1640日の家族のレビュー・感想・評価
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シモンの幸せは何処に…
切なく胸が締め付けられる、擬似家族の物語。
個人的には今年200本以上劇場で観た中で、ベスト10に入った映画です。
フランスの里親制度のことは詳しく分かりませんが、最終的には本当の家族に子供を戻すために、その間子供を預かる制度のようです。しかし、実の親に問題などあればそのまま預かるパターンもあるのでしよう。
だから、預かった家族は愛情も芽生え離れ難くなってしまう。このようなケースは珍しくないのでしょうか。
まずは最初にその目的を十分承諾の上、定期的に確認することが肝要なのではと思いました。それでも情が移ってしまうのはあるのでしょうね。増して実親の人格に疑問を持てば尚更のこと。
母性本能のままに里子を手放したくない母親。
それを一歩客観的にフォローする父親。
シモンに時々やきもち焼きながらも、本当の兄弟のように仲良くなった兄たち。
シモンを愛しながらも不器用で、少し利己的である本当の父。
そして、里親家族に五年近く大事に育てられながら、本当の父を気遣うシモン。両者の板挟みになって子供なから精一杯の気遣いを見せる姿が切ない。
結局本当の母を失い、育ての母とも別れ、2度悲しい思いを体験したことになる。
それにしても里親家族の方が、絶対に幸せなそうなシーンを押し出してくるから余計にやり切れない。
でも最後はお互い元の家族に戻り、それぞれの道を歩いて行くラストになんとか納得です。
母親が暴走しなければ、離れてからも会ったり交流できたかもですが、やはり距離をとるのは難しいでしょうね。
愛しているから辛い
登場人物全員が、みんなシモンを愛している。
里親と養子の違いを初めて知りました。
スキンシップが印象的。“触れる”は愛情なんだなぁ。哺乳類の。
血の繋がりとは関係なく、こんなにも愛情を注げるんだ。
人の気持ちはそんなに簡単に割り切れるものじゃない。
主人公がどうして里親になろうと決めたかは、映画の中では語られないのですが
こんなに辛い思いをするならやらなければ良かった。二度と里親にはなりたくない。と思ってしまいそうですが…
パートナーの絶妙なフォローが素敵でした。
確実に愛されて育った人間がそこにいる。
美しいラストにも号泣でした。
号泣!
映画.comさんのおかげで早く鑑賞。
思ってた通り、泣かされました!
子役が可愛いし、里子っていってもずっと小さい頃から育てたら本物の母みたくなるし、子供も実の母と感じるでしょう。
引き裂かれるのは元からの約束だけど、その父が憎らしく思えました。でも見ていくに従い、父へも理解が増してなかなか判断つきにくいと感じました。
なかにはレグレクトの家庭もあるわけで奪いあいも可愛いものですね。
子供にとって何が幸せなのか考えさせられました。
基本、悪人の登場しない作品。
日本では里子ってあまり一般的でなく、養子のが馴染みがある。だからこそ、里子の様々な実態も伝わり素晴らしい作品でした!
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