「はらはらドキドキ、でもラストは・・・涙腺緩みまくり。」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル penさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0はらはらドキドキ、でもラストは・・・涙腺緩みまくり。

2023年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

007映画を作りたいと、最初にスピルバーグに話を持ちかけたのが、スターウオーズの監督ジョージ・ルーカスでした。その第1作から42年たって御年80歳のハリソン・フォードを迎えてのまさかの7作目です。

当時から「何も心に残るものがない」とか言われていたような記憶がありますが、インディーズは、冒険活劇なので、ツッコミどころには目をつむり、そういう映画として楽しめばよいのだと、とりあえず何も考えずに鑑賞することにしています。何より人は死にますが相手は誰が観ても極悪非道のナチス。しかも悪を滅ぼすというよりは、博物館に保存するためのお宝を守るための悪銭苦闘。暗い復讐心などはみじんもありません。だから楽しい。

驚いたのが二つ。一つ目は技術の進歩。冒頭のアクション映像は007映画がそうであるように、普通の大作映画一本分の製作費を投入していると思わせる迫力ですが、まるでハリソン・フォード本人が30代のころに撮影した映像の蔵出しと見紛うばかりの品質でした。調べたら昨年12月に開発した新システムでは、撮影した素材の年齢を自由自在に変えられるそうで、AIの技術進歩はすさまじいなと感じた次第です。

二つ目は、懐かしいあの映像、この映像が韻を踏むようにたくさん登場していることです。なにも心に残らないはずなのに、なんとラストでは涙がでてきてしまいました。シリーズ3つめにして原点回帰したスターウオーズも本作同様、デイズニーへの権利移転によって実現しています。海外での評価はイマイチのようですが、楽しい一本でした。

pen