「ハリソン・フォードに「お疲れ様!」という映画」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハリソン・フォードに「お疲れ様!」という映画

2023年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

このシリーズがやりたかったアクション娯楽映画の全てをギュギュっと網羅していて既視感のオンパレードなのだが様式美と言うかお約束のというか陸海空と世界を駆け巡る冒険を安心してハラハラできるという喜びを100%満足させていただきました。
しかしもはや冒険考古学者ではなく大学教授も引退してしまった70歳のジョーンズを80歳のハリソン・フォードが演じてもういっちょ冒険活劇をやろうというのだから超高齢化社会における現代映画のターゲットがまさに我々シニア世代に向けられているということを痛感させられる出来事でもある。
それにしてもだからこそ最後はなんとしてもスピルバーグに撮って欲しかった。ジェームズ・マンゴールドの演出は素晴らしいしラストの展開はちょっと予想もしなかった世界へ連れて行ってくれて満足なのだけれども、これはスピルバーグの映画でしょ。「フェイブルマンズ」で自己のノスタルジーに浸っている暇があったら、まずハリソン・フォードの最後の雄姿を、傷つき老いたインディ・ジョーンズの本音を、その手で作品にせんでどうする?と思うのだ。そして次には「ミッション:インポッシブル」が迫りくる・・・そんなに我々年寄りは年寄りのアクションばかりが観たいのだろうか!?

たあちゃん