ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONEのレビュー・感想・評価
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AIvs人間のガチンコ勝負
本作の日本公開に合わせて来日が予定されていたトム・クルーズでしたが、折しも起こった全米映画俳優組合のストライキの影響で来日がキャンセルになったと報道されていました。このストライキの原因は、利益の公正な分配と労働条件の改善であり、具体的にはNetflixなどのストリーミングサービスとAI技術が関連しているとのこと。AIに関しては、現在様々な分野で利用が進もうとしていますが、映画製作においても同様のようで、AIの利用が進むと俳優の仕事がなくなるばかりか、後進の育成も覚束なくなるのではないかという指摘がされています。いわば、AI技術により労働疎外が加速するということでしょうか。
で、本作の話になりますが、今回トム・クルーズ演ずるイーサン・ハントをはじめとするIMFが闘うのが、まさにこのAI。暴走するAIと、それを制御して世界支配を目論もうとして暗躍する連中を相手に奮闘するハント。既に還暦を超えたトム・クルーズですが、本作でもその真っ向勝負なアクションは健在。昨年日本で公開された「トップガン マーヴェリック」は、どうしても空中でのドッグファイトが中心になるため、人間の肉体が魅せるアクションシーンは二の次でしたが、本作ではチラシや予告編でも事前に紹介されていた崖の受けからバイクもろともダイブするシーンや、動く列車の屋根での格闘シーン、そして100m走の如く実に綺麗なフォームで疾走するハントの姿など、AIどころかスタントも使わない驚きの映像がこれでもかと連続して映し出され、圧倒されるばかりの2時間半でした。
ストーリーとしては、正直AIと闘うというテーマ性はタイムリーだったと思うものの、「君たちはどう生きるか」のような考えさせるとか、観た者によってそれぞれ解釈が異なるという類の作品ではありません。それでもここまで直感的に興奮を覚えさせてくれれば、文句の言いようはありません。
やはりトム・クルーズのような不世出の俳優は、AIには生み出せないものだと「信じて」映画館を後にしたところでした。
いくつになっても全力疾走
トム・クルーズといえばとにかく走る! しかも早いんだよね、これがパイレーツ・オブ・カリビアンのジョニデだったら年を重ねてテレテレ走っていても笑って許してくれるのに、この方は絶対に手を抜かない、頭が下がります。
ここからは映画大好き笠井信輔さんがラジオで話していたことなんだけど、トムは撮影の初めに一番やばいシーンを撮るのだそうです、それで死んでしまえば作品自体が終わるので、皆に迷惑かけないように。
本作では崖からバイクとジャンプするあのシーンだったんですって、うーんプロ意識が凄い!
ストーリー的にはAIを相手にする手の話は、どの映画を観てもその対処法に無理が出る気がするし、そもそもシステムはすぐに陳腐化するから、過去のものにどれほどの価値があるのだろうと思ってしまって入り込みづらい(個人の見解ですが)。
だけどそんなものをすっ飛ばすほどアクションに没入できる!だから何も考えずヒャーヒャー言いながらハラハラ・ドキドキするのが一番ですね。
あー早く続きが観たいよぉ。楽しみです。
神様・仏様・トム様、こんな素敵なアクション映画をありがとう
「おはよう、フェルプス君」で始まるスパイ大作戦の面影はもはやミッションを指示するテープが自動消滅するくだりぐらいで、ほぼイーサン・ハント=トム・クルーズが牽引するMIシリーズ。
今作はそのシリーズ最高傑作では?と興奮しながら劇場をあとにした。
3時間近くの長尺なのにどこまで観ても飽きない。ちょいちょい説明も入るが長たらしくなりそうな説明の時は観賞者の脳内再生に依存するでなく、映像でシミュレーションを見せてくれるサービスぶりだ。
マーベル・アベンジャーズ系の未来型バトルアクションが好みではない者として、このギリ「フツーなら死んでるだろ!」のアクションの数々は元祖アクション映画好きの魂を揺すぶり、オ〜〜ッ!と観賞中なぜか何度も叫びたくなった。たぶんアクションが凄過ぎて(笑)
ジャッキー・チェンのような生身のアクションですり傷打撲は当たり前、骨折して撮影続行できないと困るからバイクごと崖からジャンプの場面から撮影したってんだからプロデューサーでもあるトム・クルーズはエンタメ映画を作るために生まれてきた神の申し子だね。ホントもう尊敬しかない。神様・仏様・トム様。
週イチで映画館通ってる割には観てる映画のジャンルが違うのか今作の予告編を幸か不幸かまったく観ていなかった私。(たまたま公開1週間前コロナに罹って休んでたというのもある)
なので、崖からバイクごとダイビングの場面、フィアットでルパンさながらのカーチェイスの場面、手に汗握るカサンドラクロス(橋爆破列車墜落)の場面、すべて初見!
