「子供にとっての幸せってなんだろうか」1640日の家族 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
子供にとっての幸せってなんだろうか
私が気になったのは母親の言い訳めいた口ぶりやその場を取り繕うような対応の仕方だったのですが、一緒に見たパートナーに言わせれば「だって子供が可愛くってしょうがないんだから、なんとしても近くに置いておきたいでしょ」でした。
そりゃわかりますが、その結果として色々と関係者が厄介ごとに巻き込まれて行くわけで……
というのが大人側の観点になろうかと思いますが、では一方で、当事者の最たる子供のこれから先の幸せを考えると、どのような選択が最善なのだろうか?非常に悩ましいですね。
実父も独り身で大変なのでしょうが、宿題をどちらの親が面倒みるべきなのかのくだりで、それは里親の「仕事」でしょ、みたいに子育てを仕事として位置付けているような発言、それを聞くと将来大丈夫か?なんて心配になりますね。
子供たちが優しく接してくれている里親の下で成長する方があの子のためなのかもとも思いますし。
母の乗る車を追いかけるシーンや、ショッピングモールでシモンを見つけて追いかけようとする次男の姿など、涙を誘われるシーンも多く、国の事情は違えど子供っていいものだと思わせてくれる作品でした。
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