「御年80歳のハリソン・フォードに敬服」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0御年80歳のハリソン・フォードに敬服

2023年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

インディ・ジョーンズの第1作である「レイダース/失われたアーク」がいつ公開されたかを調べたら、なんと1981年。自分がまだ小学生の時だったんだ!それから時を経ること42年。シリーズ第5作目となった本作から製作はディズニーとなり、監督も前作までのスピルバーグから、ジェームズ・マンゴールドに替わっている。それでも変わらないのが主役のインディ・ジョーンズを演じるハリソン・フォード。そして「テーテレッテー テッテレー」で有名なテーマ曲。この辺りのアイコンが変わらないので、製作会社や監督が替わってもスンナリと入り込めました。

ただ観終わって調べてみてさらに驚いたのがハリソン・フォードの年齢。なんと1942年7月13日生まれで、御年80歳になっていたとは!!確かに序盤で上半身裸になるシーンがあり、結構老いた感じの身体だったんだけど、その後のアクションシーンを観たら、とても80歳の動きじゃない!!!CG全盛の時代とは言え、全編を通して繰り広げられたアクションシーンの全てがCGな訳もなく、いやはや驚きました。

第1作が1980年代に公開され、最近再び最新作が公開されたという意味では、昨年日本で公開された「トップガン マーヴェリック」が思い出されます。1986年公開の第1作当時と同じノリで「トップガン マーヴェリック」を演じたトム・クルーズとの対比で言うと、ハリソン・フォードは老いを隠すこともなく曝け出しつつも、文字通り老体に”鞭打って”大奮闘しており、本当に神々しかったです。

お話の方ですが、1969年当時のお話でしたが、インディ・ジョーンズと言えばもはや定番のナチも登場し、国境も時空を超えて大冒険をするところは懐かしいの一言。ただ洞窟の中のおぞましきゲジゲジ達は、昔の方が怖かったように思います。敢えて怖さを抑えたのかな?

俳優陣では、バディとして登場したヘレナを演じたフィービー・ウォーラー=ブリッジは初見でした。クールでカッコいい役どころでしたが、カネに目がなく、実際にいたらかなり怖い姐さんでしたな(笑)

敵役のユルゲン・フォラーを演じた俳優、どっかで観たことがあると思っていたら、「アナザーラウンド」のマッツ・ミケルセンでした。元々ダンサーだったというマッツ・ミケルセン、「アナザーラウンド」の時は踊りも披露していたけど、今回はナチの残党だったので踊りは封印。ヒトラーじゃないのにどことなくヒトラーっぽかったのが凄く良かったです。

そんな訳で、ハリソン・フォードの大奮闘と、「テーテレッテー テッテレー」を聞けたということで、評価は★4とします。

鶏