ぅおーーっ!と身体を突っぱねながら観ておりました。
これはIMAXか4DXか、2回目観賞は間違いないね。
アクションのオンパレードだけど⋯
トムのアクションの凄さを実感!
しかし、深夜に字幕版を見たからかアクションに押されてストーリーが全然入ってこなかった。吹替版で見たほうが良かったかな。
イーサンの狙う獲物にライバル出現だが、過去に出ている者ならば、過去の因縁みたいな部分が入っていると、初見でももっと楽しめそうだと感じた。
、
さすがの一言
待ちかねていた公開初日に観た。
さすがの一言に尽きる。
3時間近い作品にもかかわらず、前半と後半に手に汗を握るシーンで飽きさせない。
しかも、アラカンのトムがスタントを使わずに自身で果敢に挑戦していると思うと、感嘆しかない。
「おはよう、ハント君。今回の君たちのミッションだが・・・・」
〔スパイ大作戦〕はリアルタイムで見ていた世代。
とは言え「第一シーズン」はほぼ記憶に無く、
覚えているのは「第二シーズン」以降のオハナシ。
なので冒頭の指令は必ず、
「おはよう、フェルプス君」。
当時から、フェイスマスクや特殊メイクを使っての変装、
特殊機材の使用は自家薬籠中のもの。
奇想天外の作戦立案も含め、
毎週の放送を楽しみにしていたものだが、
『トム・クルーズ』が主役(と、制作も)を務める映画シリーズは
そうした特色は踏襲しつつ、
俳優の性向もあろう、アクションシーンにより多くが割かれる傾向。
それは最新作とて例外ではなく、三時間近い尺にもかかわらず、
その長さをまるっきり感じさせない興奮の連続。
その分、人間ドラマは薄めに感じてしまうものの、
血圧が上がりっぱなしでスクリーンに魅入るのは
ある意味カラダには悪いかもしれない(笑)。
冒頭の、ロシアの新造原潜の艦内の場面から緊張度合いは最高潮。
高慢し、高まり、安堵し、再び昂じる。
実はこのサイクルが、以降のエピソードにも
万遍なく適用されるわけだ。
本作でのターゲットは、件の事故で失われてしまった二つの鍵。
合わせることでデジタル空間上に存在する「超AI」をコントロールできる可能性があるのだが、
その「超AI」を「entity」と呼称しているのがなんとも示唆的。
「実体」との意が正しかろうが、自分などは1982年の映画〔エンティティー 霊体〕を思い出す。
その方が、今回の意図には合っているような。
おっと話がそれてしまった。
その争奪戦で、誰が敵やら味方やらが判らぬ混交状態。
裏切りは平然と行われ、金と信頼が天秤に掛けられる。
そんな中、唯一『イーサン・ハント』のチームだけは
団結力が綻びない。
現れた仇敵と、デジタル空間を自在に立ち回る「それ(entity)」に対し、
アナログな手技で裏の裏をかきに行く。
それがなんとも痛快。
アクションのシーンも単純な造作ではなく。
空港の中での、ローマの市中での、ベニスの屋敷での、オリエント急行での
何れもが三つ巴・四つ巴の様相。
たっぷりと時間を掛け(だから長尺となった)、時として笑いも交え、
手に汗握らせるシーンを次々と繰り出す。
とりわけオリエント急行のエピソードでは、
並行して行われているタスクをワンカットに収めるなど
構図の巧さもきまっている。
延々と続いて迫る危機も、しつこささえ感じさせる念の入れよう。
またローマ市内でのカーチェイスを印象的。
手錠に繋がれた状態での運転は新機軸だし、
なによりも金をふんだんに使い、気持ち良いほどの数の自動車や二輪車を破壊しまくるのは、
世界市場を相手にしているハリウッド映画だからこそできる痛快さ。
御年六十一歳の『トム・クルーズ』は
スタントシーンの多くを自身で演じることは勿論、
兎に角、走りに走る。
ひょっとすると、
あと十年くらいはこうして平然と走り回っているんじゃないか。
期待は裏切らず、でもここまでかな
シリーズ化された本作。
毎回どんな仕上がりを見せてくれるのだろうと思ってついつい映画館へ足を運ぶ。
ストーリーとアクションが交互に展開。
つまりはストーリーはアクションを見せるためのネタ振りがこの映画だ。
今回、ん〜どっかで観たような感じをずーっと引きずったままエンディングを迎えた。
アクションにドキドキはするけど、
どこかで「そんなに?」と冷めた自分も居て😞
フィアット500
オリエント急行
などなど…
それ
それ
それ
戸田奈津子に話をつくられた気がして萎える
続きは気になるが、観に行くかどうかは考えます。
さすがトム!期待をあっさり超えてくる!
