「何とも良い作品でした」手 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
何とも良い作品でした
映画.comの試写会鑑賞
おじさん好きな女の子の物語。
日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト第一弾。
ロマンポルノと銘打っているだけあって、全編Hだらけです。
だけどそこは松居大悟監督、何とも子気味良いテンポなんですよ。
あと、あまりいやらしく感じない。
それよりやたら男の尻が出てきます。
そして主人公のさわ子、これがとてもだらしない。
けど福永朱梨の雰囲気もあってか、嫌味がないんですよね。
どこに向かうでもなく、ただ流れに身を委ねているだけの彼女。
でも段々と目を背けていたその部分がゆっくりチクチクしだして、そして終盤急に物語が動き出します。
ずっと避けていた所に触れなくてはならなくなり、そしてついに辿り着きます。
「行くか?さわちゃん」
この一言で彼女は全て救われていました。
この時の福永朱梨の表情は素晴らしく、私も涙がホロリ出ていましたよ。
この作品に合わせ書き下ろしたと言われるing Ring Lonely Rollssの楽曲もすごくマッチしていた。
何とも良い作品でした。
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