加するとなるとソワソワしてしまった。松居大悟監督の「ちょっと思い出しただけ」が個人的にめちゃめちゃ刺さったからだ。
ロマンポルノ的な制約のために唐突な濡れ場シーンもあったりしたが、総じて松居大悟作品だったという印象。切ないシーンもありつつ、妙におかしな雰囲気を醸し出すのはさすがだ。エロさよりも恋愛、しかもさらに父親との関係が絡むというお話で意外と深い。エロさを出しつつ、監督が好きなものを作るというロマンポルノのあるべき姿を示してもらった感じがする。
それにしてもおじさんってやつは! 卑屈で謙虚なふりして、自分に自信があって押しが強い。そしてところどころでカッコつけたがる。自分にもそんなおじさんが潜んでいるってことを自覚しないと。そんな、変なことを考えさせられた映画だった。
友達やカップルと観れるR18+作品、少し痛くて柔くてずっと観ていたい
ずっと観ていたくなるような暖かさ。濡れ場の多さからして確かにR18+ではあるんだけど、心のはだけた部分がジンと愛で埋められる感覚がする作品。松居大悟監督、やはり凄く良い。
おじさん好きで趣味は観察。元カレという彼は勃つかも怪しい。そんな彼女は家族の中でも孤立しているような気がする。そんな時に先輩と彼氏になり、重ねながら互いに寄り添っていく。序盤はハートフルで優しく、セックスを愛で形容する。その関係や思いが変わっていくとは知る由もなく…。
純粋に良いものを観たような気持ちになる。たまたま濡れ場がある、と言いたくなるほどピュアで優しい。満たされない気持ちをバイブで押さえつけたり、性愛描写が対比のように描かれたり。幸せな2人をいつまでも見たくなるし、そのセックスはどうだったのかとメモを見たくなる。同時に、その手に何が宿っているのか、なんてことを考える。都合が良いだけか、またまた信じて良いものか…。原作が存在するだけあり、装丁された関係性や変化が1つ1つはだけていくようで心地良い。確かに友達、カップルで観て語れるような作品となっている。個人的には、経験的にも大人になってないと楽しみ方が違ってくるとも思った…。笑
主演は福永朱梨さん。『本気のしるし 劇場版』や『彼女はひとり』でも好演を見せた、勢いのある女優さんだ。実際サインを頂いたこともあり、その活躍が楽しみだったが、女の子から女性として生まれ変わるような姿をまっすぐに演じられていて、どこか眩しかった。少し偏った見方だが、程良い肉づきが柔らかくて綺麗。繊細なグラデーションを感じる表情にもドキドキした。また、金子大地さんのキャラクターの雰囲気も堪らない。器用に見えて緊張しい感じがあざとい。そういうズルさが漂ってくる辺り、演出の妙とも取れる。
『愛してる!』が自己愛を駆り立てる作品だとしたら、こちらは他己愛を刺激するような作品だったと思う。幸い自分には今、大切にしたい人がいて、そんな人を抱きしめたくなる。今の感情なら、その手に嘘はない。
手は正直。嘘つきの手。
「父の手に抱かれていたことが、私の最初の記憶だ。」のモノローグではじまるこの映画。やはり、その言葉は、しっかりとラストシーンに意味を見出すことができる。そのラスト、思いがけずも涙が出た。それは、さわ子の気持ちがびんびんと伝わってきたからだ。感情も薄く、貞操に無頓着で、無口でつまらない女かと思わせといて、実はとても繊細な心を持っていた。ずっとセックスシーン。そりゃロマンポルノだもの。だけど、いや、そうやって自分を安売りしてきてしまったからこそ、ラストのさわ子の表情が、痛々しくもあり、嬉しそうでもあり、そこにずっとあった幸せに気付いた喜びの表情が活きてくる、と切に思った。″ハッピーおじさんコレクション"は、ファザコンゆえの歪んだ言動だったのだ。軽薄な嘘泣き男との冷めた別れのあとに、言葉少なで反応も乏しいが愛情の伝わってくる父との、短い対話。自分に興味がないと思っていた父から「行くか?さわちゃん」とかけられた言葉には、子を労わる親の愛情にあふれていた。
主役は・・・・、大渕夏子は可愛かった