大人気「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。過去作は第5.6作しか鑑賞していませんが、本物にこだわって体を張るトム・クルーズが今度はどんなアクションで魅せてくれるのかと期待して、もちろん公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、ある重要な役割をもつ二つの鍵を入手せよというミッションを受けたIMFエージェントのイーサン・ハントが、その一つを持つ元MI6のイルサのいる中東に向かい、なんとか鍵を手に入れるが、その鍵の重要性やアメリカ政府の思惑を知り、その悪用を阻止すべく、鍵を狙うさまざまな組織と壮絶な攻防を繰り広げるというもの。
今回の敵は、世界を脅かしかねない謎のAI「エンティティ」。AIの暴走や自律は見慣れた設定であり、これまでの作品ではあからさまに人間に反旗を翻すような描かれ方が多かったように思います。しかし、本作では、偽情報で人間に誤認識させ、そこにAIの関与を気づかせないところに恐ろしさがあります。
冒頭の潜水艦セヴァストポリの描写でその恐ろしさの一端を見せるのですが、これが想像以上にヤバいです。今や私たちの日常はおろか世界の仕組みさえ、大量の情報とシステムで構築されています。その恩恵はもちろん、危険性も承知しているつもりではいましたが、その認識のずっと上をいく恐怖を感じました。冒頭で、機械やシステムの正常稼働を前提とした人間の営みと、それを逆手にとったAIの巧みな攻撃を描くことで、二つの鍵のもつ重要性が強く印象づけられます。と同時に、エンティティの実体とその謎を解く手がかりがセヴァストポリに収束していくという作品全体の構造を明確にしています。そして、これらを半端ない緊迫感で描き、観客をあっという間に作品世界に引き込む鮮やかな立ち上がりです。
そこから、ミッションを受けたイーサンが行動を起こし、アラビアでのイルサ救出、アメリカ諜報関係のトップ会談への潜入、アブダビ空港での鍵の奪い合い、ローマ市街でのド派手なカーチェイスと、全編クライマックスかというほどの迫力と緊張のシーンが続きます。そんな中にあってもユーモアを忘れない演出を絶妙に散りばめているのはさすがです。
本作では、イーサンを困惑させるスリの天才・グレース、イーサンの過去に繋がりがありそうなガブリエル、その仲間の殺し屋パリス、前作から続投の武器商人・アラナ、CIAのキトリッジ長官、命令を受けてイーサンを追う諜報員のジャスパーとディガスなど、さまざまな立場の人間が異なる思惑で行動しており、これがわりと複雑です。特に自分は、アラナが登場したあたりから、ガブリエルやグレースとの関係がこんがらがって把握できなくなってしまいました。
とはいえ、舞台をオリエント急行に移してからは、もはや人物相関など気にさせないド派手でありえないアクションが続き、目はスクリーンに釘付けで、場面によっては思わず声が出そうになるほどでした。終わってみれば、グレースの立ち位置もはっきりし、敵は明らかにガブリエルだということになり、それほどモヤモヤ感は残りません。二部作の前編として、いい感じの区切りをつけて締めているように思います。でもでも、この興奮冷めやらぬうちに早く後編も観たいですね。
主演はトム・クルーズで、さすがの一言。60歳にしてこのアクションとは恐れ入ります。グレース役はヘイリー・アトウェルで、あまりに奔放な振る舞いに腹立たしさを覚えるほどの役どころでしたが、後編では活躍が期待できそうです。脇を固めるのは、レベッカ・ファーガソン、バネッサ・カービー、ポム・クレメンティエフらの美女たちと、おなじみのビング・レイムス、サイモン・ペッグら。これに加え、イーサイ・モラレスが存在感を放っています。
ひたすらIMFチームと敵の争奪戦が展開する話はとことんシンプル。そこは好みが分かれそうです。
