「最後はお父さんとの"親子愛"を見付けるポルノチックな映画というところか。」手 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
最後はお父さんとの"親子愛"を見付けるポルノチックな映画というところか。
まあ、ただのセックスシーン多めの映画として見ればそれまでだが、テーマを見いだすとすると、「ファザコン娘の満たされぬ恋愛遍歴」ということになるだろうか。
すべての恋愛が最初から実らないものだとすると、人生を決めたくない女の話とも言えるだろう。
愛されたいが愛されたくない…、複雑な心境だと思うが、愛されたいという気持ちをごまかしながらも、最終的にはやはり愛されないと悲しくて切ない気持ちになる…、そんな永遠に満たされることのない場所に彼女はいるのかもしれない。
父親の代わりを求めても、それは存在せず、やはり父親との関係を見つめ、父親の本当の気持ちを知った時、彼女は満たされ、おとなになれるのかもしれない。
福永朱梨さんの主演作「彼女はひとり」は過去に観た。前回は暗めの作品で、今回も明るい作品とは言えないので、ぜひ次回は天真爛漫な役で見てみたいと思う。
興行的な話題づくりのためにロマンポルノというタイトルは付いているが、今現在の基準ではポルノとは言えず、しかし子供には見せられない、そんな立ち位置の映画と言えるかもしれない。
#153
お久しぶりです。
caduceusさんのレビューを読ませて頂いて
少しさわ子の気持ちが分かりました。
特に誰からも愛されたくない・・・さわ子はそういう女性なのですか?
「愛してる」なんて男は簡単に言うけれど、そんな言葉なんか
なんの意味もない・・・そういう醒めた感じが確かにありましたね。
若いのに人生を達観してるのですね。
温度低めの不思議な映画でした。
泣いたり、怒ったりしてくれる映画の方が
分かりやすいですね。
話は変わりますが、加藤拓也監督の「ほつれる」を
観ました。
これまたよく分からない映画でした。
30代の2人の監督作に疑問を感じるのは、世代間ギャップですね。
朝井リョウの「正欲」の内容は“水フェチ”
時代も変わりましたね。
(お邪魔しました)