中年男性の写真を撮っておじさん写真集を作るという変わった趣味のさわ子は、付き合ってきた男性がおじさんばかりだった。それなのに、なぜか父親とはうまく話せず、ぎくしゃくとした父娘の関係が続いていた。そんな彼女が、同年代の同僚・森と体の関係が出来てから、だんだんとさわ子が変わっていく、という話。
主人公さわ子役の福永朱梨は悪くはないが、イマイチ個人的興味の対象外だった。最初から森役の金子大地に遊ばれてるようにしか見えなかったから、あまり入り込めなかった。
妹リカ役の大渕夏子は可愛かったし、ちゃんと脱いでたから、彼女を主役にした方が良かったように思った。
あくまでも個人的なキャスティングに対する感想です。
人間ってのは、つくづくぎこちない。
人は他人と向き合えば向き合うほど傷つき
現実を直視すればするほど悲しみに襲われる
できれば、そんな思いはしたくない、それは皆同じ
でも、深い痛手を負っても、目を逸らさず前を向いて行くことが必要ですね。
ラストシーン
福永朱梨さんの笑顔から泣顔に変化していくとこと金田明夫さんの会話の場面、最高に良かったです。
ポルノだけどポルノじゃない。主人公の女性か父親と向き合えないけど、...
ポルノだけどポルノじゃない。主人公の女性か父親と向き合えないけど、やはり父は父として好きで、その上手くいかない感情からおじさんにであっていくが、恋愛を通して、引かずにしっかり傷付いて自分と向き合っていく成長の様が非常に良く描かれていて良い作品だった。
日活の企画に優秀な人が居ると思う。
昔のロマンポルノのビジネスモデルはビデオとwebで完全に崩壊したわけだが、かつて優秀な監督の登竜門として機能したこと、sexは人間から切り離せない要素である事などに着目し、45周年で活路を上手いこと見つけたなと感心したのが有名監督にオリジナルでポルノをとらせる前回のロマンポルノリブートシリーズ。
これがなかなか面白かった。
で、今年は50周年。
本数を減らして予算もUPしたのじゃないでしょうか、コンテンツとしての完成度上がってます。
撮影部も頑張ってて絵がかっこいいし、美術もリアルで説得力あります。原作は未読ですが「人のセックスを笑うな」を書いた女性の作家、脚本も女性。男性には絶対書けないオヤジ愛の女性の台詞やモノローグが絶妙だなと思いました。
男性にとっての母親
女性にとっての父親
いかに人格形成に影響大なのか、とか若い女性との向き合い方など学ぶ事多かったです。
前作「ちょっと思いだした、、」はただの思い出映画でつまらなかったがこれは良い。
オヤジはこれ見て勉強しましょう。
松井さんはこの生々しい男性の描写を描くのが凄く上手だ心地よい。 ち...
松井さんはこの生々しい男性の描写を描くのが凄く上手だ心地よい。
ちょっと思い出しただけの池松さんもいつもとちがった男性の色気があった。
金子さんも今まで見た中で本作が一番好き。
松井さんの描く男性はタイプ、なのかもしれない。
めちゃくちゃ色気があるのだな。。
途中まで彼氏だと思い込んでいたというかそう願っていたので
すごく、辛くなりました。笑
あんなに愛おしいかお出来るんだ、それは探究心だったのですか。あっさり彼女と結婚すると言っておいて
別れではなくなんて自分勝手すぎる。。
お互いの認識が最初から恋人じゃなかったのならまた関係性は変わっていたんだろうと思う。
感動するって。
日活ロマンポルノ50周年を記念
「ROMAN PORNO NOW」
ロマンポルノの性質上、数分に一度は濡れ場があるけど、どれも全部必然で美しくて切ないのです。主演の福永朱梨の喘ぎ声は抜群にかわいいし。
男女関係、親子関係、なかなか難しいテーマかと思いきや、世の中みんな抱えてる問題だったりするじゃないですか。スライス・オブ・ライフなんですよね。
ただただエンディングの福永朱梨の涙で全部救われるってゆーか、こちらもいつの間にか涙が頬をつたってるし😢
女性1人でも観れる品のある作品
手を繋ぎたくなりました。
手を繋ごうって手を差し出してほしくなりました。