観客を楽しませる。映画界を盛り上げる。そんなトム・クルーズの情熱が、これまで以上にスクリーンにほとばしります。アクションの規模とともに、尺も長くなるこのシリーズ。シリーズ7作目にして最長となる2時間43分が、あっという間に過ぎ去りました。
映画草創期のバスター・キートンから、生身のアクションは映画の最大の魅力です。コンピューターグラフィックス(CG)が進化して見かけがいくら派手になっても、体を張った躍動の危ない魅力にはかないません。トム・クルーズは年齢をものともせず、膨大な製作費と緻密な準備を重ねて限界に挑み続けています。その情熱、やみくもに高さと速さを追求した香港時代の若きジャッキー・チェンを思わせ、さらに上を行くかもしれません。
●ストーリー
数々の強大な敵に立ち向かってきた極秘諜報部隊IMFのイーサン・ハント(トム・クルーズ)。今回挑む試練は、全人類を脅かす正体不明のAI(人工知能)がイーサンの敵となって、行く手を未来予測し、阻んでくることです。
日本語字幕で「それ」と表現されるAIは一体どんな力を持つのか。映画は「それ」が人類に反旗を翻したとおぼしき場面から始まります。
その後、いくつかヒントは示されますが、真の姿は明らかにされません。不気味だ。人類がAIに乗っ取られるのではないかという恐怖が現実味を帯びつつある昨今だが、本作の撮影開始は2020年秋。その先見性にも驚かされました。
ハントの任務は、「それ」が悪の手に渡る前に見つけ出し世界を救うというもの。まずは、それを統御する2本で1組の鍵を手に入れることにありました。ハントはまず、固い絆で結ばれた技術者のルーサー(ヴィング・レイムス)、ペンシー(サイモン・ペッグ)と共に、「それ」を操る上で重要とみられる鍵の争奪戦に身を投じることになります。
しかし各国の情報機関や武器商人も、鍵の行方を追っていました。当然CIAも世界の覇権奪取につながる鍵の入手に躍起になって、それを阻止しようとするイーサンやIMFを敵視。前作では競合関係でしたが、本作ではイーサンの殺害を狙って、執拗に追跡してくるのです。
鍵の一本は元MI6エージェントのイルサ(レベッカ・ファーガソン)が所持し、世界中を逃亡。その中で中央アジアの砂漠に潜伏していたところを武器商人の手下に襲われ、ピンチのところをイーサンが救出します。
こうして手に入れた鍵の片割れでしたが、空港でベネチアを目指す途中で、女スリのグレース(ヘイリー・アトウェル)に擦られてしまうのです。しかもCIAの追っ手がイーサンを押し寄せてきます。
●ユーモアたっぷりの逃走劇、その場所の特色をいかしたアクションの見どころが満載! クルーズは還暦を超えているとは思えぬキレとスピード感を保ち、世界各地の名所旧跡で大暴れ。砂漠で銃撃戦をしたかと思えば巨大な空港で追いかけっこ。ベネチアの迷路のような路地を全力疾走し、バイクと車の曲乗りでローマの公道を爆走するのです。どれもその場所の特色をいかしたアクションの見どころが満載なのですが、特にローマでのカーチェイスが最高でした。
このハントとグレースとの逃走劇。2人を手錠で結ぶ、という発想が秀逸です。運転を交代せざるを得なくなったり、BMWのセダンが壊れて代車を探すと黄色い小型車「フィアット500」が登場。珍しくユーモアがたっぷりで、スリルも満点。思わずくすりとしてしまうような街中でのチャーミングなカーチェイスを出して、一体トムはどこを目指しているのか?と笑ってしまいました。とにかくこのシーンだけでも車やバイクを何台壊したのか心配になるほどのスケールがたまりませんでした。
●あのイーサンでも怖じ気づいた断崖絶壁からの落下シーン
そして、クルーズにとっての最大の見せ場が、ノルウェーで撮影されました。海抜1200メートルの断崖絶壁からバイクで落下し、地上約152メートルでパラシュートを開くという命がけのスタントシーンです。
はるか下を走るオリエント急行に飛び移り、悪役との決戦が繰り広げられる最終盤で、そのシーンは訪れます。何度もアプローチに失敗したあげく、列車に飛び移る最終ボイントとして、そこから飛び降りろとペンシーから指令が出るのです。しかしイーサンは、こんな低い高度からパシュートは無理だ、強風で岩壁に衝突しかねないと、珍しく弱音を吐きます。プロのエージェントのイーサンが怯むくらいですから、これは相当危険なアクションだったことでしょう。
予告動画などで何度も見てきましたが、映画館だと一味もふた味も違って見えました。飛んだ瞬間、周りの観客が息を止めて見つめるのを肌で感じたのです。大スクリーンで見る醍醐味が、短いながら凝縮されていたシーンでした。スクリーンで鑑賞するからこそ得られる喜び。これをスマモの小さい画面で倍速で見たら、興ざめでしょうね。
このスタントなしのアクションに度肝を抜かれましたが、それは序章に過ぎなかったという驚きが最後まで続くのです。危機一髪が何度も訪れる列車でのアクションシーンには数々のアイデアも含まれ、見応えたっぷりです。
目的はおよそ荒唐無稽(むけい)ですが、彼がやれば曲芸に終わらず、物語の一部として納得してしまいます。さらに宙づりになった車両の中で、重力を相手にした大立ち回りも。これだけ見せてくれたらおなかいっぱいになりました。
こんな危険なシーンを、AIではなく生身の人間ができることの可能性を彼自身が証明していくという宣言でもあるといえそうです。
物語が派手なアクションに埋没しないのは、ハントと仲間たちの関係性が浮力となっているからでしょう。常連のルーサー、ベンジー、イルサの力を借り、彼らを守るために、ハントは苦境に身を投じるのです。
●イーサンのハートウォームなところが感動を呼ぶ
ジェームズ・ボンドのファンとして悔しいのは、トムのさわやかさと健全さ。特にパリでの逃亡劇で、前作同様に女性警官を命の危険にさらしてしまう場面。007シリーズならきっと見捨てているはずです。でも、イーサンは違いました。
印象的なのは、グレースのスリの才能を評価して、みんなが口々にIMFのメンバーにならないかと勧誘するシーン。ルーサーやペンシーは、組織に加入すれば、君は守られると太鼓判を押しますが、イーサンは、いやそれは無理だと否定します。でも、イーサンは自分が命に代えてでも守るというのです。その言葉を聞いたグレースは、「肉親でもないのに、なんでアカの他人がそこまで言えるの?」と感激し、涙をこぼすのでした。
このように、イーサンが仲間の命や一般人の安全を何よりも大切にするハートウォームな人物であるところに人間ドラマが、書き加えられているのです。
前作の冒頭なんて、ルーサーひとりを助けようとして、みすみす核爆弾をテロリスト側に渡してしまい、上司やCIAから厳重な注意を受けても、信念を曲げないイーサンでしたからね。
今回は、イーサンと親しい人物が、本作の悪役であるガブリエル(イーサイ・モラレス)によって殺されてしまいます。それ以降のイーサンは、まるで自分を責めるかのような苦虫を潰した顔つきで、任務に当たっていました。
ということで、アクションばかり語られがちですが、ヒューマンドラマとしても見どころたっぷりなのです。
●最後に
“2本の鍵”をマクガフィン(物語を動かすためのアイテム)に仕立て、ひたすらIMFチームと敵の争奪戦が展開する話はとことんシンプル。そこは好みが分かれそうです。
シリーズ4作目に脚本で参加し、5作目以降は監督も手がけてきたクリストファー・マッカリーにより、物語に連続性が生まれました。新登場のキャラクターも魅力的で、謎だったハントの過去に触れたのも良いところ。結末には消化不良の感も残りましたが、故に一層、「PART TWO」への期待感が高まったといえそうです。
予告編で見せすぎ
公開日前に予告編を数え切れないほどの回数見た。待ちに待っての