そんな恋の始まりや、若い頃のあんなことやこんなことを思い出しては懐かしくなったり、金子大地くん演じる森に惹かれちゃったりしちゃいました。
濡れ場も多いですけど、撮り方が丁寧で品があったのでとてもきれいに感じました。
おじさんコレクションなんてやってたのもお父さんに対する愛の代替行為だっただけで、彼女が唯一望んでいたことは、お父さんから自分への愛情確認だったんじゃないかな。さわ子はお父さんが大好きだったから。
お父さんが自分の名前をそれまでお姉ちゃんだったのに、さわちゃんって呼んでくれた時、すべて固まっていた心が溶けていったんですね。このシーンでは涙がポロリでした。
松居監督らしい世界観が生きていて、観終わったあと心があたたかくなる作品でした。
なんとも見たくなるストーリー、映像
普通の 恋愛の中に性愛があることを、ちゃんと描いている松居大悟監督の最新作!観ていて嫌な気持ちになるシーンが1つもない。ロマンポルノ、R18となっていても大丈夫な映画です。
主人公さわ子と、森くんのきもちが高まる描写は今どき若者のバイブルになるかも。カップルでみても見終えたあと色々話が盛り上がりそう。
最後はお父さんとの"親子愛"を見付けるポルノチックな映画というところか。
まあ、ただのセックスシーン多めの映画として見ればそれまでだが、テーマを見いだすとすると、「ファザコン娘の満たされぬ恋愛遍歴」ということになるだろうか。
すべての恋愛が最初から実らないものだとすると、人生を決めたくない女の話とも言えるだろう。
愛されたいが愛されたくない…、複雑な心境だと思うが、愛されたいという気持ちをごまかしながらも、最終的にはやはり愛されないと悲しくて切ない気持ちになる…、そんな永遠に満たされることのない場所に彼女はいるのかもしれない。
父親の代わりを求めても、それは存在せず、やはり父親との関係を見つめ、父親の本当の気持ちを知った時、彼女は満たされ、おとなになれるのかもしれない。
福永朱梨さんの主演作「彼女はひとり」は過去に観た。前回は暗めの作品で、今回も明るい作品とは言えないので、ぜひ次回は天真爛漫な役で見てみたいと思う。
興行的な話題づくりのためにロマンポルノというタイトルは付いているが、今現在の基準ではポルノとは言えず、しかし子供には見せられない、そんな立ち位置の映画と言えるかもしれない。
#153
3人家族
高校の同級生を除きおじさんとばかり交際してきた25歳の女性が、転職する同僚に声をかけられて恋愛観の変化をみせていく話。
おじさんのいかにもなところをカワイイと宣う見た目はちょっと地味めのOLが、元彼のおじさん達と交流したり、おじコレをつくってみたりと恋愛模様や恋愛観、というかSEX観をみせていくのかと思いきや…。
コンプレックスというか、自己表現の不得手というかそんなものを絡ませての父親との不和に繫げる感じがなかなか素敵だった。
こんな良い映画を観た夜は、最高の夜と言えるね。
松居大悟監督の最新作「手」は、ありきたりな言葉で申し訳ないが恐らく監督の最高傑作だった。
私は日活ロマンポルノは正直6年前のリブート企画のからしか観てないけれども、この作品はロマンポルノという言葉を本当の意味で体現してるというか、レベルを底上げしているというか…いや、これが松居大悟の日活ロマンポルノなのか…しら。レベル高過ぎてもうついてけないよ…置いてかないでよ…(といきなり無関係者だが旧友目線になってみた、だけ)。
原作あるとはいえ、山崎ナオコーラとはいえ、この監督は昔からやたらと男だけでなく女の人の心情描くの上手すぎん?笑。あとあと一人一人の、その年齢やその人生や価値観に沿った人間臭さを出すのも上手過ぎだよ。特にこの「手」はね。それの真骨頂でもあるかと。但し人間臭さだけを売りにしたからといって面白い映画がそれだけで出来る訳じゃ勿論無く…淡々としたものの描き方をしながらここまで観客の心を震度5弱ぐらい揺れ動かすって事はそれ相応の映画としてのエンターテイメントも作り上げてるのさ。(私の感想は何て抽象的なんだ笑)
つまり人間臭さをエンタメにする天才って事かな?そうだろうな。これはそんなに簡単にできるものでなないでしょう。