鑑賞だったが、あの場面やこの場面で「あ、これ予告編で見た。」
という既視感を感じる。まるで映画の内容を知っていて復習しながら
鑑賞しているかのようだった。自分のような感覚は劇場で映画を
鑑賞する機会が多い(必然的に予告編を見る機会も多い)熱心な
映画ファンほどより強く感じたのでは。
製作会社がこれでOKという範囲内で編集された予告編だろうが、
ちょっと見せすぎではないかと思った。本編で感じる新鮮さが
薄れた分として星0.5マイナス。
不思議とワイルド・スピード ファイヤーブースト(原題:Fast X)
との共通点もいろいろあって、ちょい既視感な感じがあった。
これはどちらかが模倣したとかではなくて本当に偶然だと思っている。
創作活動をする人の閃きに影響する出来事は世界中にあふれており、
感性の似ている人が何かのきっかけで同時期に同じ事を閃くことが
あってもおかしくない。
全編、これぞ映画!という見せ場の連続。追いつ追われつ・欺し
欺され・盗み盗まれ・肉弾戦・銃撃戦・危機一髪の脱出・・・
たたみかけるような見せ場に興奮しっぱなしだった。
人間関係で言うと厚い信頼関係で結ばれる同僚もいれば絶対悪、
敵にも味方にもなり得る者もいて展開に引き込まれる。
究極の兵器が盗まれ奪還を試みるという話だけならスパイ映画の
王道であるけれども今回の物語ではAIという旬な題材が絡む。
生身の人間相手より手強いのは想像に難くない。
とは言え頭が悪い自分でも話に付いて行けたのはこの映画が複雑な
物語よりもイーサン・ハントを始めとした登場人物の人間性や
アクションに比重を置いたものだったから。あまり考えずに画面に
集中できる良さがあった。気が付いたら口をぽかんと開けながら
見てしまっていた。(恥)
トップガン マーヴェリック(原題:Top Gun: Maverick)に
出ていたチャールズ・パーネル(ウォーロック)と
グレッグ・ターザン・デイビス(コヨーテ)が今作にも出演。
マーヴェリックが縁での抜擢かな?ちょっと嬉しかった。
7月22日 TOHOシネマズ日本橋 SCREEN8
TCX+DOLBY ATMOS プレミアボックスシートで鑑賞。
追加料金¥1,200 満足度◎
IMAXや4Dでも鑑賞予定。
2022年は”追いトップガン”の年だった。
2023年は”追いM:I”の年になる!
いいね!
シリーズ系で昨今さみしい思いをしていたから、なおさら。凄い良かったです。
冒頭part oneという文字をみて?
え?完結しないの?なんて思ってもいたけど、終わってみれば、はよ次!はよ次!になりました。
映画館で是非!CMのバイクでぶっ飛ぶシーンも不思議と自然になってて良かったです。からの、登場シーンは笑えましたけどね。
最高のエンタメ映画!ただし吹替え版がおすすめ
最初から最後まで目が離せないシーンの連続で、3時間近いボリュームなのにいつの間にかエンドロールになってました・・・
まず見どころ満載でとにかく楽しい!
オープニングのタイトルが出るまでに、普通の映画1本分くらいの見どころがみっちり詰め込まれているので、タイトルが出て「まだオープニングだったのかよ!」となりますw
テンポよくスピーディに進むストーリーで中だるみ無し、今作はシリアスすぎず笑いもあり、最高のアクションシーン満載でエンタメ力が強々なので、ぜひ映画館で見ることをオススメします・・・!
ただ見るのはできれば吹替え版がいいかも
字幕版は戸田奈津子の翻訳なので、色々とおかしい翻訳が多いようです・・・吹替え版はきちんとした別の翻訳者で、いつもの声優さんが演じていて全く違和感なかったので心配ないですよ
王道アクション映画 自分的2023ナンバー1
崖からのダイブとか、事前の情報で期待値マックスで見にいったのですが‥
ミッションインポッシブルはシリーズ全部見てますが、自分的評価は歴代最高!
今回パート1,2と分けてるのが納得できる程盛りだくさんで、尺は長いけど、冒頭から緊張感が持続する展開で飽きさせません。
冒頭、スナイパーとして登場するレベッカ・ファーガソンがめちゃめちゃ格好良い&美しい‥
序盤〜中盤のカーチェイスも、普通の映画なら、クライマックスでもおかしく無いくらいの出来栄え。
一番注目してた崖からのダイブも、迫力が違う。飛んだ瞬間、映画館にいる人みんな、息を呑むのがわかりました(笑)
トム・クルーズの全力疾走も見どころかも。
あの年齢でよくあんな走りできますよね‥
普通の人なら、運動会のお父さん状態になってしまうと思われ。
主要メンバーが固定されてきてるのも、感情移入できて良いです。
強いて言えば、敵の主役?との関係性が、説明がちゃんとあるわけでは無いので、わかりにくい。
シリーズ、特に前半はおさらいしといた方が、より理解が深まるのではと思います。
あと最後の電車の上でのアクションは既視感あるかな‥
パート2がもう既に楽しみです。
新章の敵、ちと私的複雑
↑の敵のおかげで今作から(多分次回作も)トムチーム大苦戦でしょう。
チームとしては終わった。。。残念な事もあったし‥
私的に、こんな展開は好きでは無い!!2回目観に行くのやめた。
へ〜と驚いたんだけど今日
観終わって検索したら新キャストの女性2人、マーベル俳優だったのね!
殺し屋の女優さん、あっちの宇宙人役よりこっちの役の方が全然好感持てる。
でもヒロイン役の女優さん、あっちの方が好きかな。
聞いてないよ~、でも面白かったから良し。
待ちにまった新作を見てきました。題名の横に小さくpart1の文字。え?そうなんです、この作品は二部作、前後編の前編だったのです。こんなこと予告編で表記されてましたっけ??
とか、考えてる暇もなく、「それ」を知るために、ものすごい勢いでトムを乗せたジェットコースターは走り出す。ジェラートで有名な階段をぶっ壊すわ、列車のシーンもリアルで迫力満点。もちろん役者が凄いのだが、技術で今の映画はどんなことも描けることに正直驚いた。
予告編のしんちゃんが無駄に3Dにしているが物凄く恥ずかしく感じたのは私だけでしょうか。
新規一転感がある
グランドシネマサンシャイン池袋IMAXで鑑賞
ストーリーは割と大人しめな印象
今作はローグネイションやフォールアウトと同じような続き物ということでストーリーの地固めをした感があるがローグネイションのような元気の良いテンポ感は流石に感じなかった
たまに挟まるギャグは笑える
トムも歳だからという足枷は全く感じなくアクションシーンやカーチェイスはとても格好良く次回作が期待できる内容だった
トム・クルーズの活かし方に疑問
本作は、トップガン マーヴェリック(以下TGM)同様に、トム・クルーズありきで製作された映画ですよね?
TGMでは、トム・クルーズの現在地に合わせた設定、
配役、ストーリー展開があったのに対して、
本作は頑固なまでに従来までのフォーマットに固執してしまい、渋味だけ満載、清涼感のないアクション映画なってしまっていて残念。
トム・クルーズ大好きな私としては、いまの彼しかできない映画にしてほしかった。
蛇足だが、カメラワーク、音響、アクション等々
映画の作り込みは「素晴らしい」の一言。
トム・クルーズの衰えを知らない肉体の躍動感に魅了される!息もつかせぬほどのアクションに次ぐアクション!
空港の屋根を全力疾走したかと思えば、
砂漠の銃撃戦
市街地のカーチェイスを切り抜けたかと思えば、
今回はバイクで空を飛ぶー!
極めつけは重力と戦う列車アクション
次から次へとアクションてんこ盛り!
顔のシワくらいは、CGで消せそうだけど、
この走るスピードって、VFX?
このアクション、本当にスタントなしで本人がやってるー?
…って、食い入るように観てたら、
3時間近くの上映時間があっという間!
全く飽きさせない
また、このアクションシーンの一つ一つが洗練されていて秀逸!
列車アクションの「列車」自体が「オリエント急行」なんて、その典型かも!
さらに!
アクション一辺倒でなく、
ストーリー的にも、旬の「AI」を軸に据えるなど、
興味津々で流れにのれる!
えー!
これって、絶対、続編あるよね?!
トムー!一体どこまでいくんだぁー
…と、叫びつつ、
刺激を受けて筋トレでも始めてしまいそうなほど、
トム・クルーズの肉体維持の努力が光る作品だった
トム、ブラボー!
そして、
ホントおもしろかったー!
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