主人公のさわ子も、周りのおじさん達も、妹も、父も、職場で知り合った残業仲間で距離の縮まった森くんも…。全ての人が愛おしかったな。勿論主人公目線で観るように映画は出来てるから、さわ子の愛おしさったら無いね。しかし森くんの可愛らしさも、妹の無邪気さも、お父さんの不器用さも、全てがね。こう心にくるんですよ…。面白い映画を観ると心臓がずっとどきどきして自分がどうにかなりそうになる。興奮冷めやらない状態で映画の感想を書いたのは久しぶり。(なんでパンフレット無いの?良い映画に出逢った時は色んな余韻の浸り方がありますが、わたしはパンフレットを読みながら余韻に浸りたい系女子なのに、なァ…。こないだ観たサバカンも大傑作の癖に映画館にはパンフ置かずスシローに置くスタイルだったからとても悔しい思いをした(けど後日ゲット)のに…。最近は傑作ほどパンフを出し惜しみするのかい?とか言って文句が長過ぎる…自分で作ろうかな…笑。)
1人の女の20代くらいまでのこれまでの人生を、哀愁とエロと人間関係と恋と愛と家族などを絶妙に描いた映画。
映画界の事件かってぐらいな映画が生まれたね。映画界というものが映画の親御さんなら、良かったね、おめでとう、と言いたい。
そして私事ですが、本当に良い映画を観た夜は、良い夜だよ。宝物映画がまたひとつ増えました◎ありがとうございました◎
物語の流れや感想、見どころ
森と出会うまでは「若さ」「外面的な要素(若い・女性)で相手をしてくれるおじさんと関係を持ってきたさわ子がとある別れから過去に関係を持った相手と再会し、そして新しい恋愛を通して物語は進んでいく。
周りの人との会話が苦手で父親と距離を取っていたさわ子が森と出会い、手を介して性のコミュニケーションを取る。
相手は自分の中の奥深いところに入ってきて、さわ子は自分も知らない面、新境地を知る羽目にもなった。
二人は関係を深めていくのだった。
さわ子はおじさんから「相手にされるから相手をする」のではなく、自ら相手と接していくことで関係を築いていけることを覚える。
少し勇気を出して父親と接することができこれが映画のもう一つのテーマだったと最後に納得のいく仕上がり。
さわ子は「処世術」と言ったが、今までも色んなおじさんと出会って接し方を取り入れてさわ子が出来てきたのかもしれない。
捨ててしまった出会いが無駄な人生だった訳でもないし、これまで色んなおじさんと接してきたからこそ今の、最後のさわ子がいるとも思える。
一つ一つのきっかけを自分に取り入れて、何者でもない一人のさわ子としての存在が強くなっていく。
そんなさわ子を羨ましい思った。
森との関係は終わりを迎えたが、さわ子はこの先の人生で幸せになれる人だと感じた。
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ポルノ映画を見るのは初めてでしたが、不快感無く見られます。
人を愛する物語の中に性的な場面が含まれている程度です。
松居監督は女性向けに作られたと言っていて、女性一人でも見られるおしゃれな映画です。
カップル、友達と見に行っても変な空気にはなりません。
ポルノ映画として刺激が欲しい場合は物足りないかもしれません。
個人的な映画の見所、注目のポイント
・画角が好き
森に誘いを受ける2人だけの内緒のやりとりを覗き見られる撮り方。ベランダ越しに1人座るさわ子、孤独な感じがする。
・色合いがきれい。
・大河内(津田寛治さん)がジビエ料理店でさわ子の手の触り方(福永朱梨さんより)
・最後の主題歌の入り
その他、何度か見るとちょっとした小細工が仕掛けられていて子美術品、内容的にも見れば見るほど気付きを得られる映画です。
オンライン試写会鑑賞
オンライン試写会で観ました!
ゴツゴツした手、小さくて柔らかい手、プニプニした手、筋だらけの手…
人生は手に表れると言いますが、幸せな手になりたいものです。
ラストシーンの主人公の泣き笑いに思わずもらい泣きしてしまいました。
全45件中、21~40件目を表示